小泉八雲は静岡県焼津の海をこよなく愛した。
焼津小泉八雲記念館の「焼津の海と八雲」によると、
八雲の家族が最初に焼津に訪れたのは
1897年(明治30)8月4日。
以降亡くなるまで6回、毎年夏をこの地で過ごした。
上田和夫訳 「小泉八雲集」(新潮文庫)に収められたエッセイ
「焼津にて」を、ぼくはいまペラペラしている。
とても神秘的な文章で、海に霊的な高揚を溶かし込んだ
情景を、ふんだんに味わうことができる。
海こそ霊、そのものの歴史を表わしていて、
太古からの恐怖の眠る場、なのだ。
ぼくはこのエッセイに、とても惹かれる。
ぼくらを感動させる音楽が、いったいどこかかやって来るものなのか、
太陽よりも古い、自我の彼方から、
幾多の苦悩と喜びとをくぐり抜けて
聴くそれは、紛れもない魂の歌そのものなのだろう。
「小泉八雲 怪談」展。
9月26日、八雲の命日に当てて、
今年9月24日(水)~29日月)。開催いたします。
それぞれの画家が八雲をインスパイアーして、
独自の八雲を描きます!
乞うご期待!
Galleryころころ
電話03-6457-3611