土下座する男の話。 | 世に棲む日々。(教育講演、研修、相談)

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おもしろきこともなき世をおもしろく
すみなしものは心なりけり

地下鉄で住之江のラグビー部の教え子に偶然あった。

お互いビックリ!

「おー!久しぶり!」
「先生!お久しぶりです」

お互い後の約束もあるが

それでも一杯飲まずに入られない。

すぐさま難波駅で降りて

立ち飲み屋さんに

部下の教育係をしている彼、

歳はもう、40後半。

今日も泊まりの研修の帰りらしい。

人に物を教える事の難しさを語る教え子。

ビールが進むうちに彼が

部下の失敗をかばうために土下座した話を聞かせてくれた。

「辛かったやろ。」と私。

「なんか、部下のためやと思うと大丈夫です……」と教え子。

「そうか、立派や。」

ビールを注いでやる。

「先生はいつも僕らの前を走ってくれてたから、僕もそうありたい」

「今でも先生は僕らの前を走ってる、だから、元気出るし、負けられへん」

嬉しい事を言ってくれる。

「当たり前や!お前らにカッコ悪い背中は見せられへんやろ!」

「俺が日和見な生き方してたらお前ら悲しむやろ!」

「お前らが俺を見て元気になる以上に、
お前らは俺のモチベーションなんや!」

本音でビールを飲み干しながら語ってやる。

本当にいつも背筋が伸びる。

無理をしてるわけでは無い、

自然に元気が湧いてくる。

部下のために土下座した教え子の話。

胸に来る。

「まだまだ前を走ったるからな、見とけよ」

嬉しそうにビールを流し込む教え子。

何本目かの瓶ビールが空になる。

「またな!連絡してこいよ!」

ほんのひと時の偶然。

会えばお互い刺激しあえる。

いい偶然を頂いた。


こんだ直人教育研究所

近田直人