こんにちは
鳥取で、薬膳や漢方のお薬で

不妊症から安産を
アトピーから綺麗な肌を取り戻す
お手伝いをさせていただいている、イヌイ薬局 乾です。
今日は、
餃子の発端ともなった、糖商の市民を救った医聖と呼ばれる
張仲景 さんの 当帰生姜羊肉湯
についてお伝えします。

日本では、間もなく迎える節分に恵方捲きを食べる習慣が根付いて気ましtが
中国では、冬至の日や節分の日に餃子を食べる習慣があります。餃子の形はよく見ると不思議なことに「耳の形」をしています。が、これは張仲景(ちょうちゅうけい)さんという、風邪くすりで有名な葛根湯(かっこうんとう)という処方を考案した、中国三国志の時代の中医師(漢方のお医者さん)にちなんだ餃子の形と習慣です。



当帰生姜羊肉湯は、薬膳を少しかじったかたなら誰でも耳にしたことのある有名な処方(処方名は:祛寒嬌耳湯)であり薬膳でもあります。
処方名の祛寒嬌耳湯は、
寒さを追い払って、凍傷で傷んだ耳を癒す

お薬という意味です。
身体を芯からあたためるので、凍傷に良いのですが他にも

・妊娠をお望みの方の高温期
・高温期が36。7℃以下の方

・高温期が12日未満の方

・冷え性の方

・手先足先・お腹やお尻に触ると冷たい方

・黄体機能不全と診断された方

などにも、とてもおすすめできます。

(黄体機能不全・高温期が低い・高温期が短い

について詳しくは

 

 

参照下さい。
 

中医学の大家だった張仲景(ちょうちゅうけい)さんは、本当は長沙(ちょうさ)という町の長官(大守)=お役人として、市民の健康に貢献したあと退職をして、故郷にに戻りました。
その時、ちょうど真冬で住民たちが飢えと寒さに苦しんでいました。

食べる物も、着る物もなく痩せ細った住民たちは、耳が冷え切って、多くの人の耳がひどい凍傷になっていました。これに心を痛めた張仲景さんは、自分の弟子たちとともに医療テントを立ててもらい、かまどをも作ってもらって、冬至の日に凍傷を治療することにしました。

張仲景さんは、身体を温める作用の強い羊肉と生姜や肉桂(シナモン)などの身体の冷えを散らすいくつかの去寒薬(きょかんやく)と呼ばれる生薬やお肉を鍋の中に入れて煮込んだ後に、羊肉と薬物をすくい出し、みじん切りにして、小麦粉生地で耳の形をした嬌耳(餃子)”の中に包み、中まで火を通すまで再び煮込みました。

 

そして、薬を求める人に一人につき出来上がった餃子(嬌耳)を二個、肉汁を一杯振る舞ったそうです。すると、餃子(嬌耳)とこの“去寒汁”(寒気を消し去るスープ)を飲んだ住民たちは、身体全体が温まり、耳までぽかぽかになって耳の凍傷が全治したとのことです。

後世の人たちはこの餃子(嬌耳)をまねて、包む食べ物を作って、餃子或いは扁食と呼んで、冬至の日に餃子を食べることで、医聖と呼ばれた張仲景先生の“去寒嬌耳湯”の恩恵を忘れないようにしたと言われています。 


医聖と呼ばれた張仲景さんは
“進則救世、退則救民、不能為良相、亦当為良医。”
官僚職に昇進するなら世の中の人々を救い、官僚職を退いたら国民の生命を救う。
良い官僚に成れないのであれば、良い医者になるべきである。
という名言を残しています。

現代の中国でも、冬至、大みそか、新年には餃子を食べる習慣が残っています。身体を温めて健康願う気持ちと、貨幣にみたてて豊かさを願う気持ちを表しています。
医師としても、人間としても聖人だった張仲景さんの食事は、身体にもお財布にも優しいお料理だったと言えるのかもしれません。
 

この、当帰生姜羊肉湯(とうきしょうきょうようにくとう)のレシピご希望の方は

 

 

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