今日、2026年3月5日
二十四節気の啓蟄(けいちつ)
七十二侯の 蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく
を迎えます。

*二十四節気の薬膳・・啓蟄
今日は、春の3番目の節気「啓蟄(けいちつ)」です。
「蟄虫啓戸」
七十二侯の七番目の 「蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく」
厳しい冬の間、大地の下で冬ごもりをしていた虫たちが土壌の温もりと共に
戸を啓いて地上に出て来る時期。
立春が過ぎると大気が不安定で雷が鳴りますが、この雷で虫たちが目覚める
ので、この時期の雷を「虫出しの雷」とも言われます。
啓蟄の薬膳・・・肝気鬱滞(かんきうったい)と疎肝理気(そかんりき)
虫たちが目覚めると、草木の芽吹きもはじまり、いよいよ本格的に春らしい
気候になってきます。が、昔から「木の芽立ち」といって精神的に不安定に
なりやすい時期です。
三寒四温で気温が安定せず
気圧の変化も激しく
自律神経がバランスを
崩しやすくなり、特に日本では年度末や新年度で
卒業、進学、入学、クラス替え、転勤、人事移動
などの環境の変化が盛んなので尚更です。
こんな時期は、五臓のなかでもストレスをコントロールする
「肝」の養生が大切。
五臓のなかでも、肝や胆はストレスに弱く
気の巡りが滞ると肝気が鬱結し「肝鬱気滞(かんうつきたい)」という
証(体質)になりそのまま放置したりひどくなると
「肝陽上亢」⇒「肝火上炎」⇒「肝風内動」
とすすみイライラや苛立ち、興奮などの症状が悪化して激しくなります。
このイライラを解消するには
疏肝理気(そかんりき)
といって肝の気の流れを良くします。
肝鬱気滞(かんうつきたい)の養生法…
肝鬱気滞証は、さまざまな精神的ストレスにより気の巡りが滞って起こる
ので、出来るだけ早く気の巡りを調えることが大切です。
症状としてはイライラしやすかったり、胸やお腹が張ったり、フェースライン
の吹き出物など体側に症状が出やすくなります。
心地よい香りは、直接脳に働きかけて気分を転換できるので
まずは普段の食事に、香りの良い食材少し加えて気の巡りを
調えるましょう。
春菊やミョウガ、紫蘇、生姜、大葉、せり、三つ葉、セロリ、
よもぎ
など香りの良い香味野菜は気の巡りを調え行気解鬱の働きがあります。
これらの、香りのよい野菜や食材はは加熱しすぎると香りが飛んで
しまうので、調理の最後に加えるようにして香をお楽しみ下さい。
また柑橘類も気滞の改善に効果的です。
オレンジ、みかん、ゆず、レモン、かぼす、すだち、ライム、橙
グレープフルーツ、金柑、仏手柑、陳皮などの柑橘類は、
爽やかな香りと酸味で気分をリフレッシュさせ気の巡りを促進します。
柑橘類は、果実の香りを楽しんで召し上がったあと、皮はそのままお風呂で
入浴剤として再び香りをお楽しみください。気持ちを緩め、香りを楽しんで
いただくことで自律神経の乱れが整うとされています。
香りに加えて、入浴そのものも気の巡りを改善する良い機会です。
39℃~40℃くらいのぬるめのお湯でカラダの芯まで温める
イメージで気血の巡りを促進しましょう。
あさり、シジミ、牡蠣などの貝類やレバーなどの食材も肝血を
補います。これらの食材は栄養価が高く、体力の回復を助ける
と同時に、気の巡りを改善する効果があります。
キャベツ、ゴーヤ、梅干し、枸杞の実なども消化を助け
胃腸の働きを整える効果があります。
玉ねぎ、にんにく、らっきょう、エシャロット、ゆり根など
鱗茎の辛味野菜や紅花、サフランなどは
血の巡りを調える作用があり、気血同源とも言われていて気の巡りも調える効果が
あります。
その他には菊花、桑の実、なつめ、金針菜、ジャスミン(茉莉花)
スパイスでは草豆く(そうずく)・草果(カルダモン)、クミン
茴香(フェンネル)、コリアンダーシード、クローブ、肉桂、八角などが
おすすめです。
ただ、辛い物や刺激の強い食べ物は控えめに、これらは一時的に
気分を高揚させますが、長期的に食べ続けると気の巡りを乱します。
お酒の飲みすぎにも注意して、春は少酒多酒(しょうしゅたちゃ)
といってお酒は控えめに、お茶をたっぷり飲むことで冬の間に
溜まった身体の中の老廃物を排泄しておくと、身体の
解毒工場でもある肝の負担を軽減することが出来ます。
*啓蟄の生活養生
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、全身の血の巡りを促進し
気の流れを良くします。特に春は、身体を縛っている物を振りほどいて
心身をリフレッシュさせる効果が高い特に自然の中で、春の訪れを感じながら
軽い散歩から始めるのがおすすめです。
ヨガや気功太極拳、ストレッチも肝鬱気滞証におすすめです。
これらの運動はカラダの柔軟性を高めるだけでなく、腹式呼吸など
深い呼吸法を意識して頂くことで、自律神経が整います。
生活習慣の面では、冬は早寝遅起きのリズムでしたが
春は早寝早起きを心がけ自然界の陽気を身体の中に
取り込んでゆきましょう。
夜更かしや睡眠不足は気の巡りを滞らせるので、ストレスを溜め込む原因
となります。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多い方は、90分に
1回は立ち上がって軽くカラダを動かすなど、こまめに気分転換を
することが大切です。
啓蟄の時期は、自然界の気は陰気から陽気への大きな転換期です。
冬の間は、陽気を無駄に発散しないように静かにひっそりと過ごすことが
おすすめでしたが、春は自然界に陽気が満ちて発散する季節なので
徐々に活動的に、身体を縛っているものを緩めて陽気を浴びる散歩など
が大切です。
*驚蟄におすすめの薬膳素材・薬膳茶
1.ストレス解消(行気解鬱)におすすめ薬膳茶&薬膳的素材
ストレス解消におすすめ薬膳茶は
ジャスミン茶、金木犀のお茶、陳皮(蜜柑の皮)茶
薬膳的な素材としては、
枸杞の実、菊花、桑の実、金針菜、山査子、白きくらげ
はと麦、緑豆、紅花など。
2.肝を支える血を補う(養肝補血)におすすめ薬膳茶&薬膳的素材
中医学では、肝は血を蔵すると考えられているので、良質で豊富な
血液を必要とします。血を補う薬膳茶として
なんといってもなつめの薬膳茶、棗と枸杞のお茶、竜眼肉のお茶
菊花と枸杞のお茶
などがおすすめです。
薬膳素材としては、
なつめ、竜眼肉、金針菜、蓮の実、黒きくらげ、茉莉花(ジャスミン)
マイカイ花、紅花など。




