こんな子育て | 子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

人生何が起きるかわからない、身内に翻弄されて子連れホームレスになった薄給リーマン一家の自力再生と今。

よもぎって見分けつきますか?


娘が友達と歩いていて「それがよもぎだよ!」って言うと、


「あの緑の餅とかに使うやつやろ?こんなところに生えてるわけないやーん!?」

と笑われたと言います。




息子が幼稚園に入る前のこと、友達と外で草をむしって遊んでいました。


「これはよもぎって言って、お餅に入れると美味しいんよ」


一緒に居た子たちも「おばちゃん、この草でお餅が出来るん?」と一生懸命に摘みだしました。


おばちゃんと言われたこの時、私まだ20代前半です(苦笑)



「この草でお母さんにお餅作ってもらおうっと」


子供がそう言っても作るお母さんってそんなに居ませんよね、

でも、一生懸命な子供たちの気持ちは大切にしたい。



それから大急ぎでもち米と小豆を買いに行き、準備をして

翌日の昼から近所のよもぎ摘みをしていた子供たちを家に呼んでよもぎ餅作りをしました。


「みんなが摘んだよもぎを茹でたものを入れるよ、よく見ててね」


「わぁ~、みどりーく(緑に)なってきた!!


「お餅が草の色になった~!クローバー


「なんか匂いがする」


出来たお餅にあんこを包んで、丸めてごらん!

小さな手に持たせてあげると、大事そうにころころ、泥だんごで慣らした腕で丸めます(笑)



餅取り粉で真っ白になった手でよもぎ餅を頬張ると子供たちの顔も真っ白。


「おばちゃん、よもぎ美味しい~!音譜


普段は和菓子を食べない子も、野菜とか緑ものを食べない子も

みんな自分が収穫?したよもぎで作ったお餅は美味しそうです。


それぞれ、自分の家族の分も作ってお土産に持って帰りました。


それから毎年、その季節になると

「おばちゃーん、よもぎが生えてるよ~!」と子供たちから声がかかるように・・・(笑)



ある時、忙しくて「あ!そう」なんて答えてたら、


ピンポーン音譜


玄関のドアを開けると、

そこには満面の笑みで両手をよもぎでいっぱいにした子がふたり(笑)



「はい!おばちゃん、よもぎ」


かわいいですよね、1年経ってもちゃんと覚えててくれて、

子供ながらの実力行使ですもん(笑)


そんな顔みちゃったら、お餅作らずには居られませんよね。




「おかあさーん、これで何か作って~!」

学校から帰ってきた子供の手から差し出された数本のつくし


たとえ僅かなものでも、手間がかかっても、

その時しか出来ないこともあるから、子供たちの気持ちは大切にしたい。


我が家では数本のつくしも大切に食卓に上がります。




いつしか、一緒によもぎ餅を作った子供たちも社会人となり、親となった子もいます。



我が家の子供たちは、貧しくて塾にやることは出来なかったけれど、

お喋りで国語、よもぎ摘みしたりの自然相手で理科、

少しは生活に必要な勉強はできたかな?って思っています。



その当時は将来が見えなくて、今より生活も苦しかったけど、

今思うと楽しかったなぁ。



おっさんみたいになった息子、今でもよもぎ餅を作ったこと覚えてるかしら?