【189話】「乗り切ろ ふたりで」に込められた千鶴の想い | 恋心、お借りします

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(自称)水原千鶴を応援する会の会長。
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【189話】「乗り切ろ ふたりで」に込められた千鶴の想い

 

 

はいどーも!かのかり楽しんでますか?

 

189話。いやー、なんか笑っちゃいましたね。これまで心配して来たものは、いったい何だったのか。瑠夏のブラフでかなり心配だったんですが、千鶴と和也が僕の不安を吹き飛ばしてくれました。

 

乗り切ろ 2人で

 

キャー、やばい。これはやばい。マジでやばい。ここにきて最高のデレというか、もう"I love you"を聞かせてくれましたねw。千鶴がこの一言を言ってくれて、かなり安心しました。千鶴は大丈夫でしょう!

 

とりあえず、状況を整理して、千鶴の”I love you”についてたっぷりもたっぷり語りますよw

 

 

 

  ふたりのピンチ!(和也目線)

 

とにかく今の和也は忙しい!二泊三日の家族旅行の間、絶対に和おばあちゃんに嘘がバレるわけには行きません。ずるずると続けてきてしまった嘘。長引けば長引くほど本当のことを話せず、和おばあさんの期待も大きくなってしまっている。それに嘘だとバレてしまったら、水原を嘘つきにしてしまう(あっ、和也の視点なので千鶴を水原って呼ぶことにします笑)。とにかくこの旅行では、和也は水原がレンタル彼女であることがバレないように必死です。

 

一番の悩みが瑠夏ちゃん。マジで何をしてくるかわからん。初詣のときには、水原との関係がレンタルだとは言わない約束だったのに、堂々と彼女宣言。誕生日会では、おばあちゃんに気に入られようと彼女アピール。特に最近は、無鉄砲ぶりが大爆発。お試しという約束だったのに、別れてくれと言っても全く聞いてもらえず、別れたくないの一点張り(180)。告白阻止のために自宅に押し掛ける始末(185)。

 

この旅行でも、突然瑠夏爆弾が爆発し、いつ自分が本当の彼女で水原がレンタル彼女なんだと言い始めてもおかしくありません。

 

 

 

◆木部と栗林(188)

 

これまでは、家族にばれないように気を払えばよかったんですが(それだけでもかなり大変ですが)、今回は、木部と栗林にもバレないようにしないといけません。

 

 

◆るかちゃんがレンカノだった経緯とかはもちろんNGで…!(189)

 

さらに、ここに来て新たな問題も発生!栗林と瑠夏です。栗林は、すでに和也と水原との関係を知っていますし、嘘がバレないように協力してくれると思ってます。それは問題ない。でも、今瑠夏が和也の彼女(お試しであるものの本物の)であること、もっと言えば瑠夏が和也を好きなことも、クリに知られるわけには行きません。それをクリが知ったらどれほど凹むか…。

 


◆わりぃ やっぱ俺も(189)

 

それに、瑠夏とクリがレンタル彼女と客の関係だったと誰かにバレてしまったら、それをきっかけに自分と水原の関係を感づかれたっておかしくありません。特に木部は妙に察しがいいので、何かの拍子にバレてしまいそうです。便所に行ったときも、謎のプレッシャーをかけてきます。

 

和也は、瑠夏はあのダブルデートの後水原と友達になったと嘘を言って、瑠夏との本当の関係を隠します。無事、最後までバレなければいいですが…。やっぱり瑠夏が何をしでかすのか、心配ですね。


全ては瑠夏ちゃん次第。瑠夏ちゃんが、彼女アピールや自分にベタベタせず、水原の友達を演じ続けてくれることを願います。

 

◆瑠夏爆弾 爆発寸前(189)

 

るかは口では「分かってます」と言っていますが、マジで最近の瑠夏ちゃんは爆発寸前。恐怖でしかありません。その上

 

 

◆正直 私には栗林さんなんて 関係ないんです! (189)

 

正直 私には栗林さんなんて 関係ないんです

私は お2人の告白を阻止できれば それで

 

クリに和也と自分の本当の関係がバレたってかまわないという瑠夏…

 

 

 

家族に水原がレンタル彼女だとバレてはいけない

木部にもバレてはいけない

家族に瑠夏が本当の彼女だとバレてはいけない

栗林にもバレてはいけない

 

 

完全に四面楚歌状態。今にも爆発しそうな瑠夏爆弾。和也にはこれまでにないほどの大きなプレッシャーがのしかかります。

 

そこに現れたのが千鶴。旅行が決まった翌日には、なぜか避けられてしまい、何か自分が悪いことでもしたのか、たまたま機嫌がよくないのか、いずれにしろ少し気になります(189話)。

 

さらに、千鶴に見せられたのが和おばあさんの指輪。千鶴がずっと持っていたことを知ります。和おばあさんのお気に入りだと言えど、レンタル彼女にそんなもの持たせられるわけがありません。たたでさえ今回の旅はほとんど利用規約違反で、事務所にも嘘の報告が必至、散々迷惑をかけてしまっているのに。そのうえ孫と結婚してくれという期待が多分に込められた指輪を、水原に持たせていたなんて。マジでごめんって感じです。

 

ぐったりと座り込んで、固まってしまう和也。すると水原が

 

なんとかなるわよっ

栗林君は納得してくれたんでしょ?

るかちゃんもそこまで空気の読めないコじゃないって

 

その声に和也が顔を上げると、

 

乗り切ろ ふたりで

 

散々迷惑をかけているのに、いつも通り協力してくれる水原。それが嬉しくて、心強くて、涙を流す和也でした(いやいや、そろそろ気づけよ…)

 

 

 

 

  ふたりのピンチ!(千鶴目線)

 

千鶴も和也の状況は良く分かってます。瑠夏と和也の様子をずっと気にしてます。

 

千鶴は、瑠夏と和也が話し込んでいるの見つけ、それが終わると瑠夏と入れ違いに和也に話しかけます。

 

 

◆ねぇ…平気なの?(189)

 

ねぇ…平気なの?

 

もしかしたら、このとき千鶴は瑠夏の言ったことが嘘だと気づきかけたのかもしれませんね。栗林君の登場によってあっさり瑠夏が友達モードになってしまったり、和也に対して大声で何かを言っていたり、明らかに余裕がありません。和也との恋人関係が確かものになっていたら、そんなことで瑠夏は彼女アピールを辞めそうもないし、もっと落ち着いていられるはず。これまで見てきた通り、お試し彼女のままの瑠夏に見えます。それに今、和也は2人の嘘がバレないように必死になっていてくれるんですから。

 

千鶴は和也から事情を聞くと、この旅で和に指輪を返すそうと思っていると伝えます。

 

◆一度 返さなきゃって(189)

 

ご家族にとっても 大切なものだし

当然悲しませちゃうかも しれないけど

一度 返さなきゃって

 

千鶴が、指輪を返したことは、ほとんど悪い意味合いはないです。瑠夏と和也の関係に不安を感じたのが多少影響しているのかもしれませんが、現状ふたりは本物の恋人ではない以上、一度返さないといけないとずっと考えていたんだと思います。それよりも、

 

一度 返さなきゃって

 

「一度」と言った千鶴。千鶴がどこまで、この後また受け取りたいという願いを和也に伝えたかったのかはわかりません。むしろ千鶴自身も気づいてないと思います。でも、やっぱり「一度」を付けずに「返さなきゃ」なんて言えないんですね。本物の恋人になったときに、また受け取りたいっていう気持ちが溢れてます。なので大丈夫。この言葉を聞いたとき、実際ニヤりました。

 

千鶴が指輪を返そうとしたことに対しては、僕は不安感よりも期待感が大きいです。この場に指輪があると言うことで何か面白い展開になりそうな気がしています。千鶴が指輪を返そうとしたとき、何を感じていたのかいくつか想像してみたんですが。ひとつめが和也に持っていてほしかった(いつかプロポーズしてもらうために)。ふたつめが、和也と恋人にならないいけないという精神的なプレッシャーを減らしたかった。そして、最も僕の願望がこもってるのがみっつめ。心のどこかで、和おばあちゃんに「受け取りに来るのを待ってるよ」と応援して欲しいから。まぁ、3つぜんぶってことも全然ありますね。指輪がどうこの旅行に絡んでくるのか期待しておきましょう。

 

 

 

千鶴が今必死になって考えていることも、和也と同じです。何とかして、ふたりの嘘を守り切りたい。

 

ぐったりと座り込んで、固まってしまう和也。ひどく不安を感じている和也を見て、放っておける千鶴ではありませんでした。

 

なんとかなるわよっ

栗林君は納得してくれたんでしょ?

るかちゃんもそこまで空気の読めないコじゃないって

 

そう言って和也をは勇気づけます。和也が面を上げると、

 

 

◆乗り切ろ ふたりで (189)

 

乗り切ろ ふたりで

 

この旅行を何事もなく乗り切ろう。私たちが嘘の恋人であることがバレないように、何とかこの旅行を無事に終えよう。栗林くんに瑠夏と和也の本当の関係がバレないように隠し通しましょう。私が傍にいてあげる。

 

そう言って、千鶴は和也を勇気づけるのでした。

 

 

 

ここからは、「乗り切ろ ふたりで」について、たっぷりもたっぷり話していきたいと思います笑。「嘘を守り抜くこと」「最強のふたり」「戦い続ける千鶴」の3つのトピックをどうぞ!


 

 

 

  嘘を守り抜くこと

 

乗り切ろ ふたりで

 

この言葉で千鶴が和也に言っているのは、実質的に、嘘の恋人関係がバレないようにしましょうってことなんです。

 

 

 

海で溺れたときに和也に助けられて芽生えた、「この人の力になってあげたい」という思い(15話)。

 

◆和也君のこと 好きなんじゃないですか?(34)

 

「別れた」というのではなく、嘘の恋人関係を続けたい。どうしてそう願うのか千鶴はなかなか気づけませんでした。最初、そう願うのは、ただレンタル彼女の仕事だからだと思っていました。

 

でも、いつのまにかそれだけでは説明がつかなくなっていました。

 

君がいいっ 君が!(49)

諦めるなんて言うな!(53)

一ノ瀬だけは 俺が死んでも 守らなきゃって(73)

 

少しずつでも確実に大切な存在となっていく和也。和也と千鶴の合同誕生日、恋心が大きくなってやっと、それに気が付きます(【解説】超重要回 水原千鶴が「私 和也が好き」と気づいた瞬間!)。

 

◆おのね おばあちゃん (86)

 

そのときにはもう、嘘の恋人関係は絶対に失いたくないものになっていました。もし、自分がレンタル彼女だとバレてしまったら、おばあちゃんたち前で”本物の”彼女でいられることも、デートすることもできなくなってしまいます。千鶴にとって、嘘がバレしてしまうことは、ほとんど失恋に等しいものでした。

 

小百合おばあさんが倒れたとき、ただでさえ不安でいっぱいなのに、”失恋”という重い現実を受け取れるほど余裕はありません。死期が近づくおばあちゃんに失恋して悲しむ孫の姿なんて見せられるわけがありません。おばあちゃんが大好きな和也が彼氏じゃないなんて、私と和也との幸せな未来はどこにもないなんて言えません。

 

◆それでいいじゃないっ(91)

 

いいじゃない

おばあちゃんの思い出の中では

私に素敵な人が見つかったって…

それでいいじゃないっ

 

そういって和也にお願いし、必死に守ってきた恋でした。

 

 

 

和也の本心を知ることができて、やっと千鶴の恋に大きな光が差します(174話)。でも、もしこの旅行で嘘だとバレてしまったら、大好きな和おばあさんを悲しませたうえ嫌われてしまう。和也は、レンタル彼女を本物の彼女だと言って見栄を張っていた馬鹿だと笑われてしまいます。でもそれもすべて、何度も「別れた」と言おうと言ってくれた和也にお願いして守ってもらった千鶴が悪いんです。今、世界で一番大切な人を自分の手で貶めるなんてできるはずがありません。

 

本物の恋人になるまで 嘘を守り切りたい

 

千鶴にとって、この嘘を守り抜くことは、和也と恋人になろうとすることに等しいんですよ。

 

 

 

そして、今また、ふたりのピンチ。

 

(乗り切ろう ふたりで)

ふたりの嘘を守り抜きましょっ あなたと私のふたりで

本当の恋人になれる時まで

 

千鶴は和也にこう言ってるんです。和也にはレンタル彼女として協力してくれてるだけに見えているわけですが、千鶴の胸の中で動いている気持ちはコレなんですね。もちろん、このとき千鶴は和也が心配で励ましてあげたいという気持ちでこう言ってます。でもその大前提に、「いつかあなたと恋人になりたい」という気持ちがあるんですね。もうね、最高の”I love you”ですよ笑

 

和也と瑠夏の本当の関係が何なのか分からず、不安だとは思います。でも、ふたりの嘘を守りたいと和也に言えた。千鶴は大丈夫です。

 

 

 

  最強のふたり

 

いや、忘れてたわ、和也と千鶴の二人は最強だってことを。

 

レンタル彼女と客という関係、それは相手の好きにも気づけない、好きだとも伝えられない、きっと相手は振り向いてくれない、そういう関係です。

 

 

◆君が彼女だったら どんなに幸せだろうって(49)

 

和也は、大きな失恋をしたときに千鶴に出会いました。レンタル彼女の仕事だとは分かってる。でも、ダメな自分にちゃんと向き合ってくれて、いつも正しいことを言ってくれて、いつも自分のことを考えてくれる。そんな優しさに惹かれました。でも、水原にとって自分はただの客で、それ以上でも何でもない。むしろ、嘘の恋人関係を続けさせてしまって、ずっとレンタルを続けて、迷惑ばかりかけてしまっている。もし自分と出会わなかったら、もっと早く女優として成功していたんじゃないか。そう思うほどでした。

 

 

◆馬鹿ね 私も(86)

 

千鶴もレンタル彼女と客の関係を通して、そんな和也に惹かれていきます。初めはただお仕事として協力してあげてると思っていた、おばあちゃんたちのために嘘の恋人関係を続けている思っていた。でも、いつまにか、それだけじゃ説明がつかなくなってしまっていた。和也の傍にいたい、彼の力になりたいという気持ちは、恋だったんですね。いつも苦しいときには、駆けつけてくれて支えてくれた和也。千鶴には本当に素敵な存在に映っているはずです。でも、あの人にとっては私はただのレンタル彼女で、慕ってくれるのは女優の私で、嘘の恋人関係を続けているのも協定だから。それは恋心でも何でもない。あの人にとって自分はただの協力者、恋人でも何でもない。そう思い込んでいました。

 

ふたりはずっと、きっとこの恋は報われないと思いながら、ただただ相手を支えたい、その想いに答えたいという気持ちだけで繋がってきたわけです。

 

そんなきっと報われない関係のまま走り出した千鶴と和也の夢。何もわからない状況から和也は一生懸命千鶴を支えようとします。クラファンの立ち上げから準備まですべて進めてくれました。たくさんの小説を読み当たって脚本になるものを探し、映研の監督には頭を下げてお願いしてくれました。

 

 

◆だから今度は 俺が彼女のために 何かしてやる番なんです…っ!(117)

 

◆よしっ 今度は私が頑張らなくちゃ(117)

 

千鶴も彼の想いに答えます。不器用な千鶴はうまく「ありがとう」と伝えることできません。いつもそっけない言い方をしています。

 

 

◆演技で返せればいいと思う(136)

 

ありがとう

ちゃんとお礼言えてなかったと思って

演技で返せればと思う

 

でも最高の演技をすること。それが、彼女の「ありがとう」の形でした。

 

 

 

クラファンは成功し、映画撮影もクランクアップ。すると墨ちゃんがこう教えてくれます。

 

◆ちづるちゃんの想いと和也君の支え

 

和也くんの支えと千鶴ちゃんの想い

2人の…力…!

おめでとう

 

千鶴は、和也が私のことにすごく悩んで苦しんでそれでも立ち上がってくれたことが本当にうれしかったんです。だから、和也のことをおばあちゃんに話したくて仕方がありません。

 

 

 

すると、小百合おばあちゃんは安心したような顔でこう言います。

 

◆ちづる 人に”愛”が芽生えた瞬間はいつか知ってる?(143)

 

…ちづる

人に”愛”が芽生えた瞬間はいつか知ってる?

その人のことを楽しそうに語った時よ

 

小百合おばあちゃんには、ちづるの中にある真実が見えているんでしょう。決してふたりは恋人ではありませんが、ふたりの間にあるものは確かに「愛」なんでしょうね。

 

僕はよく、かのかりは和也と千鶴の絆の物語だと言います。お互い報われない恋だとは感じながら、それでも手を取り合い支え合うふたりの物語だからですね。

 

 

 

そして、今また、ふたりのピンチ。

 

乗り切ろう ふたりで

 

何か根拠があるわけではないですが、千鶴の言葉でまた手を取り合ったふたりを見て、きっと大丈夫だと思わされましたね。うん、きっと大丈夫。

 

 

 

  戦い続ける千鶴

 

ふたりで

 

「ふたりで」という千鶴の言葉を聞いて、僕は本当に安心しました。今千鶴は、この旅行のことだけじゃなく、瑠夏の言ったことが本当なんじゃないかと凄く不安だと思います。でも、この言葉で、千鶴は大丈夫なんだと確信できました。

 

和也の告白の後、千鶴はただ待っていたわけではありません。千鶴も彼女なり問題を抱えていて、それを乗り越えようと頑張っていたんです。

 

◆はぁ (175)

 

シンプルに言うと「好き避け」ですね。千鶴は、とにかく自分の好意を和也に見せるのが恥ずかしくて、全然うまくできません(【導入】水原千鶴の恋物語 千鶴は和也が好きなの?いつから?)。いつも言い方は、「レンタル彼女としてやってあげる」でした。レンタル彼女と客という関係のときには、それでも問題なかった。でも、恋人になろうと具体的に動き出したとき、和也の告白にイエスと答えないといけない。私もあなたが好きなんだよと伝えなければいけない。もし、和也が告白してきたときに恥ずかしさのあまり頭が真っ白になって好きだと伝えられなかったら…そのプレッシャーは相当なものだったと思います。和也とのデートのとき、手を握ってもらっても嬉しい顔ひとつ見せられませんでした。「いつも通りの水原」をオーダーされているときはそれでよかった。でも、このまま本当の恋人になって、好きだよと笑顔で返せない自分でいいんだろうか。

 

好きだと伝えられる自分にならなきゃいけない

 

実は、千鶴が和也と恋人になれない本質的な問題は、麻美でもなく瑠夏でもなく、千鶴自身にあるんですね。コレを乗り越えることが出来なければ、千鶴は和也の彼女になることはできません。きっと和也の告白から逃げ続けることになってしまう。

 

だから和也からの告白の後、千鶴は自分自身を変えようとしてきました。それまで素直に見せられなかった「好き」「近づきたい」「傍にいたい」という思いを、ちゃんと見せようとするんです。

 

◆一人になんてしないって(177)

 

◆食べよっ(177)

 

◆帰っちゃおっか(179)

 

◆ずっと傍にいたいって(179)

 

それはとても小さなことに見えるけれど、サラダをシェアしようとしたり、ふたりの時間をつくったり、彼氏がいてもいいと言ったり、たったそれだけのことが、千鶴にとっては大きな一歩でした。とても勇気がいることだったんです。それが、千鶴が和也の恋人になるための戦いでした。

 

 

 

そして、今また、ふたりのピンチ。

 

乗り切ろう ふたりで

 

もしこのとき、瑠夏と和也の関係に不安を感じていてふたりの未来を諦めかけていたなら、「ふたりで」なんて絶対に言わなかった。レンタル彼女と客の関係でいるしかないと思っていたあのころのように、「大丈夫よ しっかりしてよね」という言い方をしたはずです。ちゃんと、あなたが好きだという思いを「ふたりで」という言葉に込めてくれた。

 

瑠夏のことは、ブラフだと分るまで本当に不安だと思います。でも、そんな不安を抱えながら、「好きだと伝えられる自分になりたい」という姿勢は崩さなかった。千鶴は大丈夫。戦い続ける気でいます。

 

 

 

という感じで、189話を振り返ってみました。

 

乗り切ろ ふたりで

 

このたった一言に、たくさんの想いが詰まっていましたね。千鶴は大丈夫なんだと確信できた一言でした。

 

では、また次の記事で!