この記事のリライトです。
■「推薦だから安心」本当にそうですか?
最近は大学への手段として「推薦」で進学する生徒が増えました。
高校なら「校内での試験」や「提出物」を頑張り、評定平均を上げて「指定校推薦」で…という流れです。
確かに、受験を戦略的に考える上で推薦は有効な手段です。
評定平均4.0を確保し、生徒会や部活で役割を果たせば、北海道の私立大学は“選び放題”。
実際、私も指導の場で「推薦を狙う」という作戦をよく使います。
ただし問題は、「入ったあとに本当にやっていけるのか」ということです。
■高校推薦の落とし穴
「大学を推薦で入る」と聞くと、まずは安心しますよね。推薦が取れるほど優秀なのか!と勘違いして。
でも現場で見ていると、入学後についていける生徒は7,8割程度。
残りの2割ほどは置いていかれ、学習意欲を失い、留年や休学、ひどいと自主退学になるケースも珍しくありません。
理由はシンプルです。
評定平均を取ることと、実際の学力が比例していないからです。
提出物をきちんと出して、真面目に授業を受ければ評定は上がります。
札幌市内のGランクほどの学校で、化学のテストで周期表を書くだけで40点!なんてものもあります。
つまり、入試を経ずに入った分、基礎学力が不足&理論理屈の理解が不十分のまま大学生活に突入する危険があります。
たとえばGランクの高校から上位私立大学へ指定校推薦で進む場合。
合格は簡単に手に入りますが、入学後の授業についていけない生徒が少なくありません。
英語や数学の基礎力が圧倒的に足りないまま、大学レベルの課題を突きつけられます。
私自身も似た経験があります。
Fランク高校から必死に頑張って国立大学へ進学しました。
でも入学後、数学も英語もまったく歯が立ちませんでした。
周りの学生はスラスラと課題を解き、30分で終わる内容を、私は図書館にこもって3時間。
必死に調べても「理解できない」「終わらない」。
「なんで自分だけできないんだろう…」と劣等感に押し潰されそうになりました。
その先にあるのは――留年(私はギリギリ回避してました笑)です。
■「推薦で行ける」時代の現実
今の時代、推薦で大学に行けてしまいます。
でも、それは「合格できる」だけであり、「卒業できる」ことの保証ではありません。
大学は入るよりも出るほうが難しい。
推薦で進学できても、入ったあとに授業についていけず、単位を落とし、留年・中退という生徒は本当に多いです。
語弊を恐れずに言えば、「大学は誰もが行って良い場所ではない」ということです。
この現実はわかっていることが条件です。
■必要なのは「入ったあとを見越した学力」
だからこそ、受験勉強は「合格するため」だけでは足りません。
「入ったあとについていける力」を同時に身につけることが大切です。
推薦で合格が決まった瞬間、受験勉強をやめてしまう子もいます。
でも、それこそが最大の落とし穴です。
大学入学後に必要なのは、
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課題を自力でこなす基礎学力
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長い文章を読み解く力
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レポートを書く力
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自分で調べ、まとめ、説明する力
これらは入学直後から求められます。
推薦で合格して安心してしまった子ほど、痛い目を見ます。
■保護者へのお願い
保護者の方にお伝えしたいのは、こういう視点です。
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推薦はあくまで「合格の手段」であって「将来の保証」ではない
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合格が決まったあとこそ「学び続ける習慣」を支えてあげてほしい
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「推薦だから大丈夫」と安心せず、「入ったあと何が必要か」を一緒に考えること
推薦で進学すること自体は悪くありません。
むしろ大きなチャンスです。
ただ、そのチャンスを「未来につなげられるかどうか」は、入学後の準備にかかっています。
■まとめ
推薦という仕組みは確かに便利で、受験の負担を減らしてくれます。
しかし、その裏には大きなリスクが潜んでいます。
「推薦だから安心」ではなく、
「推薦で合格したからこそ、入学後の準備を怠らない」。
これが本当に大切な視点です。
お子さんは大丈夫ですか?
推薦に安心して、受験勉強をストップしていませんか?