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学びのコンサルタントCAB

発達障害(グレーゾーン)、知的障害(境界知能)、不登校など、ちょっただけ生きづらい子たちと、そのお家のサポートをしています。学習指導や生活指導、進学指導まで元教員が一緒に悩み、考え、お手伝いします。

「うちの子、筆箱の中身がぐちゃぐちゃで…」
「鉛筆はあるのに芯が折れてる(そもそも1本しかない)。消しゴムもボロボロ。なのに本人は気にしていないんです」

 

こういう相談、かなり多いです。
そして多くの保護者の方が、

「だらしない性格なんです」
「そろそろ自分でちゃんとしてほしい」

とおっしゃいます。

でも、筆箱の中身が整理できないのは、単なる“性格の問題”だけではありません。

 

 

■ 筆箱がぐちゃぐちゃな子の「頭の中」

筆箱の中身って、その子の「頭の中の状態」がそのまま出やすいところです。

・プリントがぐちゃぐちゃ
・ノートと教科書をよく忘れる
・宿題の提出物がどこかに消える

 

こういう子は、ほぼ例外なく、筆箱もカオスです。

ここには、

・物を「出す → 使う → しまう」という一連の流れを組み立てるのが苦手
・今必要なものと、そうでないものを分けるのが難しい
・目の前のことに精一杯で、「あとで困る」が想像しにくい

といった、実行機能(段取りする力・整理する力)の弱さが関係していることが多いです。

 

 

■ 「片づけなさい」だけでは変わらない理由

つい、こう言いたくなります。

「ちゃんと片づけなさい」
「自分の物くらい、自分で管理しなさい」

でも、実行機能が弱い子にとっては、

「きれいに片づいた状態をイメージする」
「何から手をつければいいかを決める」

ここからもう、けっこう難しい作業です。

つまり、「片づけなさい」は
大人が思っているより、ずっと抽象度の高い指示になってしまっているんです。

 

 

■ 家でできる“筆箱サポート” 3つ

1 「入れていい物」を決めてしまう

まずは、大人側で「筆箱の定員」を決めてしまうのがおすすめです。

・えんぴつ3〜5本
・消しゴム1つ
・赤ペン1本

・定規

など、「これだけ入っていれば授業で困らないセット」を一緒に決めます。
それ以外は入れないルールにしてしまったほうが、子どもには分かりやすいです。

 

2 週1回、「一緒に」リセットタイム

子ども任せにせず、週に1回だけでいいので、
親子で筆箱をひっくり返す時間を作ってみてください。

「これは残す? 捨てる? 他の場所に移す?」と
声をかけながら、“仕分けの考え方”ごと一緒にやっていくイメージです。

ポイントは、「なんでこんなに散らかってるの!」と責めないこと。
淡々と「じゃあ今から直そうか」に切り替えていきます。

 

3 “できている部分”をちゃんと拾う

たとえ中身がぐちゃぐちゃでも、

・鉛筆だけはちゃんと入っている
・前より折れた芯が少ない
・前は毎日忘れていたのが、週に1回になった

など、「前よりマシ」になっている部分が必ずあります。

そこを大人が言葉にしてあげると、
子どもは「自分はダメだ」ではなく「ちょっとずつできてきてる」と感じやすくなります。

 

 

筆箱の中身は、「段取り」と「見通し」と「自己評価」のミニチュア版です。

ぐちゃぐちゃな筆箱を見たとき、
「だらしない」ではなく、

「この子の頭の中は今こんな感じなんだな」
「一緒に整理する練習をしてみよう」

と、見方を少し変えてもらえたらうれしいです。

 

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「問題が解けないとき、すぐイライラして投げ出してしまうんです」
「『こんなのムリ!』と言って、全然考えようとしません」

テストでも宿題でも、「解けない問題」との向き合い方には、その子の勉強との距離感がよく表れます。

 

 

■ 「解けない=自分がダメ」と感じてしまう子

多くの子は、本当は「問題が難しい」のに、
心の中ではこう変換してしまいます。

「解けない問題がある」
  ↓
「自分は頭が悪い」

 

だからこそ、解けない問題に出会った瞬間に、

・ふざけてごまかす
・とりあえず空欄(もしくはテキトー)にする
・イライラして鉛筆を投げる

といった行動で、「自分が傷つく前に逃げる」ことがよくあります。

ここで大人が「なんでちゃんと考えないの!」と言ってしまうと、
ますます「やっぱり自分はダメだ」という確信を強めてしまいます。

 

 

■ 解けないときにやってほしい3ステップ

子どもたちには、こんな“手法”をよく伝えます。

 

1すぐ答えを見ないで「どこまでわかるか」を書く
 ・何を聞かれている問題なのか
 ・わかっている数字や条件はどこか
 を、式にならなくてもいいのでメモ(線を引く)します。

 

2「前の問題」にヒントがないか探す
 教科書やプリントは、だいたい“手順”になっています。
 前の例題・基本問題を見て、「同じところ」「違うところ」をチェックさせてみてください。

 

3それでもムリなら「質問ポイント」を1つ決める
 まったく考えずに「わかりません」ではなく、
 「ここまでは分かったけど、この先が分かりません」
 と線を引けたら、それだけで立派な学び方です。

 

 

■ 家での声かけは「結果」より「過程」に

保護者の方にお願いしたいのは、

「解けたかどうか」よりも
「解けなかったときに、どう動いたか」

を見てあげてほしい、ということです。

 

・すぐ答えを見なかったこと
・前の問題を見返そうとしたこと
・質問ポイントを言葉にできたこと

これらは全部、「勉強の筋力」を育てる大事な動きです。

 

 

■ 「解けない時間」に付き合ってくれる大人がいること

問題が解けない時間は、子どもにとって気持ちのいい時間ではありません。
できれば避けたいし、早く終わらせたい。

そこに一緒に付き合ってくれる大人がいると、
子どもは少しずつ、

「解けない=自分がダメ」ではなく
「解けない=大人に頼っていい」

と思えるようになっていきます。

テストの点数だけでなく、
「解けないときの態度」を、一緒に育てていけるといいなと思います。

 

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「宿題しなさいって言うと、すぐ不機嫌になるんです」
「机には向かうんですけど、全然進まなくて…」

“宿題ができない子”とひと言で言っても、中身はいくつかのタイプに分かれます。

 

 

■ 宿題ができない子は「3タイプ」

1そもそも取りかかれない子
 プリントはある。時間もある。でも「あとでやる」が続いて、気づいたら寝る時間…。
 このタイプは「始める」というスイッチを入れるのが苦手です(実行機能の弱さが関係します)。

 

2途中で脱線してしまう子
 最初はやる気まんまんで始めるのに、
 5分後には消しゴムで遊び、ペンを分解し、YouTubeを開いている…。
 注意がそれやすく、周りの刺激にすぐ持っていかれてしまうタイプです。

 

3完璧主義で進めない子
 「全部ちゃんとやらなきゃ」と思うあまり、
 少しわからない問題があると、そこで完全に止まってしまう。
 ミスを極端に怖がる子に多いパターンです。

 

多くの子は、この3つがミックスされた状態で「宿題ができない」ように見えています。

 

 

■ 宿題ができないのは「根性の問題」ではない

ここで大事なのは、宿題ができないのを「サボり」「甘え」とだけ見ないことです。

・注意の切り替えが苦手
・見通しを立てるのが難しい
・失敗経験が多くて、やる前から心が折れている

こういった“脳のクセ”や“過去の経験”が重なって、
結果として「できない」状態になっていることがほとんどです。

 

 

■ 家でできる関わり方 4つ

1「何分やる?」から始める
 「宿題やったの?」ではなく
 「今日は何分だけやってみる?」と“時間”で区切る声かけをしてみてください。
 10〜15分の「ミニ勉強」を積み上げるイメージです。

 

2スタートだけ一緒に付き合う
 取りかかりが弱い子には、最初の5分だけ横に座るのがおすすめです。
 問題を一緒に読む、日付を書くだけでも構いません。
 「始めるところまで手伝う」が、いちばん大きなサポートになります。

 

3プリントを細かく分けて「見える化」
 1枚まるごとだと重く感じる子には、
 ・上半分だけ

 ・奇数番号だけ
 など、小さなゴールをこちらで決めてあげると動きやすくなります。

 

4終わっていなくても「やれた分」を言葉にする
 全部終わらなくても、
 「今日はここまでやれたね」「昨日より1問多かったね」と、
 “やれた部分”だけを切り取って伝えてください。

 

 

宿題ができない子に必要なのは、叱咤ではなく「ハードルの調整」と「一緒に始める大人」です。
今日いきなり全部できるようになる必要はありません。

昨日より一歩だけ動き出せたなら、それは立派な前進です。

 

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「前はそれなりにやっていたのに、最近ほんとに勉強しなくなって…」
保護者の方から、よくこんな相談を受けます。

 

多くの人が「やる気の問題かな」と考えますが、私はそうは思っていません。
勉強ができなくなるのは、性格や根性ではなく「仕組み」の問題だからです。

 

 

■ 勉強は3段階でできなくなっていく

私が見てきた子どもたちは、だいたい次の流れをたどります。

 

1わからないところが少しずつ積み残される
 テストでたまたまミスした、分数でつまずいた…と逃げ(思い込み)そのままにしてしまう。

 

2授業についていけなくなり、「聞いているふり」が増える
 黒板を書き写すだけで精一杯になり、説明は頭に入っていかない。

 

3テストで失敗が続き、「どうせやってもムダ」と感じ始める
 がんばっても結果が出ない経験がたまると、人は挑戦しなくなります。

 

この「どうせムダ」が強くなった状態を、心理学では「学習性無力感」と呼びます。
ここまでくると、もう「やる気を出しなさい」と言っても動けません。

 

 

■ 家でできるテコ入れ

じゃあ、家庭で何ができるのか。ポイントは3つです。

・問題のレベルを1段階下げる
 → ほぼできるであろう(9割できる)レベルに戻して、「できた」を増やす。

・時間で区切る
 →「2時間やりなさい」ではなく「まず10分だけ」の短距離走にする。

・結果より「動き出したこと」をほめる
 → 点数ではなく、「机に座った」「1問だけ解いた」を先に拾う。

 

勉強ができなくなるのは、「サボり」でも「親の甘やかし」でもありません。
特性 × 環境 × 経験の積み重ねで、そうなっているだけです。

 

だからこそ、「元に戻す」よりも、今日ここから小さな成功体験を積み直すことです。
その視点に立てたとき、子どもの勉強との付き合い方は、少しずつ変わっていきます。

 

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ここ最近、数学ができるようになってきた生徒さんが多いです。

こんな話をすると、「どうやったんですか」と聞かれるので、ちょっとだけネタバレ(ちょっとわかりづらく書いてます}

 

■ここにきて、数学ができるようになってきた
最近、解き直しのスピードも正答率も上がってきました。

テストの合計点だけでなく、「解ける問題の幅」が確実に広がっています。

いわゆる“センス”の話ではなく、「しっかりした勉強方法=やり方」の結果です。

 

■何が変わったのか(行動の3点)
1小さく区切る
1問を「式を立てる→途中式を書く→見直す」の工程に意識的に分解。

まずは式を立てる、これはできた?など

「どこで躓いたか」がわかりやすい
 

2丸付けの精度
◯/✕ではなく“どこでズレたか”に赤を入れる。

例:符号・約分・単位・条件読み落としのどれで間違った

原因別にパターン化すると再発防止に
 

3反復の設計
同一形式を「初回6割→翌日8割→3日後も8割」を目標に、時間短縮で再挑戦。

点だけでなく“所要時間”を可視化する

 

 

■伸びた理由(メカニズム)
・ワーキングメモリの節約
途中式の型を固定したことで、頭のメモリを“考える”に回せた。
・転移学習が起きた
比例→一次関数、文字式→展開/因数分解のように、解き方(型)が科目内で横に展開できるように。

(この問題、結局やり方は一緒じゃん!など)
・成功頻度の上昇
「解けた」を毎回つくることで、学習性無力感を克服

 

 

■まとめ
数学は“正しい型×反復×原因分析”で動きます。

いま伸び始めた手応えを、冬休み~学年末へと接続するには、あとは量です。

数学ができなくて・・・とお困りの方は、ご相談ください。

 

この記事から言えば、できるようになるためにはほぼ1年かかります・・・

 

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前回の記事(講演会の内容)↓について、ボイスメモを文字起こし&まとめたものですm(_ _)m

 

 

 

先日の「他責思考」のお話、会場でもうなずきながら聞いてくださる保護者の方が多く、とてもありがたかったです。

講演のあとや個別相談で、いただいた質問・モヤモヤを、いくつかブログでも共有しておきます。
「同じことで悩んでる…」という方がいたら、少しでもヒントになればうれしいです。

 

Q1.
うちの子もすぐ「先生が悪い」「友達が悪い」と言います。

共感した方がいいと分かっていても、イラッとして「いや、お前も悪いだろ」と言ってしまいます。

どこまで共感して、どこから指摘したらいいですか?

A.
線引き、難しいですよね。
目安としては「その場では共感だけ」で十分です。

まずはその場では「それは腹立つよなあ」と感情だけ受け止めておいて、落ち着いたタイミングで「でさ、次また同じこと起きそうだったら、どうする?」と“自分側の一手”を一緒に考えるイメージです。

 

 

Q2.
「君にもできることあるよね?」と伝えたいのですが、どうしても責めている感じになってしまいます。

言い方のコツはありますか?

A.
ポイントは「問いかけ」と「一緒に」です。
「ほかにできることなかったの?」と聞くと責めになりやすいので、「次、同じことあったらさ、困らないように一緒に何か一個だけ考えてみよっか」という形にしてみてください。親が“評価する側”ではなく“隣で考える側”に座ると、子どもも聞きやすくなります。

 

 

Q3.
発達特性や感覚過敏など、「確かに環境の方がしんどいよな」と思う子の場合、『他責思考』との線引きが難しいです。どこまで「特性だから仕方ない」としてよいのでしょうか。

A.
正直に言うと、「特性のせいにしていい部分」は結構あります。
「音が大きいのがつらい」「文字が詰まってると読めない」などは、環境要因が大きいので、「それはしんどいよね」と認めて大丈夫です。そのうえで「だからこそ、イヤーマフ使おうか」「行間を広げてもらえるよう先生に相談しようか」と、“特性を前提にした工夫”を一緒に考えられると、他責だけで終わらずに済みます。

 

 

Q4.
今日のお話を聞いて、「一番他責なのは自分かもしれない」とドキッとしました…。

親が今までずっと「学校が悪い」「社会が悪い」と言ってきてしまった場合、今からでも軌道修正は間に合いますか?

A.
間に合います。というか、「あ、私も他責だな」と気づけている時点で、もうかなり一歩進んでいます。
「お母さん(お父さん)もさ、すぐ人のせいにしたくなるタイプなんだよね」と、子どもに笑い話にしてしまえる親の方が、むしろ信頼されやすいです。

今日の「ボタン付け忘れ」の話を、まず自分自身に向けてみるところからで十分です。

 

 

Q5.
逆に私は、何かあると全部自分のせいにしてしまうタイプです…。子どもの問題も「全部私の育て方が悪いんだ」と思ってしまいます。これは子どもにどんな影響がありますか?

A.
「全部子どものせい」も、「全部親のせい」も、どちらも極端です。

子どもの今の状態は【特性 × 環境 × 本人の選択】の掛け算で決まりますから、親だけの責任にはなりません。

親が自分を責めすぎると、子どもも「全部自分が悪い」に寄りやすくなるので、「親も6割くらいはミスる生き物だよ」くらいのゆるさを、ぜひ見せてあげてほしいなと思います。

 

 

Q6.
子どもから「親の育て方が悪いからだ」と言われることがあります。

今日の講演にも出てきたフレーズで、正直グサッときました…。どう返すのがいいでしょうか。

A.
刺さりますよね…。
ここで言い返すと大ゲンカになるので、まずは「それくらい今しんどいってことだよね」と、感情の方だけ受け止めてあげてください。

そのうえで少し時間をおいてから、「完璧な親じゃないけど、じゃあこれからどうしていこうかは一緒に考えたいな」と、“過去の責任”から“これからの作戦会議”に話題をずらしていけるといいと思います。

 

 

Q7.
「他責思考は1〜3年かけてじわじわ変わる」と言われていましたが、そんなに長く待てるのか不安です…。途中で心が折れそうになったとき、何を支えにすればいいでしょうか。

A.
まず、「短距離走ではなく長距離マラソンなんだ」と知っているだけでも、大きな強みです。
今日から全部完璧にやろうとするのではなく、「1日に一回だけ、正論を飲み込んで共感してみる」「週に一度だけ、5分ちゃんと話を聞く時間を取る」くらいの小さな目標で十分です。

変わらない日も含めて、“一緒に付き合い続けてくれる大人がいる”こと自体が、子どもにとっては大きな安心になります。

 

 

もし「これ、うちのケースだとどうなりますか?」というものがあれば、コメント欄から送ってください。
ブログの中でも、少しずつ具体例を取り上げながら、一緒に考えていければと思います。

 

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正直に告白すると、私もまあまあ「他責思考持ち」です。

 

たとえばフリーで仕事を始めたばかりの頃。
頑張って企画した講座の申し込みが、まさかの「ゼロ人」だったことがありました。

 

その日の私の頭の中は、完全にこうです。

「いや、北海道の人は腰が重いんだよな」
「そもそも今の親世代は学びにお金使わなすぎるんだよ」
「告知してくれたはずの○○さん、もっと本気で宣伝してくれてもいいのにな…」

 

数時間くらい、本気でそう思っていました。
(今文字にすると、だいぶ恥ずかしいのですが)

 

ところが、その日の夜ふと冷静になって、申込フォームを見直したら、
そもそも「申込ボタン」をブログに貼り忘れていたことが判明しました。

つまり、誰も申し込める状態になっていなかったんです笑
 

ゼロ人で当たり前です。

パソコンの前で、しばらくひとりで反省しました。
「いやいやいや、北海道の学びの温度感とか、親世代の価値観とか、その前にお前だろ」と。

 

それ以来、「うまくいかないことがあったとき、まずは自分の“ボタン付け忘れ”を疑う」というのを、自分ルールにしています。
それでも、いまだに時々「札幌の○○のせいだな…」と心の中でつぶやいてしまうので、人のことをとやかく言えた立場ではありません。

 

──ここから、保護者の方への話です。

たぶん、これとよく似たことが、お子さんのことでも起きているはずなんです。

「うちの子が宿題しないのは、学校がちゃんと見てくれないから」
「ゲームやYouTubeをやめられないのは、今の時代のせい」
「勉強が伸びないのは、先生との相性が悪いから」

 

もちろん、学校や社会、時代の影響は本当にあります。
環境のせいにしたくなる気持ちも、私自身よく分かります。実際、さっきまで講座がゼロ人だったのを“北海道のせい”にしていた人間がここにいます。

 

でも、あのときの「申込ボタン付け忘れ」と同じで、
子どもの困りごとの中にも、親の側にある“小さなボタンの付け忘れ”が、ひっそり紛れていることがあります。

声をかけるタイミングがいつも「ダメ出しの直後」になっていないか
子どもの話を最後まで聞く前に、「でもさ」「どうせさ」でかぶせていないか
親自身がしんどすぎて、「ちゃんとしてほしい」が全部子どもに乗っかっていないか

 

完璧な親なんて、どこにもいません。

私も、自分の人生が思い通りにいかないときは、すぐ誰かのせいにしたくなります。


だからこそ、子どもの行動にイラッとしたとき、学校や社会の愚痴が口から出そうになったときに、少しだけ立ち止まって、

「もしかして今、私も“ボタン付け忘れ”してないかな?」

と自分に問いかけてみる。
その一呼吸が、親子で一緒に“他責思考”から抜け出していく、最初の一歩になるのかもしれません。

 

 

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関わり方の三つ目は、「大人が手本を示すこと」です。
他責思考の強い子ほど、「謝ったら負け」「非を認めたら終わり」という感覚を強く持っています。

その前で、上司や親、教員が他責で言い訳していたら、「やっぱりそれでいいんだ」と学習してしまいます。

 

だからこそ私は、意識的に生徒の前で謝るようにしていました。
「今の言い方、ちょっと違ったな。ごめん」
「さっきの説明、わかりにくかったね。もう一回やり直させて」


こうしても、別に先生の威厳は失われません。

むしろ、「この人は自分の失敗をちゃんと認められるんだ」と、生徒の中で信頼度が上がっていく感覚すらありました。


面白いのは、その姿を見ているうちに、生徒側からも素直に「さっきの態度はよくなかったです。すみません」と言葉が出てくるようになることです。

 

 

四つ目のポイントは、「相手が“他責で得ている利益”をそっと外すこと」です。
誰かのせいにしているとき、その人は無意識のうちに「自分を守る」「自分を正当化する」というメリットを得ています。

そこを丁寧に見極めて、「実はそれ、あんまり自分自身を守りきれていないよね」という現実を伝えるイメージです。

 

万引きの指導の場面で、
「親が金くれないから悪い」「店が悪い」と言い張る生徒に、私はよくこう話します。
「正直に自分の悪かったところを話さないと、君を守れない」
「誰かのせいにしたままだと、本当に困ったときに助けてくれる大人がいない」


“人のせいにしておけば、自分は守られる”という前提を、そっと書き換えていく作業です。

とはいえ、ここまでの関わり方に共通している弱点がひとつあります。


それは、「時間がかかる」ということです。
 

正論で一撃でやり込めるのに比べると、本当に効いているのか分かりづらいし、手間もかかる。
それでも私の実感では、本気で他責思考と向き合うには、少なくとも1〜3年単位の時間が必要です。

 

中学1年生から家庭教師で関わり続け、
最初は「全部親が悪い」「学校が悪い」しか言えなかった子が、
 

高校生になったときにふと、
「いや、あれは自分もだいぶズルしてましたね」と笑いながら振り返る。
そんな変化が起きるまでには、本当に長い時間と、たくさんの対話が必要でした。

 

他責思考を「一発で直す方法」は、たぶんありません。
それでも、
・否定せずに話を聞き
・一緒に自分の領域を探し
・大人が手本を示し
・他責で得ている“おトクさ”を少しずつ外していく

 

この積み重ねをしていけば、「全部誰かのせい」にしないで、自分の人生を引き受けていこうとする若者は、確実に増えていくと感じています。

めんどうで、時間もかかる関わり方です。
それでも、その変化の瞬間に立ち会えるのは、大人側にとっても大きなご褒美だと、私は思っています。

 

 

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では、他責思考の子や若者に対して、大人はどう関わればいいのでしょうか。
私が高校現場や家庭教師で試してきて、「これは効くな」と感じているポイントが四つあります。

 

この章では、そのうち二つ、「否定しないこと」と「自分の領域を一緒に整理すること」を紹介します。

 

一つ目は、とにかく「正論で殴らないこと」です。


「先生がテストのこと教えてくれなかったからゼロ点だった。あいつマジでムカつく」と言ってきた生徒に、
「いや、それはお前が悪いだろ。人のせいにするな」
と返すのは、たしかに正しい。

正しいのですが、多くの場合、その瞬間に心のシャッターが下ります。

 

私が心がけているのは、まず気持ちにだけ寄り添うことです。
「そうか。ゼロ点はきついよな」
「休んでいる間にテスト決まってたら、そりゃムカつくわ」
「連絡くれなかった友達にも、イラッとするよな」
と、一度しっかり「それはしんどかったね」と受け止める。

 

内心では「いや、それでも自分で確認しようよ」と思っていても、すぐには言いません。
一通り話を聞き終えて、感情が少し落ち着いたタイミングで、
「でさ、同じことがまた起きそうなとき、次はどうする?」
と、“次の一手”の話にそっと切り替えます。

 

 

ここで出てくるのが、二つ目のポイント、「自分の領域を一緒に整理すること」です。


テストの例で言えば、
・休んだこと自体は仕方ない
・その日テストがあるかどうか、事前に確認することは、自分にもできたかもしれない
・友達に「何かあった?」と聞いておくことも、もしかしたらできたかもしれない
と、「先生が悪い」「友達が悪い」と感じる気持ちを否定せずに、自分の行動で変えられそうな部分を一緒に探していきます。

 

大人側がやりがちなのは、
「ほら、こうすれば防げたよね」と“答え”を一気に突きつけてしまうことです。


そうではなくて、
「もし次また同じことが起きたら、今回より少しマシにするために、何ができると思う?」
と、一緒に考えるスタンスを保つこと。

これが本当に大事だと感じています。

 

 

この関わり方を続けていると、時間はかかりますが、少しずつ変化が出てきます。
最初は「先生が悪い」「社会が悪い」しか言えなかった子が、
「まあ、今回は自分も確認してなかったからさ」とポツリと言う瞬間が来ます。

 

他責思考を「やめさせる」のではなく、
「他責で自分を守りつつ、その中に少しずつ“自分の領域”を増やしていく」


そんなイメージで関わっていくと、若者の表情が変わっていくのを、何度も見てきました。

 

次の章では、残り二つのポイント、「大人が手本を示すこと」と「他責で得ている利益をそっと外すこと」、そして変化に必要な“時間の感覚”についてお話しします。

 

 

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前回の記事(講演会の内容)↓について、ボイスメモを文字起こし&まとめたものですm(_ _)m

 

 

 

他責思考と一言で言っても、その表れ方は人によって様々です。

ただ、現場でたくさんの若者と接していると、「あ、このパターンは他責に傾きやすいな」と感じる共通点がいくつか見えてきます。

 

一つ目は、「謝れない人」です。
自分のミスが明らかな場面でも、最初に出てくるのは「でも」「だって」。
「成績をつけ間違えたのは、システムが使いづらいからだ」と言い張る教員も実際にいます。

本当は「ごめん、一回確認するね」の一言で済む話なのに、その一言がどうしても出てこない。

謝った瞬間に、自分が全部悪いことになってしまうような怖さがあるのだと思います。

 

 

二つ目は、「立場の弱い相手を攻撃しやすい人」。
能力が高いからではなく、「自分の方が長くいる」「自分の方が経験がある」という理由で優位に立っている人ほど、新人や部下に厳しく当たりがちです。

自分の居場所やプライドを守るために、無意識に「下の人」に責任を押しつけてしまう構図です。

 

 

三つ目は、「道徳的正義を振りかざすタイプ」。
女性専用車両や、学校での合理的配慮の場面でも、「それは不公平だ」「平等じゃない」と強く主張する人がいます。

主張そのものに一理あることも多いのですが、その裏側に「自分が損をしている」「自分だけ我慢している」という感情が積もっていると、どんどん他責にエスカレートしていきます。

 

そして、私の経験上、かなり大きいと感じているのが、「学校で頑張ったのに評価されなかった人」です。
中学・高校で、勉強や部活動をそれなりに頑張ってきたのに、テストの点や評定、進学先という“わかりやすい物差し”では報われなかった子たち。
そういう子ほど、
「先生のお気に入りだけが評価される」
「どうせ俺らは何をやってもムダだ」
という言葉を口にしやすくなります。そこに「だったら全部、学校や社会のせいにしてしまおう」という他責の回路がくっつきます。

 

印象的だったのが、ある高校の教室のゴミの話です。
私が授業に入ると、半径1メートル以内にお菓子の袋やティッシュが必ず落ちているような教室がありました。
「これ、拾おうか」と言うと、生徒は即答で「俺のじゃない」と返してきます。
「お前のじゃなくても、今気づいたなら拾えばいいだけじゃないか」と返すと、
「捨てたやつに拾わせればいいでしょ。そいつが悪いんだから」
と真顔で言う。

 

会話を深掘りしていくと、そこには二つの感覚がありました。


一つは、「大人に何か言われる=怒られる」という刷り込み。
もう一つは、「ゴミを拾ったくらいで誰も褒めてくれない。いい子ちゃんを演じても報われない」という疲れです。

 

「俺はあんな“いい子ちゃん”にはなりたくない」と言いながら、実際にはノートに押す小さなスタンプ一つで喜ぶ。
本当は認められたいし、褒められたい。でも、そこに向かうのが怖い。
そんな揺れ動く気持ちの着地先として、「俺のじゃないから拾わない」「あいつが悪い」という他責が選ばれているように見えました。

次の章では、こうした他責思考の若者たちに、大人はどう関わっていけばいいのか。実際に現場で試してきた関わり方をお伝えします。

 

 

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