甲南大学少林寺拳法部【後編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

もう一つ注目すべき点は昭和30年代より沸き起こった少林寺拳法の爆発的な広がりでありましょう。各大学において猛烈な勢いで少林寺拳法部が創設され、既存の空手部を脅かす存在になっておりました。拳法そのものの魅力に加え組織作りが卓越していたのだと思われます。
それ以降も新しい競技のクラブが大学で発足した例はありますが、これほどの爆発力は空前絶後でありましょう。また同門同士の絆も強固でありまして、以前紹介させて頂いた事例などその最たるものであります。
参考記事
この記事は昭和45年の出来事でありますので、この大会の4年後の話であります。
関西圏は應援團、空手部等の腕に覚えがある学生団体による覇権争いや衝突が全国的に見ても多いエリアでありましたが、少林寺拳法部の台頭により勢力図に変動がもたらされつつあった矢先の出来事でありまして、桁外れの動員力・戦闘力に度肝を抜かれたと伝えられております。この事件に我が校の少林寺拳法部も参戦致しておりまして、武闘派の面目躍如たるものがございました。

 

その後、應援團も少林寺拳法部も安定期に入り、毎年、相応の新入生を得て活動を継続して参りましたが、既報の通り平成15年に我が團は活動を休止致します。またかつては70名を超す部員を誇った少林寺拳法部も部員不足に陥っております。三武会のもう一方の雄 空手道部も同様であると聞いております。かつての三武会は百人軍団を呼号致しておりましたが、現在は3部を合計してもかつての1部の人数にも及ばない状態なのであります。
 
その一方、我が團と入れ替わる様にして平成に発足した体育会団体である日本拳法部は順調に部員を獲得していると聞きます。まだまだ組織が若く瑞々しいのでありましょう。また平成生まれのクラブらしく、良くも悪くも昭和の体育会文化のしがらみがなく平成の学生文化と共に歩んできた強みがあるのだと思われます。

視点を変えれば、現在の甲南大学において武道系のクラブに新入生を迎えて活動を共にする事が決して不可能ではないという何よりの証左でもありますので、我が團も少林寺拳法部も学べる点は学んで新入生獲得に励む体制が出来ればと考えます。
【映画「少林寺拳法」】

【映画「少林寺拳法」予告編】

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