『レッドゾーン(上・下)』
真山仁
鷲津・芝山のハゲタカシリーズ第3弾。
今回は、自動車メーカーと中国資本がテーマ。
まさに、車のタコメーター・レッドゾーンと、赤い地域・中国がテーマ。
リーマンショック直後の時代設定で、実際に、リーマン後の世界経済をけん引したのは、
中国をはじめとする新興国であったわけだが、特に中国は、空前の金余りを背景に、
低迷する先進国の株価を狙い打ち、日本でも金型メーカー等が中国資本の餌食となった。
このような事象をテーマに世界でも有数の自動車メーカーが中国資本による買収危機に
どのように対応するか、がテーマとなった。
また、鷲津を投影して、著者がハゲタカシリーズで頻繁に謳っているのが、「世界標準」
であり、日本独自の鎖国制度(ガラパゴス)からの脱却であり、買収防衛策に関しても、
同様の見解が述べられている。著者の主張は、上場している以上は買収対象となることは
避けられず、究極的な買収防衛策は「企業価値(株価)の拡大」以上にないとの見解である。
一方、今回芝山は、大手電機メーカーを卒業し、東大阪の中小企業(社員3名)を舞台に
悪戦苦闘する姿が描かれている。