山形路巡り。
羽黒山石段で汗だくのクタクタになりまして
麓で温泉はいってサッパリ。
続いては最上川沿いに南下して尾花沢へ。
途中の最上川沿いにも芭蕉句碑あるんだけどね、
この道を走る車の飛ばすこと飛ばすこと!
煽られまくって車を止めることができない!
前にも一度通ったけど、
同じく煽られ煽られスルーしてしまった。
今回もリベンジならず(-_- )
羽黒山で出会った句碑巡りのおじさんたちは
最上川句碑のとこから川下りしたって言ってたな。
最上川下って
『あつめてはやし~』
を感じてこその奥の細道だよなぁ。
車でスルーだけじゃ
トラックに煽られ速し最上川
切ない(・_・、)
はやしの意味違う!
というわけで尾花沢!
ベニバナの豪商、清風さん宅に逗留していた芭蕉さん。
今は清風邸が資料館になっとります。
http://www.city.obanazawa.yamagata.jp/2251.html
水曜休館日だけど
ちょうど芭蕉が尾花沢を訪れた時期だから!
という理由でこの時期は無休で開館してるんだって!
ありがたやー(つд`)
行く先々で休館日な確率高い運命なのだけど。
救われた!
山形ラブ!
ベニバナも咲いております!
資料館内の展示をみていると
『どちらからお越しですか?』
と資料館の館長さん?らしきオジサンに声をかけられる。
『大阪からです』
『こういう勉強されてるんですか?』
『いえ、趣味で(笑)』
『おや、お若いのに珍しい(笑)』
といういつものやりとり(^^*)
展示物を説明してくれるオジサン。
『これが芭蕉の真筆です』
京都滞在中の芭蕉が山形のナントカさんに宛てた直筆の手紙が展示されてます。
おおお。
芭蕉の真筆!
なかなかお目にかかれないの。
山形の酒田で見たことある。
『ここ山形で芭蕉は連歌を3巻もまいているのです。
奥の細道で8巻まいたうちの、3巻がここ山形でまかれています。』
『連歌!あれはおもしろいですよねー!』
連歌。
5、7、5、7文字…と数人で交互に付け足しながら詠む連歌。
何番目かは月の句を、花の句をという決まりもあって
即興で詠んでいくスリリングなゲームのよう(笑)
ゲームじゃないか、高尚な遊び。
これの最初の発句が独立して俳句になったそう。
『奥の細道の本はたくさんでてるけど、奥の細道で詠まれた連歌の本ってあんまりないですよね』
『そうですね、うちの資料館で販売してる書籍にもあったか、どうか。。』
芭蕉は奥の細道で訪れた先々で句会を開き連歌をまいている。
滞在中お世話していただいたお礼も兼ねてるのだろうね。
芭蕉は日本各地に江戸で知り合った俳人の知り合いや、俳句をたしなむ商人、武家の人がいて、
その人らに会うのも旅の目的だったらしい。
『芭蕉がこの尾花沢を訪れた今のこの時期は、全国から芭蕉ファンが訪れます。』
それで無休で開館してるんだな。
『羽黒山でも句碑巡りしてる人に会いましたよ。』
探せばまだまだ仲間がいるかもしれない。
ワクワク
そんな話をしてると新たなお客様が。
芭蕉ファンかな。
館長さんは新たな客に説明しにいきました。
館長さんが清風さんで
芭蕉ファンが芭蕉ってなとこか。
はるばるやってきては俳句や芭蕉の話をしてまた旅立っていく。
近くのお寺。
ここも芭蕉が滞在したところ。
『涼しさを我が宿にしてねまる也』の句碑。
『ねまる』この辺の方言でちょっと休憩する、とか、一休みするみたいな意味です。
五月雨をあつめて涼し最上川、
連歌では『涼し』だったらしい。
羽黒山といい山形の涼しさをアピールする芭蕉。
夏の山形、、めっちゃ暑いぜ(-_- )
あまのじゃく、芭蕉(笑)
暑いときに暑いというと余計暑くなるからか!?
もしくは温暖化か(笑)
資料館のオジサンに教えてもらった山形市の山形美術館へ。
ここに出羽三山句の真筆があるのです!
山形美術館
ふぁ~(*´∀`)
字が涼しげ(笑)
もひとつすばらしいものが!
奥の細道図屏風
与謝蕪村が描いた奥の細道図屏風!
日本各地の芭蕉資料館へ行くと
たいていこの屏風のレプリカがあるのですが、
これはホンモノーーー!!!!
まさか山形でお目にかかれるとは。
ありがたやありがたや(T人T)
手を合わせて拝みましたとさ。
芭蕉、奥の細道山形路夏の旅、おしまひ。
また近いうちに最上川リベンジしたい。