いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
学びのコンサルタントCAB代表の橋本雄大です。
現在、発達特性(グレーゾーン)や境界知能、不登校傾向を持つお子さま・ご家庭を、学習指導・生活支援・進学サポートを通してお手伝いしております。
元教員という立場から、「その子らしさ」を大切にしつつ、親・学校とも協力しながら伴走するスタイルを心がけています。
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はいはい、私が悪いんでしょ
俺は悪くないだろ、お前が!
このやり取りを子どもはかなり見ています。
しかも、言葉そのものだけではなく、人とぶつかった時にどう処理するかを見ています。
夫婦喧嘩は、ない方がいいに決まっています。
でも現実には、意見がぶつかることもあるし、感情が出ることもあるはずです。
問題は、喧嘩したことそのものより、どう終わるかです。
■ 子どもは「会話の内容」より「処理の仕方」を学ぶ
子どもは、大人が思っている以上に、会話の中身よりも、関係の処理の仕方を学びます。
「はいはい、私が悪いんでしょ」は、謝っているように見えて謝っていません。
これは、相手に折れたように見せながら、実際には皮肉で会話を閉じています。
「俺は悪くないだろ、お前が!」は、自分を守るために先に相手を悪者にする反応です。
これも話し合いではありません。
責任を整理する前に、攻撃で押し返しています。
このやり取りを見た子どもは、
話し合いは分かり合うためのものではなく、
相手を黙らせるもの、逃げ切るもの、押し返すものだと学びやすくなります。
■ 子どもが学ぶのは「嫌味」と「責任転嫁」です
「はいはい、私が悪いんでしょ」から学びやすいのは、被害者の立ち位置です。
本音では納得していなくても、とりあえず自分が傷ついた側に立つ。
そうすると、その場は終わります。
でも関係は何も良くなっていません。
「俺は悪くないだろ、お前が!」から学びやすいのは、防御としての攻撃です。
認める前に言い返す。
責められたら、もっと強く責め返す。
こうやって自分を守る。
この2つが家庭の中で繰り返されると、子どもはかなりの確率で同じことを使うようになります。
「はいはい、俺が悪いんでしょ」
「どうせ私が悪いですよ」
「だってそっちが先に」
「俺は悪くない」
これらは、全部つながっています。
■ 子どもにとって本当にきついのは、喧嘩そのものではない
子どもにとってしんどいのは、親がぶつかることそのものより、壊れた関係が戻らないことです。
不機嫌が続く。
無視が続く。
空気が悪いまま数日過ぎる。
謝らない。
仲直りしない。
何もなかったことにして終わる。
こういう家庭の空気の方が、子どもには強く残ります。
なぜなら、子どもはまだ「関係がこじれた後にどう戻るか」を自分で持っていないからです。
だから親を見て学ぶしかない。
その時に見せられるのが、嫌味、逆ギレ、無視、放置だけだと、
人間関係は壊れたら終わりなんだ
謝ると負けなんだ
強く言った方が勝つんだ
と学んでしまいます。
■ 逆に、夫婦喧嘩は教材にもなります
ここを誤解してほしくないです。
夫婦喧嘩を一切見せないことだけが正解ではありません。
子どもにとって大事なのは、
人はぶつかることがある。
でも、その後に戻れる。
ということを知ることです。
たとえば、
さっきは言い方がきつかった、ごめん
お父さんもイライラしてたけど、あの言い方はよくなかった
意見は違ったけど、もう一回話した
怒っても、あとで直せる
こういう姿を見せられると、夫婦喧嘩はただの悪影響ではなくなります。
むしろ、関係修復のモデルになります。
■ 親が見せるべきなのは「正しさ」ではなく「戻り方」
夫婦喧嘩で子どもに見せるべきなのは、どちらが正しかったかではありません。
見せるべきなのは、
感情的になっても言い直せる
自分の悪かったところは引き取れる
相手の一部は認められる
ぶつかった後に関係を修復できる
ということです。
子どもはここを学ぶと、友達と揉めた時にも、親子でぶつかった時にも、
「言いすぎた」
「さっきは悪かった」
「もう一回話そう」
ができるようになります。
逆に、戻り方を見たことがない子は、
攻撃するか
黙るか
逃げるか
の三択になりやすいです。
■ まとめ
夫婦喧嘩から子どもは学びます。
でも学ぶのは、「喧嘩すること」そのものではありません。
責められた時にどう返すか。
自分の非をどう扱うか。
感情をどう処理するか。
ぶつかった後にどう戻るか。
そこを見ています。
だからこそ、
はいはい、私が悪いんでしょ
俺は悪くないだろ、お前が!
このやり取りを続けると、子どもは対話ではなく、皮肉と責任転嫁を学びます。
逆に、
さっきの言い方は悪かった
お互いイラついてたけど、言い過ぎた
もう一回話そう
これを見せられるなら、夫婦喧嘩はむしろ教材になります。
子どもは、親の正しさではなく、親の戻り方を見ています。
子さんの言葉づかい、ふてくされ方、言い返し方に気になるものがある時、原因は学校や友達関係だけとは限りません。
家庭の中で見ている大人同士のやり取りが、そのまま土台になっていることもあります。
学びのコンサルタントCABでは、子どもの学習面だけでなく、家庭での関わり方や会話の積み重ねが、子どもにどう影響しているかという部分も含めて相談を受けています。
「うちも当てはまるかもしれない」と感じた方は、お早めに
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