評価制度の落とし穴!あなたの施設は大丈夫? | 介護施設でキラリと光る"人財”を集める方法

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介護業界の採用・教育・定着を専門とするコンサルタント・近藤麻耶が、日々の気づきや、「採用勝ち組」になるためのポイントを発信していきます!

介護採用コンサルタントの近藤麻耶(こんどうまや)です。皆さまこんにちは。

年度末も近いこの時期、人事評価で忙しい方も多いのではないでしょうか。

 

今日はそんな人事評価制度で、介護施設で多くみられる「落とし穴」とその対処法について3つお伝えします。

 

×評価制度の目的が「給与決定」である

→評価制度の目的は、あくまで「教育」

評価結果に応じて賞与額や昇給は決定しますが、それだけが目的になっていませんか?

下の図をご覧ください。

上の図は、よく見られる一般的な人事考課制度ですが、

これでは評価の基準が曖昧で、評価者によって評価結果が変わってしまいます。

「なぜ、3点なのか」を根拠を持って説明することは難しくないですか?

 

そこで、私たちがおすすめしているのは、下のような人事考課制度です。

「何ができたら、何点なのか」をできる限り明確に設定しています。

 

たとえば、2点をとったスタッフがいたとして、面談の場では

「次は、笑顔で名前をつけて挨拶をすることを目指そう!」と指導することができます。

 

また、スタッフ自身も「何をすれば理想的な職員として評価されるのか」がわかるようになります。

これが、教育に使える人事考課制度です。

 

×人事考課制度とキャリアパス制度を混同している

→そもそも2つの制度は全く質の異なるもの!

下の表をご覧ください。赤い評価項目と、青い評価項目のちがいがおわかりでしょうか?

よく見ていただくと

 

赤い評価項目:意識・行動の評価

青い評価項目:技術・知識の評価

 

ということに気づいていただけると思います。

この2つは混同されがちですが、実は全く性質の異なるものなのです。下の図をご覧ください。

上の絵が「赤い評価項目」・・・意識や行動を評価するもの

下の絵が「青い評価項目」・・・知識や技術を評価するもの

と考えてください。

 

通常、意識や行動というものは、モチベーションによって評価結果が上がったり下がったりします。

同じスタッフでも、ある年は評価結果が高かったけれど、次の年はモチベーションが下がって、

結果が下がるということはあり得ますよね。

 

それに対して、知識や技術は、一度身につけたものができなくなるということは、まずありません。

階段のように積み上げていくイメージです。つまり、下がることはありません。

 

2つの評価項目が、全く質の異なるものであることがお分かりいただけたでしょうか。

しかし、多くの介護事業所では、この2つが混同してしまっています。

すると、「知識や技術」の評価項目は、経験年数の長いスタッフの既得権となってしまうのです。

 

と、いうことは、極端な話、どんなにモチベーションが低くても、ある程度のベテランスタッフは

それなりの評価結果を得られますし、逆にどんなに新人スタッフが「がんばって」も、

やる気のないベテランスタッフよりも良い評価結果を得ることができない、ということが起きてきます。

 

これでは、がんばっている新人のやる気を削いでしまいます。

 

意識や行動の評価は「人事考課制度」で、知識や技術は「キャリアパス制度」として明確に分け、

それぞれ別の土俵で評価を行ってください。

 

×最初から完成度の高い制度を導入しようとする

→導入時の完成度は60%程度で

評価制度をリニューアルする際、どうしても「完成度の高い」制度作りを

目指してしまいがちですが、これはおススメできません。

 

と、いうのも、いくら机上で入念に議論を交わしても、

実際に導入するとなると必ずうまく評価できない箇所が出てきます。

 

また、何年か経つと、法人全体のスタッフレベルが向上し、

「これまでの評価項目では簡単すぎる」という状況にもなります(むしろ、それが望ましいです)。

 

どちらにせよ、評価制度は「一度作ったら終わり」ということではなく、

どこかの時点で評価項目の見直しは不可欠なのです。

 

ですから、初めから「完璧」を目指すのではなく「完成度60%」くらいの感覚で導入し、

その後時間をかけて少しずつ修正をかけていく方が、結果的に現場に合った制度となるのです。

 

いかがでしたでしょうか。評価制度のポイントはまだまだありますが、よく見られるエラーについて取り上げました。

皆さんの評価制度もぜひ、見直してみてください。

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【発行責任者】
 株式会社スターコンサルティンググループ
 採用・教育コンサルタント 近藤麻耶

 

 神奈川県出身。早稲田大学卒業後、青年座研究所入所。

 発声や身体の使い方について専門的に学び、演劇漬けの日々を過ごす。

 その後、大手介護企業に入社し、自らプロジェクトを立ち上げるなど、

 現場の企画・運営に携わる。

 株式会社スターコンサルティンググループ入社後は、首都圏・関西を
 中心に、採用市場調査を実施。介護施設をはじめとした求人広告を
 6,000件以上比較し、ヒアリング調査をした。また、昨年調査した展示
 会数は15件にのぼる。

 これらの調査から、成功する会社と失敗する会社の法則を編み出
 し、介護専門の採用コンサルタントとして積極的に支援している。


 株式会社スターコンサルティンググループ
 東京都港区浜松町1-27-9 トラスト浜松町ビル6階
 http://www.s-cg.co.jp/
 電話03-6432-4020

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