■「体は食べ物からできている」■


基本的なことではございますが、体は食べ物からできております。
必要な栄養素を十分に確保できない食事を続けていれば、やがてガタがくる。
耐震偽装事件と同じように、外面は保てても、体の柱が抜けてしまう。
耐震偽装事件は姉歯がやった、で終わったが、裏には色々な根本問題があったといわれている。


食生活の問題についても、ファーストフードがだめだ、コンビニ食がだめだ、なんてぇものは表面上の問題だと思われ、
根本問題は別にあるんではないでしょうか。それはきっと教育。

やはり本質的問題は「体は全て食べ物で作られている」ということへの認識の不足、
わたくしは最近まで考えても見ませんでした。



■食育ってなにさ■


食育という言葉が巷では使われておりますな。
食育基本法が平成17年に可決成立、同年より施行されています。
一言で言うと、食生活をちゃんとせぇよ、ということ。
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具体的には平成18年度から平成22年度までの5年間での食育推進基本計画が立てられ、目標値として、
・食育に関心を持っている国民の割合を70%→90%にする
・メタボリックシンドロームを認知している国民の割合を80%にする
・食品の安全性に冠する基礎的な知識を持っている国民の割合を60%にする
などなど具体的な数値目標を9つ設定しています。なかなかやる気が感じられますな。


平成20年の段階での目標達成状況を見ても、いい進捗のようでございます。
ホームページをみても色々と参考になる資料が載っています。
また、色々とパンフレット等も各所で配布したりもしているようです。
しかし、やはり、最も重要なところは学校でございましょう。将来を担う子どもが集う場所。

アメリカではその子どもが狙われているというのは色々な本で指摘されているところです。
『フード・ポリティクス肥満社会と食品産業』


この学校での食育の浸透度合いが今後を左右すると思われます。
彼らが大人になれば自然と実践し、それが代々受け継がれていくわけですから。



■主戦場は学校■


学校における食育の推進状況を確認してみましょう。
食育白書をみると、
公立学校の栄養教諭が毎年増えていますよ、という感じです。20年度には47都道府県で1,886人。
また、食に関する実践的な指導を行うことなどを内容とする学校給食法の改正案が平成20年6月に成立、今後に期待というところでしょうか。


指導の内容がキーとなるでしょう。
子どももバカじゃありません。面白い授業だと思えば積極的に参加し、つまらなければそっぽを向く。
昔の食に関する指導を振り返ってみると、家庭科で調理実習をちょろちょろと行い、
保健体育で小難しく体の機構を習ったということぐらいしか記憶にありません。
お世辞にも面白くはなかった。調理実習は面白かったけれど。


三大栄養素がなんとかで、アミノ酸がなになにでと機能だけを説明されてもなかなか興味が持てない。
ジャパネットタカタが機能でなく、得られるメリットを伝えることで評価されているように、
例えば、走る力をつけるためにはこういった栄養素が絡んで、この食品をとればよいとか、
記憶力にはこういった栄養素が絡んで、この食品をとればよいとか、
興味を持たせるような内容だといいんではないでしょうか。
根底はとにかく、「体は全て食べ物で作られている」だと思います。


また、食生活改善の具体的演習としては、自身がとった食事を記録していくことが有効でございましょう。
岡田斗司夫氏はこれで食生活を改善し、痩せた。
ドクター中松氏は35年間の食事を全て写真で残し、IGノーベル賞を受賞した。
(氏は1日1食説を説いているけれど。。)
食事の記録は重要だと思われます。まずはここから、はじめましょうか。


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砂糖は太るの誤解 「ケーキが毎日食べ放題~」
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【本の内容】
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【著者について】
高田 明和(タカダ アキカズ)
1935年、静岡県生まれ。慶応義塾大学医学部、同大学院卒業後、ニューヨーク州立大学助教授を経て、浜松医科大学教授。2001年、浜松医科大学名誉教授。医学博士。専攻は生理学、特に血液学。日本生理学会、臨床血液学会などの評議員。1989年、中国科学院より国際凝固・線溶シンポジウム特別賞を受賞。1991年ポーランド、ビアリストク医科大学より名誉博士号を受ける。血液と生理学分野での国際的な活躍の一方、ユニークな科学エッセイで幅広い読者をもつ




さて、前回『デブの帝国』を取り上げましたが、糖というものを違った角度から見ていくことにいたしましょう。『デブの帝国』では糖や脂肪ってのはなんて悪いやつなんだ、という感じでございました。


今回は高田明和氏の本。うつ病に関する本なんかをたくさん出版されております。

この本は「砂糖」ってのはそんなにワルモノじゃあございませんよ、
むしろいいところがたくさんあるのです、というもの。


まず、砂糖は「ブドウ糖」と「果糖」から成り立っております。細かいので、糖ってことにいたしましょう。その糖、特別に太らせる力を持っているわけではないとのことです。


肥満はなぜ起こるか。肥満の原因は過剰なカロリー摂取でございます。要は食べすぎ。カロリーを消費できないと、脂肪としてたまる。
砂糖10グラム、米10グラム、そば粉10グラムはほとんどカロリーが同じ。
ってことは砂糖が特別に太らせるわけではない、と。ほぅほぅ。


過剰にカロリーをとらないようにするためには、当然食を抑えるということになりましょう。満腹感醸成の仕組みとして、脳の満腹中枢ってやつと摂食中枢ってやつが大事とのことです。どこかに例えとしてありましたが、摂食中枢はアクセル、満腹中枢はブレーキみたいなもの。


ブドウ糖はブレーキを踏む役割を持つらしいんです。(つまり、満腹中枢を刺激する)
一方、脂肪酸はアクセルを踏む、ワルモノはやはり脂肪か!といっても、脂肪も必要な栄養源でございます。
ブレーキの役割を持つ物質として、セロトニンも関係しているらしい。
このセロトニン君には後ほど、うつ病に関しての際にもご登場いただきましょう。


砂糖をとるほどBMIが下がり、脂肪をとるほどBMIが高いというデータも載っておりました。ということで、砂糖はなんと太らせるどころかブレーキを踏んでくれるものだとは!


続きます。

(続き)2/2



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【162冊目の面白い本】 『「砂糖は太る」の誤解』 高田明和

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糖というと糖尿病を思い浮かべるでしょう。
糖尿病の原因は糖のとりすぎである、そう思っていませんか?
実は原因は現在もよくわかっていないそうです。


「糖類の消費が糖尿病、肥満といった生活習慣病に直接結びつくことはない」
by WHO(世界保健機構)1997年


糖が活躍する場面も紹介いたしましょう。
脳がエネルギーとして用いることができるのはブドウ糖だけ、だとか。
ブドウ糖が数分脳に供給されなければ、植物人間になるとも。


最近問題になっているうつ病について。

うつ病の人はセロトニンが足りないということのようです。
ここからややこしくなっていきます。


セロトニンは脳内でトリプトファンというアミノ酸から作られる。
これは必須アミノ酸で、体で作ることができないので、食事からとるしかありません。
トリプトファンを多く含むものは肉、卵、ミルクなど動物性食物。
そして、そのトリプトファンが脳内に入るときにはブドウ糖が必要とのことです。ブドウ糖大活躍。


炭水化物でもブドウ糖をとることになるわけですが、より速くブドウ糖になるデザートやコーヒーが意味を持ってくる、と。食後のデザートが精神の安定、あるいは食欲を抑えるという役割をもっていたなんて驚きでございます。


ここまで持ち上げてはみたものの、

砂糖は体によいから、食べれば食べるほど健康になると言っているわけではない

ま、当然たくさんとればカロリー過多で太ることになるわけです。


それから最後に興味深い問題提起をしておられました。
「脳の健康」と「生活習慣病予防」、どちらを優先しますか、と。
これまで書いてきたように、「脳の健康」には糖、アミノ酸、脂肪などはかかせない。
一方「生活習慣病」の多くは、血管の病気であり、糖、アミノ酸、脂肪などはとりすぎると動脈硬化の原因になると考えられている、と。
このトレードオフ。ああ、悩ましき。



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