教師を困らせる教頭の話。大阪の教頭、校長事情。 | 世に棲む日々。(教育講演、研修、相談)

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おもしろきこともなき世をおもしろく
すみなしものは心なりけり

今日も若手の相談が舞い込む。

ある高校での話。

休日の許された時間外での部活動に対し、

担当の係りを通さず

勝手に許可を与える教頭。

事後処理を担当分掌で処理せねばならないらしい。

担当係に話を通さず、管理職に聞く顧問も問題だが、

聞きに来られて安易に許可を与える教頭の非常識な感覚には驚かされる。

生徒のためになる事ならルールを例外的に扱う事も必要な時がある。

しかし、

例外的なルールの運用には

事前、事後の配慮と周到な準備が無ければ

組織の混乱の火種となる事は言うまでも無い。

毅然とルールを守る事の大切さと

柔軟なルールの運用のバランスにこそ、

リーダーとしての資質が問われる。

今回の場合教頭は

申し出た顧問に対し、

しっかり事情を聞いた上で

正規の窓口を通し相談するように指示するのが当たり前の筋。

ルール内でできる工夫も試行錯誤したかどうかも知らされず、

結局降って湧いたようなルール外の運用に

準備、事後処理に困惑する当該担当。

一つ学校の一つの例。

全ての府立高校の教頭の話ではありません。

しかし

似たような話を相談に来られらる先生方も少なく無い。

教頭の雑務の多さはよく話題に上がるが

この手の話はあまり表に出て来ない。

校長とて同じ事。

管理職の任用制度、評価制度の根本的改善が求めらる。

何度もブログで書いてきました

生徒の成長に向き合わず、

組織の成長にも向き合わず、

己の栄達の為の帳尻合わせ、

建前だけの

改革そのものだけが目的化した

任用制度、評価制度からの脱却が求めらる。

私は大丈夫と思われる教頭さん、校長さん。

ならば、

もう一歩前に踏み込みませんか?

他にも委員会の施作に具体なダメな例は歴然とある。

自分の学校だけでなく、

大阪府全体を視野に入れ、

委員会が変わらねばならぬ点など、一緒に発信しませんか?

真の改革しませんか?

改革を現場から行政に向けてみませんか?

オフィシャルに物言いませんか?

何をいい歳をしてケツの青いと。

ご指摘の声もおありでしょうが。

いくつになっても

誠実に真っ直ぐ生きることが評価される

そんな、後ろ姿を生徒に見せ続けるのが教師の責任。

管理職の皆さんには

校長、教頭である前に

純粋な一教師であって欲しい。

こんだ直人教育研究所
近田直人