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『レッドゾーン(上・下)』

真山仁







鷲津・芝山のハゲタカシリーズ第3弾。

今回は、自動車メーカーと中国資本がテーマ。

まさに、車のタコメーター・レッドゾーンと、赤い地域・中国がテーマ。


リーマンショック直後の時代設定で、実際に、リーマン後の世界経済をけん引したのは、

中国をはじめとする新興国であったわけだが、特に中国は、空前の金余りを背景に、

低迷する先進国の株価を狙い打ち、日本でも金型メーカー等が中国資本の餌食となった。

このような事象をテーマに世界でも有数の自動車メーカーが中国資本による買収危機に

どのように対応するか、がテーマとなった。

また、鷲津を投影して、著者がハゲタカシリーズで頻繁に謳っているのが、「世界標準」

であり、日本独自の鎖国制度(ガラパゴス)からの脱却であり、買収防衛策に関しても、

同様の見解が述べられている。著者の主張は、上場している以上は買収対象となることは

避けられず、究極的な買収防衛策は「企業価値(株価)の拡大」以上にないとの見解である。


一方、今回芝山は、大手電機メーカーを卒業し、東大阪の中小企業(社員3名)を舞台に

悪戦苦闘する姿が描かれている。





『下町ロケット』

池井戸潤

2013年12月26日初版第1刷発行

2014年1月15日第2刷発行

株式会社小学館



池井戸潤の小説を大まかに区分すると、①銀行内部系(半沢シリーズ、不祥事、・・・)

②中小企業系(空飛ぶタイヤ、半沢シリーズの一部)、③その他(ようこそ我が家へ、鉄の骨、民王)

となると思うが、本作は②中小企業系。


中小企業系の傑作はもちろん「空飛ぶタイヤ」だが、内容的には、銀行の杓子定規性、大企業の傲慢さ、

中小企業の弱さ/信念、といったものが描かれている。

本作では、大田区の中小企業が自社開発した独創的な特許技術を巡って、銀行の無理解、大企業の

自分勝手な傲慢さ、が描かれている。



『トッカン―特別国税徴収官―』

高殿円

2012年5月25日発行

2012年6月16日第8刷

株式会社早川書房


連続ドラマ化された題材。(1話も見ていないが・・・)


読んだ感想としては、テーマとしては非常に重要なテーマ(税・欲望・仕事とは・・・)で

内容もしっかりしており、面白いのだが、コミカルな描写が時折織り込まれており、

個人的には違和感があった。(作者は主にライトノベル作家とのこと)


内容としては、前述のとおり、国税局員である主人公(入局3年目)が、税の徴収に行くと、

みんなから嫌われる。しかし、それが彼女の仕事。何の為に仕事をするのか?

税金とは何か?(日本で一番被害者の多い犯罪は「脱税」とのこと)