手紙 | ゼッケン120番

ゼッケン120番

目標 77分台/中間点 やればできる!













 やり場のない思い



 失格させられた高校生選手4人に手紙を届けた。



 長距離種目に挑戦していることを讃え
地味ではあるが、隠れた花形種目であること。
 めげずに陸上競技を続けることを伝えた。


 参加賞のタオル、スポーツ店の割引券、クオカ、前年度の道内大会で勝ち獲った金メダルをそれぞれに同封。
 俺があの日、あの一瞬に抱いた感情と、今までどれだけ陸上競技に打ち込んできたかを綴った。



 1人の選手が返信をくれた。


 検索をかけてみると
現在は札幌の強豪大学で陸上競技を続けていた。
 関東の選手のようにはいかないものの
順調に記録を伸ばしていたのが何よりだった。


 ふたたび目にした手紙
俺は走りでこたえる。