私が赴任するような高校は「荒れている」ことが多いです。
(というか北海道の大半はそんなもん)
「荒れている」とは、タバコや飲酒、暴力的な「出来事」的な話ではなく、授業が成立しないことが多い的な「日常的な」話でということです。
授業中に友達とカードゲーム、スマホゲーム、飲食、化粧などなど・・・・。
私含め、大半の先生はうまく対応していますが
これが新任の先生だったり、すごく真面目な先生だとどうでしょうか?
一発で病むと思います笑
そのような先生に限って、「先生として」「上に立つものとして」「指導者として」という間違った立場で接しようとします。
ではどうすればいいか。
至極簡単です。
授業以外では横や斜めの関係を築き、授業内では縦の関係を築くことです。
横や斜めの関係を築くには、具体的にどうするか。
昼休みや放課後に、学校内をウロウロ(別名「徘徊」)して、生徒とコミュニケーションを取ればいいだけです。
廊下で座り込んでスマホをいじっている生徒がいれば、「お、なにしてんの」一声かけたり、
教室でカードゲームをしている生徒がいれば、「今の環境デッキは、それなの?ボルシャックデッキはもう古いのか?(キャラクターの名前)」など彼らの世界に入ってみたり、
化粧をしている生徒がいれば、「そのアイシャドーって今月出たばっかりのやつじゃない?!」と変化を拾ったり、
図書館で本を読んでいる生徒がいれば、その子には直接話すことをせず、同じ空間で本を読むだけだったり、
つまりは「彼らの学校生活を共有する(してもらう)こと」で、横や斜めの関係を築くことができます。
ここで、「そんなもので遊ぶな!」だったりと否定すれば、関係は築けないです。
(ただし、40代ぐらいで「縦のみの関係=怖い先生」を演じるためにはアリです)
では縦の関係はというと・・・
これまた単純で
「徹底的にわかりやすい授業」「生徒の疑問に答える授業」「知識や技術で圧倒する授業」をつくればいいだけです。
「徹底的にわかりやすい」というのは40人全員が問題を解けるようにあればいいということです。
「理解した」を感じさせるのは難しいので、習ったことを使い、問題が解けた!を感じさせるんです。
「生徒の疑問に答える授業」というのは、誰か一人がぼそっと「これどうやってやるの?」と周りの友達に聞いたときの言葉を拾うんです。
「お、A!どっかわからないところがあったか?」など、聞いてあげるんです。
また、授業中に質問用紙を用意して、次回の授業で答えるというのもありです。
「知識や技術で圧倒する授業」というのは、「知識の自慢」ではなく、「今習っているコレは、現代のここに応用されている」「コレの原理って実は今習っているこの分野」とこちらからの説明もそうですが、より効果抜群なのは
生徒からの「これってどうなってんの?」「これってどーゆいみ?」「ここの範囲をもう少し詳しく知りたい」などの声に対して、「進学校レベルや大学レベルまで掘り下げて、かつ、なるほど!と感じてもらうこと」です。
一通り説明したあとに、「実はこれって大学レベルの話で・・・。でも、なんとなく理解できたよね」とネタバラシ的に話してもOKです。
どれだけ難しい話でも、「理解してもらう」ことが教員の絶対的に必要な能力です。
これを「お前らには理解できない」なんて言ったりすればアウトです。(思うだけでも、生徒は「バカにされている」と気気付きますが)
この授業内外で関係を変えることで、たとえ授業中に化粧をしても、「アイライン頑張って引いてるところだけど、今はその時間じゃないぞ。」の一言で終わります。
(どこぞの教員のように怒鳴りつけなくても・・・)
そもそも、授業に退屈することもなくなります。
基本的に、私が生徒と関係をつくるときはこんな感じ↑ことを実践しています。(とは言っても、実践していることの5%ぐらいしか書いてません)
ちなみに時間講師の今でも、学校には1時間早く行き、生徒とコミュニケーションを取る時間をつくっています。
ここまで(コレ以上に)徹底して授業準備や校内巡視(と言う名の徘徊笑)しているおかげで、授業が荒れたことは一度もありません。
これが私が教員として、実践していることです。
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