行政書士に仕事を依頼したい。
そんなときどうするか?
知り合いに行政書士がいればその人に相談すればいい。
以前、行政書士に仕事を依頼したことがあるなら、その先生に相談すればいい。
問題となっているケースがその先生の専門外であっても、その先生のコネクションからいい先生を紹介してくれるはず。
問題となっているケースが他の士業の担当分野だとしても、最初の入口として行政書士に相談するのは理にかなっている。
行政書士の性質上広い法律分野に通じているし、税理士や司法書士、土地家屋調査士など他の士業と兼業している行政書士も多いのだ。
では、知り合いに行政書士がいなかったら?
ネットで検索すると、
「行政書士を紹介する」
「行政書士の情報を提供する」
「近くの行政書士を探す」
行政書士についての情報サイト、ポータルサイトが山ほど出てくる。
こうしたサイトを利用するのはおすすめできない。
これらのサイトはすべて登録制(申込制)だ。
行政書士の側から申込んで登録してもらう(しつこい営業に負けて、あるいは確実な集客ができると騙されて登録してしまうということもありうる)。
つまり、あらゆる行政書士を網羅しているわけではなく、有能な行政書士をピックアップしているわけでもない。
むしろ、集客に困っている先生、仕事のない先生が優先的に登録するともいえる。
仕事はできるがネットは苦手な先生もいる。
オフラインでも十分な集客ができるので、ネットでの活動には興味がないという先生も多いのだ。
行政書士を探したいなら、もっと信頼できるサイトがある。
本家のサイトだ。
日本行政書士会が提供している行政書士検索だ。
住んでいる地域と取扱業務を入力して検索すればいい。
該当する行政書士一覧が表示される。
この検索は行政書士すべてを網羅している。
行政書士会に入会しなければ行政書士として登録はできず、行政書士を名乗ることはできないのだから。
さらにきめ細かく、問題となっているケースに精通した先生を探したいなら、各地の行政書士会の事務局に直接電話すればいい。
大まかな住所(市、区)を伝えて、「こういったケースで困っています。近くにくわしい先生はいませんか?」と聞けばいい。
事務局から各地区の支部長に連絡がいき、近所の有能な先生を教えてくれる。
変な情報サイトをたよりにする必要などない。
こうした情報サイト、ポータルサイトは、ネットが発達していなかった時代には意味があったかもしれない。
しかし、各団体が充実した公式サイトを提供し、各個人がSNSで容易に情報発信できるようななった現代、不必要というよう有害な存在だ。
検索してもスポンサーサイト、SEO対策をした情報サイトが優先的に表示され、公式サイトになかなか行き着けないのだ。