箱の蓋をそっと持ち上げると、中にはディフューザーとフレグランスキャンドルの入った箱が、これまた黒い緩衝材の上に。
香りは大好きなシシリアンタンジェリン。
控えめな甘さの、オレンジや蜜柑の香りと呼んでしまうにはあまりに申し訳ないような、お鼻をくすぐりながら心にまでそっと忍び込んできて柔らかくうっとりととろかしてくれる柑橘系の香りです。
ディフューザーは兎も角、キャンドルとしてはちょっと贅沢なものなので、クリスマスへの助走気分でえいっといっちゃいました。上の写真に小さく写り込んでいるオレンジのストライプは同じ香りのひとまわり(というよりもふたまわりほど)大きな限定デザインのキャンドルで、コーヒーテーブルの上にいつも置いているものです。
配偶者と私で香りの好みも違う上、ほのかさ加減には彼の方がうるさい我が家。NESTのキャンドルのシシリアンタンジェリンはコーヒーテーブルの上に常にあっても大丈夫だったので、ならばとデフューザーで香る範囲を拡げてみることにした次第です。
オードトワレやオードパルファムは、21、2歳の頃から35年以上同じものを使い続けていましたが、ここに来てヨーロッパ旅行中にポルトガルとスペインでローカルのショップで気軽に楽しめるコロンで気に入ったものと出会い、バケーションが終わってからもその日の気分でシュシュッといっています。
日本に戻る直前の8月の終わりに、少しお姉さんのガールフレンドから母とふたりで香りに癒されてねという優しい言葉と一緒にロクシタンの金木犀の香りのボディクリームを母へのお土産として頂戴し、その香りにすっかり魅せられて先日のオスマンサスのオードトワレも使い始めました。
まとう香りを変える、これ、私には随分と久々の新鮮な経験です。きっと、私の中の何かが変わったのでしょうね。
好きになるとなかなか心変わりはしないのですが、今年の秋は、キャンドルも季節の定番のトレーダージョーズの林檎のキャンドルとこちらを行ったり来たりになりそうです。
ぽてりとお昼寝中のガブ。
左甚五郎の眠り猫のようなお目々だなぁ…とくすり。すぅすぅと立てる寝息に穏やかな気持ちになりながら、今日もまた猫ヒーリング。小夏はお仕事中の彼の部屋のマッサージチェアでまあるくなって午後を過ごしておりました。
あたたかで柔らかなガブの背を撫でながら、いったいどれだけの安らぎと笑顔をガブと小夏にもらっているのかしら…とふと考えました。14歳半。シニア猫なのだという現実に突かれる時もありますが、一緒に過ごせる今日を、今を大切にするしかありませんよね。
猫のいる暮らしにありがとう。
元気でいてね。