草加市にて妄想 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

『あの~、スミマセン、

松尾、、芭蕉さんはどちらにいらっしゃいますか?』


『芭蕉さんですか、ええ、あちらにおりますよ』






『え?どちらに?』

『ええ、だからあちらの方に、、木陰でちょっと見えないですが』





『ありがとうございます。行ってみます。』

『私もすぐ追いつきますので。芭蕉さんにお伝えください。』



『あの~!芭蕉さんですか!!?』

『……。』





『すみませーーん!松尾芭蕉さんですか?』





『私ですか?ええ、ええ、そうです、芭蕉と申します。』


『わぁ!初めまして!お会いしたかったのです!』


『おお、おお、それはそれは。

あなたのようなお若い方がこの翁に(笑)

そうそう、河合の曾良さん、見かけませんでしたか?』





『あちらにおりましたよ、すぐ追いつくとのことです。』


『おやまあ、まだあんなところを歩いてるんですか。』





『芭蕉さんはこれからどちらへ行かれるのですか?』


『私たちはこの道を、日光街道をずっとまっすぐ行きます。』





『まっすぐ行くと、、どこへたどり着くのですか?』


『まっすぐ行くと、、みちのくです。

いにしえの歌に詠まれたみちのくを旅するのです。』





『いにしえの歌に詠まれたみちのくを旅すると、どうなるのですか?』


『それは、私にもわかりません。何を感じて、どんな句が生まれるか、私も楽しみなのです。』


『どんな句が生まれるか楽しみにしています。

私も旅が好きなのです。』


『そうですか、そもそも人生は旅なのです。


月日も、行き交う年もまた、旅人なのです。


船の上に生涯を浮かべ、馬の口をとらえて旅するものは、日々旅にして、旅をすみかとしているのです。』





『私は、キャンピングカーで旅をしています。』



『ほぉ!お気をつけて』


『ボン・ヴォヤージュ!』




っていう、、埼玉県草加市の妄想(笑)