日本全体がバブル経済に浮かれていた頃、
同居していた夫の実家を無一文(私の貯金は少しありましたが)で追い出され、
ホームレスとなった我が家、
その後も貧乏で親に援助することはあっても、援助してもらう事はなくて、
周囲の人が羨ましくて仕方なくて、時には妬ましくて、
せっせと節約生活に勤しんでいた時代をご存知の方の中には、
そんな私が年金生活を間近に控えて、頻繁に旅行をしているとは、
一体何がどうなったのか?と思われている方がいらっしゃるのではないかと思います。
世間で、裕福だった家庭が年金生活になって老後破綻してしまうとは、
たまに聞く話ですが、
我が家は全くのその反対で、
貧しかったが故に、老後に入る年金も少ないのだろうと思っていたので、
長年、手元のお金を有意義に使うことと、
危機感を持って備え、自分たちの生活を小さく過ごしていて、
まだまだ、私はダメだ!
と思っていたある時、ふと気づいたのです。
あら?もしかして私って上手くやってた?と、
専門家に聞いてみたところお墨付きを頂きまして、
その後は、生活を多少は緩めても良さそうなものですが、
身についた価値観はそうそう変えられるものではなく、
今でも料理をするのが面倒だという理由で、
どうでもいい外食やお惣菜にお金を使ったり、
手抜きや便利なものにお金をかけるのも
私には価値を感じず、
お金の使い道として自分たちに有意義だと思えるものが旅でした。
私はモノよりカタチのないものにお金をかけたいタイプなのか、
元より、節約とお金を使うところはメリハリ派でしたが、
それは相変わらずで、
とてもとても頑張って、身体も心も疲労困憊した時には、
ビジネスクラスも5つ星ホテルも奮発します。
それはこれからを生きるために大切な心の栄養剤となることもあると思っているので、
生活に支障のない範囲でね。
日本中がバブルで浮かれていた時代に我が家はとてもとても貧乏でした。
夫の月収が11万あるかないかで、アパートを借りて、
働きに出たくても身体の弱い子供と、大病を患って手がかかる両親と義母、
採用面接に着ていく服さえ買えませんでした。
忘れもしません、僅か20代で
「あなたの人生終わったね」と言われたこともありました。
若い時代をそんな風にしか生きられなかったのは、
残念ではありますが、
せめて残りの人生を後悔しないようにと、
若い頃からあり得ないような経験をして来た私だからこそ、
今の私があるのだと、
ようやく色んなことを笑い飛ばせるようになった気がします。