学びのコンサルタントCAB

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発達障害(グレーゾーン)、知的障害(境界知能)、不登校など、ちょっただけ生きづらい子たちと、そのお家のサポートをしています。学習指導や生活指導、進学指導まで元教員が一緒に悩み、考え、お手伝いします。

今日は「小学生が冬休みに“やるべきこと”」について、大人目線ではなく【発達の視点】から整理してみます。
といっても、「ドリル◯ページ」「漢字◯個」みたいな話ではありません。

 

冬休みは、
1)体と生活リズム
2)学び(勉強)
3)心と人間関係
この3つを「ちょっと整え直す期間」として使える時間です。

 

 

■ 体と生活リズムを「崩しすぎない」

発達特性のある子は、「生活リズムの変化」に弱い子が多いです。
・夜更かしが続く
・朝起きる時間がバラバラ
・ご飯やお風呂の時間もその日次第

こうなると、3学期に入ったときに一気にしんどくなります。

冬休みに“やるべきこと”としておすすめなのは、

  • 起きる時間と寝る時間を「学校より±1時間以内」におさめる

  • 朝ごはん・お風呂・就寝だけは、だいたい同じ時間にそろえる

  • 一日1回は外に出て、日光を浴びて体を動かす(雪かき・買い物散歩でもOK)

この3つだけでも、3学期のスタートがだいぶ楽になります。
「何時までゲームしてもいいか」より先に、「いつ寝ていつ起きるか」を一緒に決めておくイメージです。

 

 

■ 勉強は「前に進む」より「抜けを埋める」

冬休みはどうしても「ドリルを進めなきゃ」「苦手を全部つぶさなきゃ」と思いがちですが、発達グレーの子にはオーバーワークになりやすいです。

発達の視点で言うと、冬休みの勉強は

 

1学期・2学期の「抜け」を少し埋める

「やればできた」経験を1〜2個でも増やす

 

この2つだけで十分です。

 

具体的には、

 

計算ドリル:毎日1ページだけ(時間にして10分以内)

音読:教科書の好きな話を1つ決めて、毎日読む

漢字:新しいものより「前に習ったけど怪しいもの」を親子で選ぶ

 

「冬休みの特訓」ではなく、「3学期の授業がちょっと楽になるように、足場を作り直す」イメージです。
やる時間も、「午前中に10〜15分だけ」など、とにかく小さく区切ってOKです。

 

 

■心と人間関係の“傷”をそのままにしない

発達特性のある子は、2学期の間に

 

友だちとのトラブル

授業中の失敗体験

先生との相性の悪さ

 

など、いろいろな「小さな傷」をため込んでいます。
これを言語化しないまま3学期に突入すると、登校しぶりやお腹の痛みとして出てくることもあります。

難しいことをする必要はなく、

 

「2学期でいちばん楽しかったこと、ひとつ教えて」

「いちばんイヤだったこと、言える範囲で教えて」

 

この2つを、年末までに一度だけ聞いてみてください。
話せたらラッキー、話せなかったら「いつでも話せるからね」とだけ伝えれば十分です。

もし話してくれたら、
・否定も説教もせず、「そう感じたんだね」と一度受け止める
・「3学期は、ここだけちょっと楽になるといいね」と、“1か所だけ”一緒に願いを言葉にする

ここまでできれば十分です。

 

 

 

全部完璧にやる必要はありません。
3つのうち、どれか1つでも「ちょっと意識してみる」だけで、3学期のスタートのしんどさは変わります。

「冬休みだからこそできること」を、大人が少しだけ方向づけしてあげる。
その伴走があるだけで、発達特性のある子どもたちは、ぐっと動きやすくなります。

 

 

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「うちの地域、本屋さんが全然なくて…」
保護者の方から、そんな話を聞くことが増えました。

同時に、全国的な学力テストの結果や、「最近の子は読解力が…」という話題もよく耳にします。
 

地域の書店の数と、子どもたちの学力。
この2つは、無関係ではありません。

もちろん、「本屋が多い=頭のいい子ばかり」という単純な話ではないのですが、
発達障害(グレー)や不登校の子たちと関わる中で、私はいつも「本屋さんは、その地域の“学びへの意欲”のバロメーターだな」と感じています。

(実際に、地方の高校で数年勤務して、札幌に戻ってきたときに感じたのは「本屋さんの存在の大きさ」でした)

 

 

■ 書店の数は「本との偶然の出会い」の数

書店が多い地域の子どもたちは、日常のなかで

・買い物ついでに本屋の前を通る
・親が「ちょっと本屋寄っていい?」と言う
・雑誌を買うついでに、参考書コーナーや児童書コーナーをなんとなく眺める

こういう「本との偶然の出会い」がとても多いです。

その中に、
たまたま手に取った図鑑、歴史マンガ、パズル本、ライトノベル、参考書…
何でもいいのですが、「あ、これちょっとおもしろいかも」という“きっかけ本”が紛れ込んでいます。

学力、特に読解力や数学的な思考力は、
教科書だけではなく、こうした「きっかけ本」からじわじわ育つ部分も大きいです。

 

 

■ 書店の数と「大人の学び方」

もうひとつ見逃せないのが、
書店が多い地域では「大人が本を買う姿」を子どもが見やすいことです。

・親が自分の仕事の本を買う
・趣味の本を選んでいる
・「この本、昔読んでよかったんだよね」と話す

これらは全部、「大人もまだ学んでいる」というメッセージです。

子どもにとっての学力は、
知識の量だけでなく、「学ぶことをどう捉えているか」という“学び観”にも左右されます。

「勉強=子どもだけがやらされるもの」なのか、
「大人も自分のペースで続けているもの」なのか。

書店が身近にある地域では、後者のイメージを持ちやすいと感じています。

 

 

■「本屋がない=終わり」ではない

とはいえ、現実として地域の書店が減っているのも事実です。
郊外や地方では、「車で30分走らないと本屋がない」という家庭も珍しくありません。

ここで大事なのは、「本屋がないからうちはダメだ」と諦めないことです。

・図書館を“第二の書店”として使う
・電子書籍やサブスクを活用しつつ、親子でタイトル選びをする
・ネットで買うときも、子どもと一緒に画面を見ながら「どれにする?」と対話を挟む

こうした工夫で、「本との偶然の出会い」を、できる範囲で再現していくことはできます。

 

 

■ 家の中に「小さな書店」をつくる

発達グレーや不登校の子たちを見ていて感じるのは、
大切なのは“量”よりも、“出会い方”です。

・リビングに1段だけ、本棚スペースをつくる
・教科書・問題集だけでなく、マンガや雑誌も混ざっていてOK
・親の本も一緒に置いて、「お母さん(お父さん)は今これ勉強してるんだ」と見せる

こうして、家の中に「小さな書店」をつくるだけでも、子どもの“学びへの意欲”は変わります。

 

 

 

 

もし今、お住まいの地域で本屋さんが少なくても、
家の中に小さな本棚をつくること、
図書館や電子書籍を「一緒に選ぶ時間」にすることはできます。

地域に書店が少ない時代だからこそ、
「わが家なりの“学びに出会う仕掛け”をどう作るか」。

その視点を一つ持っておくことが、
子どもの学力だけでなく、「学びと仲良く付き合っていく力」を育てる第一歩になると感じています。

 

 

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学びのコンサルタントCAB、橋本雄大です。

(最近、あいさつを入れることがマイブーム)

いつもブログやstandFMを読んだり聞いたりしてくださって、ありがとうございます。

 

 

今日は今水面下で動かしていることの「予告」をです。


現在、standFM の有料会員(メンバーシップ)として、オンライン講座&オンライン版“家庭担任”のような場を準備しています。

これまでの standFM は、授業や家庭担任の現場で感じたこと、学習に対する無力感・不登校・発達グレー・ゲームやスマホ・宿題バトル…といったテーマについての「考え方のヒント」を、おもに無料でお届けしてきました。


有料会員では、そこから一歩踏み込んで、「じゃあ、うちの子の場合はどう考える?」「わが家の作戦を一緒に決めたい」という方のための場所にしたいと思っています。

 

 

イメージとしては、仮称「家庭担任オンラインラボ」。
中学生〜高校生で、発達グレー/診断あり/不登校・登校しぶりがあり、「この子とどう関わればいいのか分からない」「自分の子なのに嫌いと思う瞬間があってしんどい」と感じている保護者の方を主な対象に考えています。


一人で抱え込まず、「わが家の関わり方」を一緒に考える/整理できる場です。

中身としては、月1回のオンライン相談会(Zoom)、有料会員限定の音声配信、簡単なテキスト相談…といったものを組み合わせる予定です。
月額は2,500〜3,000円あたりを検討中で、内容が増えても据え置きにしたいと考えています。

いきなり大人数で…ではなく、まずは3〜5家庭ほどの少人数で試験運用をしながら、10〜20人くらいまで育てていくイメージです。
もちろん、これまでの無料配信(ブログとstandFM本編)は、今まで通り続けますし、無理な勧誘をするつもりもありません。

 

「こんな場があったら、こんな内容があると参加しやすい」「今いちばんしんどいのはここです」という想いに、お答えしたいと考えています。

正式な募集は、準備が整い次第あらためてご案内します。
そのとき、必要になったタイミングで思い出してもらえたら嬉しいです。

 

 

ちなみにStandFMのリンクはこのページの下にあります。

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学びのコンサルタントCAB、橋本雄大ですm(_ _)m

(ちょっと挨拶をいれてみました笑)


いつもブログやstandFMを読んでくださり、本当にありがとうございます。

今日は「年末年始の営業について」のお知らせです。

 

今年の個別相談・家庭担任・各種オンライン対応は、
12月26日まで を年内最終日とし、

1月10日から営業再開したいと思います。

 

お休み期間中も、
・ブログの更新
・standFMの収録・配信(収録分)
は、できる範囲で続けていく予定ですが、

■ 新規のお問い合わせ
■ 体験相談・家庭担任の新規受付
■ 各種メッセージへの個別返信

については、返信までお時間をいただく場合があります。

 

日々のお仕事・子育てでお忙しい中、このブログやStandFMに時間を割いてくださっていること、本当に感謝しています。

来年も、「一人で抱え込まないためのヒント」と「わが家での関わり方」を一緒に考えていける場として続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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「うちの子、いつ勉強してるのか、本当に分からなくて」
「ゲームもYouTubeもやってるのに、テスト前だけそれなりに点を取ってくるんです」

発達障害やグレーゾーンの男子中学生を見ていると、こういう相談もよくあります。
 

 

■「していない」のか「見せていない」のか

思春期の男子には、「勉強しているところを親に見られたくない」タイプが、一定数います。

 

・頑張っている姿を見られるのが気恥ずかしい
・口出しされたくない
・「それじゃダメ」とダメ出しされる未来が見えていて、最初から隠す

 

こういう心理があると、家ではわざとダラっとして見せつつ、
・帰宅後、親が帰って来る前の10分
・寝る前の30分
・塾や自習室、学校の昼休み
にサクッと終わらせている子もいます。

 

まず大事なのは、「親の目に見えていない=全くしていない」とは限らない、という前提です。

 

 

■「勉強が見えない男子」3パターン

現場でよく出会うのは、だいたいこの3タイプです。

 

1授業内完結型
授業を聞く集中力が高く、その場でほぼ理解してしまうタイプ。
家ではほとんど机に向かわないけれど、定期テストでは平均点前後〜やや上をキープしているケースです。

 

2短距離ダッシュ型(テスト前一気型)
普段はほぼ手をつけないのに、テスト前2〜3日で一気に詰め込むタイプ。
ワーキングメモリや集中力の“瞬発力”はあるけれど、長距離戦になる高校内容では苦しくなりやすい子です。

 

3スキマ&ながら型
・ゲームのロード時間にワークをやる(ゲームをしながら、勉強なのか・・・。勉強しながら、ゲームなのか)
・お風呂前の30分だけワークをやる
・家族がいない間にワークをやる(私の生徒さんがこのタイプが一番多いです)
など、「勉強時間」としてカウントしにくい形で、細かく刻んでやっているタイプ。

 


ADHD傾向のある子には、「長時間机に縛られるより、この形のほうがはるかに回る」こともあります。

どのタイプかによって、親との関わり方も変わってきます。

 

 

■本当に“回っている”かを見極めるポイント

「見えないけど、している」と言えるかどうかは、感覚ではなく“結果”で判断したほうが安全です。
チェックするのは、次の4つです。

1定期テストの点と推移
 学年が上がっても極端に落ちていないか。
 教科ごとの凹凸が大きくなりすぎていないか。

 

2小テスト・提出物
 ワークやプリントを「一応出せている」のか、「未提出が常習」なのか。
 ここが崩れている場合は、そもそも「している」とは言いにくくなります。

 

3ノート・プリントの中身
 板書がある程度そろっているか、真っ白が多いか。
 授業の中でどれくらい“完結させているか”のヒントになります。

 

4本人の自己評価
 「今のままだとヤバいと思う?」「テスト前、どれくらい焦る?」と聞いたときの反応。
 危機感ゼロなのか、「本当は不安だけど、うまく言葉にできない」のか。

 

ここを冷静に見て、「ギリギリでもなんとか回っている」のか、「表面上回っているけれど、先で崩れそう」なのかを見立てていきます。

 

 

■「いつ勉強するか」より「どんな作戦か」を聞く

男子中学生に対して、

「ちゃんといつ勉強してるの?」
「何時から何時までやるか決めなさい」

と時間を詰めていくと、多くは反発します。
発達特性がある子ならなおさらです。

 

おすすめは、「時間」ではなく「作戦」で聞くことです。

「今回のテスト、どんな作戦でいく?」
「数学は何をどこまでやれば“まあ戦える”と思う?」
「その作戦、テスト何日前から始めるイメージ?」

 

こう聞くと、
「前日と前々日でワーク1周はやる」
「理科はプリントだけやればいいと思ってる」
など、本人なりの“頭の中の計画”が出てきます。

 

そのうえで、
「じゃあ、その作戦でいくなら、今日はどこまでやると安心?」
と、1日分に落としていく。
この順番を逆にしないのがポイントです。

 

 

■「管理」ではなく「伴走」のラインを探す

発達特性のある男子中学生は、
・誰かにガチガチに管理されるのは嫌
・でも完全放置も不安
という、わりとめんどうなラインにいます。

 

大人の役割は、
・作戦を言語化する場をつくること
・崩れたときに一緒に原因を振り返ること
・“見えた努力”をスッと拾って言葉にすること

この3つです。

 

「いつ勉強しているか分からない」の裏側には、
・親に見られたくない思春期のプライド
・長時間学習がしんどい発達特性
・目に見えにくいスキマ勉強のスタイル

が、いろいろ混ざっています。

 

「してないでしょ」と決めつける前に、
「どうやって戦うつもりなのか」「どこなら一緒に整えられそうか」を、
少しだけ時間をとって聞いてみてください。

その対話自体が、「自分の勉強を自分でマネジメントする力」の、小さな練習になっていきます。

 

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「正負の計算がほんっっとうにダメで…」
「+と-が出てきた瞬間にフリーズします」

発達障害やグレーゾーンの子を見ていると、この相談は本当に多いです。
今回は、正負の計算でつまずく理由と、家でできる関わり方をまとめてみます。

 

 

■「わかってない」のか、「整理が追いついてない」のか

 

まず最初にお伝えしたいのは、

「正負の計算ができない=理解してない」
ではない、ということです。

 

正負の計算には、実はこれだけの“前提スキル”が要ります。

  • 数直線のイメージ(0より右がプラス、左がマイナス)

  • 「-3」は“3にマイナスがついている存在”という感覚

  • 演算記号(+、-)と符号(+2、-2)の区別

  • 手順を覚えておくワーキングメモリ(途中でごちゃごちゃにならない力)

発達特性のある子は、このうちのどこかが抜けたまま中学に上がってきていることが多いです。
だから、学校でいきなり

-3 + 5
-3 - 5
(-3) × (-5)

…とまとめて習う(1週間のうちに習う)と、一気に頭がパンクします。

 

■よくあるつまずきパターン

家庭教師をしていて、特に多いのはこのあたりです。

 

①「符号が2つ並ぶ」とフリーズする
-3 - 5
-3 + (-5) など、マイナス記号と数字の符号が重なると、
「どっちがどっち?」となって手が止まります。

 

②ルールを丸暗記しようとして自爆する
「マイナス×マイナスはプラス」だけ覚えていて、
そもそも“なぜそうなるのか”のイメージがない。
だから、少し形が変わると一気に崩れます。

 

③数直線のイメージが薄い
「-3から右に5進む」「-3から左に5進む」
このイメージが持てないまま、式だけを追いかけているので、
自分で答えを「直感チェック」できません。

 

ここに、ADHD傾向の「うっかりミスの多さ」、ASD傾向の「型が変わると対応できない」が重なると、
“正負の計算=自分の地雷”になってしまいます。

 

 

■家でできる3つの関わり方

発達特性のある子に対して、家庭で何ができるか。
よく使うサポートを3つ紹介します。

 

①数直線で「移動ゲーム」にする
いきなりノートに式を書かせるのではなく、
紙に0を中心にした数直線を描いて、駒や指で

  • 「今、-3にいます」

  • 「+5ってことは、右に5マス進む」

  • 「-5なら、左に5マス戻る」

という「移動ゲーム」を一緒にやります。
式より先に「場所の感覚」を体に入れるイメージです。

 

②“符号ゾーン”を色分けする
-3 + (-5)
のような式は、

  • 数字の符号(-3、+5)

  • 計算の記号(+、-)

がごちゃごちゃになりがちです。

最初のうちは
・数字の前の符号を丸で囲む
・計算記号には□をつける
など、視覚的に区別してあげると整理しやすくなります。

 

③「ルール」より「型」を一緒に作る
例えば足し算なら、

  • マイナス同士 → 絶対値を足してマイナス

  • プラスとマイナス → 絶対値が大きい方の符号に合わせる

など、“型カード”を一緒に作って、
しばらくは見ながら解いてOKにします。

発達特性のある子は、
「頭の中だけで全部処理する」がいちばんしんどいです。
見えるところに「型」を置いておくと、失敗体験をだいぶ減らせます。

 

 

■「できない子」ではなく「準備が足りていない子」

正負の計算でつまずく子どもたちは、
サボっているわけではなく

  • イメージする練習

  • 見える形で整理する工夫

  • 失敗しても責められない環境

この3つが足りていないだけ、ということがあります。

もし今、お子さんが「正負なんて嫌い」「マイナス見るだけでムリ」と言っているなら、
それは“才能の限界”ではなく、「教え方を変えるタイミング」のサインです。

 

発達障害を受け持つことが良い私がいつも意識しているのは、
「ルールを押しつける前に、頭の中の整理を一緒にやること」です。

 

正負の計算は、一度“腑に落ちる”ところまでたどり着ければ、
そこからの伸び方がガラッと変わります。
お子さんがそこでつまずいていると感じたら、
「ダメ出し」ではなく「一緒に整理し直す時間」を、ぜひつくってあげてください。

 

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「うちの子、読解力がなくて…」
テストの文章題や国語の長文はほぼ空欄(頓珍漢な答え)。
そんな相談をよく受けます。

 

ただ、「読解力がない」という言い方だと、
まるでその子の頭の中に“決定的な欠陥”があるように聞こえてしまいます。

実際には、読解力はひとつの力ではありません。
いくつかの小さな力の“組み合わせ”です。

 

 

■「読解力がない」の中身

授業や家庭教師でつまずきを見ていると、
「読解力がない」と言われる子たちは、次のどこかで困っています。

 

・語彙がピンと来ていない
・指示語(それ/あれ/このようなこと)が指す内容を追えない
・長い文を「区切って」理解するのが苦手
・登場人物や出来事の関係が整理できていない
・読みながら覚えておくワーキングメモリが疲れやすい

 

これらが少しずつ重なると、
結果として「書いてあることが分からない」=読解力がない、に見えるだけです。

 

 

■“音読できる”=“理解している”ではない

意外と見落とされがちなのがここです。

スラスラ音読できる子でも、
「今の文章を一言でいうと?」と聞くと、固まってしまうことがあります。

「声に出して読む」と「読んだ内容を整理する」

この2つは、まったく別の作業です。
音読ができていると、大人も「理解もできているはず」と思ってしまいがちですが、
頭の中では意味がつながっていないことがよくあります。

 

 

■家でできる“読解サポート” 3つ

1短く区切って「何の話か」を確認する
 長文をいきなり全部理解させようとせず、
 1段落読んだら「これはだいたい何の話だった?」と一言で言ってもらいます。
 完璧な要約でなくて大丈夫です。「〇〇についての文」「△△をして失敗した話」くらいで十分。

 

2指示語を一緒にたどる
 「それ」「このようなこと」が出てきたら、
 線で矢印を引きながら「この“それ”はどの部分のこと?」と一緒に確認します。
 指示語がつながるだけで、意味が一気にわかりやすくなる子も多いです。

 

3“わからない”を細かく分けて言葉にする
 「全部わからない」では話が止まってしまいます。
 「言葉がわからないのか」「関係が整理できないのか」「読み終わる前に頭が疲れるのか」
 どのタイプの“わからない”かを、一緒に探す時間をとってみてください。

 

 

「読解力がない」は、その子の能力にレッテルを貼る言葉です。
 

そうではなく、

「どの部分の読み取りがまだ育っていないのか」
「どこを手伝えば、自分で読めるようになりそうか」

と分解して見ていけると、
子どもにとっても大人にとっても、次の一手が見えやすくなります。

読解力は、“センス”ではなく“積み重ね”です。
ひとつひとつ一緒に積み上げていきましょう。

 

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「問題が解けないとき、すぐイライラして投げ出してしまうんです」
「『こんなのムリ!』と言って、全然考えようとしません」

テストでも宿題でも、「解けない問題」との向き合い方には、その子の勉強との距離感がよく表れます。

 

 

■ 「解けない=自分がダメ」と感じてしまう子

多くの子は、本当は「問題が難しい」のに、
心の中ではこう変換してしまいます。

「解けない問題がある」
  ↓
「自分は頭が悪い」

だからこそ、解けない問題に出会った瞬間に、

 

・ふざけてごまかす
・とりあえず空欄にする
・イライラして鉛筆を投げる

 

といった行動で、「自分が傷つく前に逃げる」ことがよくあります。

ここで大人が「なんでちゃんと考えないの!」と言ってしまうと、
ますます「やっぱり自分はダメだ」という確信を強めてしまいます。

 

 

■ 解けないときにやってほしい3つのこと

子どもたちには、こんな“関わり”をよくします

 

1すぐ答えを見ないで「どこまでわかるか」を書く
・何を聞かれている問題なのか
・わかっている数字や条件はどこか
 を、式にならなくてもいいのでメモします。

 

2「前の問題」にヒントがないか探す
 教科書やプリントは、だいたい“手順”になっています。
 前の例題・基本問題を見て、「同じところ」「違うところ」をチェックさせてみてください。

 

3それでもムリなら「質問ポイント」を1つ決める
 まったく考えずに「わかりません」ではなく、
 「ここまでは分かったけど、この先が分かりません」
 と線を引けたら、それだけで立派な学び方です。

 

 

■ 家での声かけは「結果」より「プロセス」に

保護者の方にお願いしたいのは、

「解けたかどうか」よりも
「解けなかったときに、どう動いたか」

を見てあげてほしい、ということです。

・すぐ答えを見なかったこと
・前の問題を見返そうとしたこと
・質問ポイントを言葉にできたこと

これらは全部、「勉強の筋力」を育てる大事な動きです。

 

 

■ 「解けない時間」に付き合ってくれる大人がいること

問題が解けない時間は、子どもにとって気持ちのいい時間ではありません。
できれば避けたいし、早く終わらせたい。

そこに一緒に付き合ってくれる大人がいると、
子どもは少しずつ、

「解けない=自分がダメ」ではなく
「解けない=大人に聞く」

と思えるようになっていきます。

テストの点数だけでなく、
「解けないときの態度」を、一緒に育てていけるといいなと思います。

 

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「計算はできるんですけど、証明になると全然書けなくて」
中高生からよくされる相談です。

 

テストでも、「計算問題はそこそこ取れているのに、証明・説明になると一気に点が落ちる」という子がたくさんいます。

ここで大人がつい言ってしまいがちなのが、

「考える力がない」
「国語力の問題だね」

という一言。

でも、これはかなり乱暴なまとめ方です。

 

 

■ 計算と証明で使っている力は違う

ざっくり言うと、

 

計算 :「決まった手順を、落とさずにこなす力」

証明 :「情報を整理し、筋道を組み立てて、人に説明する力」

 

を使っています。

証明で必要なのは、たとえばこんな力です。

  1. 条件を抜き出して、使う順番を決める力
  2. 図や式を見て「だから何が言えるか」を一つずつつなぐ力
  3. 頭の中の考えを、日本語の文章にして外に出す力

つまり「計算力」だけでどうにかなるものではなく、

実行機能(段取り)や言語の力も、一緒に関わっています。

 

 

■ 証明が苦手な子の「よくあるつまずき」

現場で見ていると、証明が書けない子には、だいたい次のパターンが多いです。

 

1どこから手をつけていいか分からない
 ゴール(証明したいこと)は書いてあるのに、最初の一文目が出てこない。

 

2「書き方の型」を知らない
 合同の証明なら
 「見るべき三角形を示す→対応する辺・角をそろえる→一致する理由と場所を示す → それらから言える合同条件を書く → よって△◯◯≡△□□」
 のような「明確な書き方」がありますが、それが頭に入っていない。

 

3合っているか不安で止まる(正しいか確認できない)
 途中まで考えられていても、「これでいいのかな」と不安になり、
 書きかけで手が止まってしまう。

 

このどれも、「頭が悪いから」ではなく、
「型を教わっていない/最初の一歩を一緒に踏み出してもらっていない」ことが多いです。

 

 

 

「計算はできるのに証明が苦手」は、
才能の有無ではなく、「書き方」と「段取り」の問題です。

大人ができるのは、

  • 問題のゴールを一緒に確認すること

  • 最初の一文目を一緒に作ってみること

  • 完成度より「書いてみたこと」自体を認めること

この3つだけでも、証明へのハードルはかなり下がります。

「うちの子は証明がダメ」で終わらせず、
「どこまでなら一緒にできているか」を見つけていく。

その積み重ねが、「考え方を言葉にできる力」を少しずつ育てていきます。

 

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札幌市内の高校でSST(ソーシャルスキル・トレーニング)の授業を行いました。

お話してきた内容をざっくりと。

 

人間関係でこじれたとき(極論を言えば、無視や悪口などの加害をされたとき)、相手(加害者側)にどんな心の動きが働いているのかを整理しました。

 

高校生活では、SNSの誤解からの無視や陰口、告白後フラれて関係悪化など、「話してもこじれそう」「頼っても無駄」と感じる場面が少なくありません。

SSTではまず、「誰もが被害者にも加害者にもなり得る」という前提を確認しました。

意地悪をしたくてしているというより、集団の中で「所属や序列を守りたい」「恥を避けたい」「自分の方が上でいたい」「退屈だから刺激がほしい」「SNSで承認がほしい」といった無意識の駆動が反射的に働くことがあります。

 

表面に出てくるのは、「冗談だった」「みんなもやってる」「陰口くらいで大げさ」などの“言い分”です。

しかし本当に行動を動かしているのは、その裏側の心理です。

理解は相手を許すためではなく、「こういう仕組みで動いているなら、自分はどう動くか」を考える材料として使います。

 

SSTは「誰とでも仲良くする魔法」ではなく、「自分を守る技術」です。
どうしても、「コミュニケーション」というと「仲良くすること」が前提に感じてしまします。

しかし、ここで大事なのは「加害側の心がわかった=同情や許す」ではなく、「理解した上で、距離を取る」です。

 

高校段階で「誰とでも仲良く」は必須ではなく、離れることも立派な選択肢だと共有しました。

「コミュニケーションを手放す」は逃げではなく、これまで練習してきた「6秒我慢」「深呼吸」「感情のラベリング」「言い方の調整」などを使っても難しい相手との、最後の一手です。

 

人間関係の学習性無力感は、「どうせ変わらない(逃げられない)」と結論を先に決めてしまうところから始まります。

けれど、相手の心の駆動を知り、自分の一手を選び直せれば、状況は少しずつ動かせます。

SSTは、“距離も含めて自分で決める”ための練習です。

今回選んだ小さな一手が、将来「距離は置きつつ仕事は回す」関係をつくる、その土台になっていきます。

 

 

ブログではすっごく分かりづらい(言葉が足りない)んですが・・・

こんなお話をしてきましたm(_ _)m

 

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