究極の男装とバツイチ女の恋 -3ページ目

究極の男装とバツイチ女の恋

〜交換日記のススメ〜

いっちゃんは自分の考えを


全くと言っていいほど


言葉にしない。



だから

何を考え

何を思い

何をどうしたいのか



全くわからない。



表情や態度である程度はわかるが

それは私の勝手な解釈、妄想でしかない。



だから私は余計に色々と考え

良からぬ方向へ進んでしまう。




でも


いっちゃんは


何も発信はしないが


芯は強くクソ真面目だ。




ブレる事はない。





でも私は

話し合い、言葉で聞かないと

私は不安になる。

言わないと気が済まない。




厄介な性分。





3食昼寝付きで

何不自由ない暮らしをさせてもらい

好きな事をしている。



あ、一応私も在宅で

月数万円ですが、収入はあります。




誰とも話さない。

どこにも行かない。



だからなのか

不安になる事が多い。



再構築中。



なのも関係はしている。










今後2人がどうなるのか?



果たして最終結論は正しいのか?














働くのは大丈夫ですが、

雇い主と1度顔合わせをさせて下さい。




だった。




しかしこの選択は



前向きな選択ではなかったらしい。


タイミングを逃したらしい。


その雇い主の気持ちを察したら

二つ返事で働けたはず。






だと言われた。






働く場所、時間、時給、雇い主


全て知らない。


ましてや車もない。


なんでこの話が出てきたのか

経緯も分からない。






こんな状況で



喜んで行きます!!



とは私には言えない。





これから就農するにあたり

パイプを作るためには

働いた方がよかったのは十二分に分かります。


タイミングだと言うのも分かります。



でもこのタイミングは

私には縁がなかったのだと思います。



と言うと



それじゃ、この先もずっと

タイミングを逃し続けるよ。

負け犬と言われたくないでしょ。




と。。。







私は言われ続ける事にとうとう限界がきた。



じゃあ、聞きますけど

2人で研修に入れば

就農した際に意見の食い違いでダメになる

って言いましたよね?


夫婦で就農するとして

旦那だけ研修するとこもありますよね?


なんでウチの場合はグチグチ言われないとアカンのですか?


私の容姿が男みたいやから余計に言ってくるんですよね?


就農した後も奥さんは牧場に出てないところも

ありますよね?


私は別に牧場の仕事をしないとは言ってなくて

研修には入らないって何回も言いましたよね?


役場や農協の対応の話も散々、しましたよね?




もう止まらなかった。




でも、



もうそっとしておいてほしかった。

絡んでほしくなかった。




プライベートに

土足で入ってきてほしくなかった。








別れるか

別居するか



の土壇場の私達





どっちをとっても

就農の道は今より厳しくなる。





だから私達は

何度も何度も話し合い





これからどうするか



最終結論を出した。





やっと自分の捻くれていた部分を認め

ようやく脱落者ではない

と一歩踏み出せた。



いっちゃんとも

少しずつ穏やかに

過ごせるようになってきた




のに




また新たな話が流れ込んできた。





〇〇牧場で働かないか?




役場や農協経由の話ならまだわかる。

でも違った。



この話がくる前日に役場の人に


引き続きいっちゃんのサポート役で

お願いします。



と言われていた。




のに。




私達の評価は著しく低い。

とくに私。

すぐ辞める。

女だけ働かせている。

このままでは就農は難しい。


だから評価を少しでも上げるために

牧場で働いた方がいい。





この話を持ってきた人には

私は散々説明をしてきた。

私達の状況、私達の考え

そしてこの町にきてからの対応

だから今の状況が最適だと言うこと。




なのに




その人からまた

評価の話、陰口の話、

お前はダメ人間で足を引っ張ってる

と。。。



ハッキリとダメ人間とは

言われてはいないが私にはそう聞こえた。





責めてるつもりはない。



とは言われた。




が、私は


責められてる


ようにしか聞こえなかった。




前向き



後ろ向き





私はいっちゃんのサポート役でも

就農に対して前向きだった。




が、それは前向きとは言えない。




と。





もし働くにしろ

雇い主がどんな人なのか

場所、時間、時給も知らない



2度失敗した私には

何も知らない状況の所で

働くのは不安だった。

怖かった。



またダメだったら

もうこの町にはいられない。


いっちゃんの足をまた引っ張る。


就農は絶対できなくなる。






そして私が出した答えは、、、



全てを捨ててここにいる理由は



『いっちゃんと共に牧場をもつ』


と言う事。


それ以上でもそれ以下でもない。

揺らいではいけない絶対事項。



やっと正気に戻った。



もう遅いのはわかっている。


別居と言う結論が出たのだから。




正気に戻って

ここ数ヶ月を振り返ってみた。



いっちゃんの

『牧場をもつ』という決心は

揺らいでいなかった。



唯一

『もう諦めよう』と言った時があった。


それは私が

もし今後牧場を持ったとし

いっちゃんがまた浮気をし

私から去ることがあれば

私は1人で牧場を経営する事になるのが

不安で仕方がない


と言った時だ。



私の不安を取り除こうと

いっちゃんが泣きながら

もう諦めようと言った。



この事の重大さが

やっとわかった。



今、

別れるか

別居するか


の話し合いの中では


1人でも研修は続ける

新規就農は諦めない



とハッキリ言ったからだ。



いっちゃんは

私の不安定な心を救うために

自らの夢を諦めようとしていた





なのに私は我が我がで突っ走り

ありもしない妄想で

いっちゃんを追い詰めてた。




アホすぎてヘドがでる。













いっちゃんの話を聞かなかったのも


牧場をもつと言うでっかい夢に向かって

キラキラしているいっちゃんが


羨ましかった。



私は脱落者で社会不適合者なんだ


と自分で自分の首を絞めていた。




私はプライドが高く見栄っ張りだ。



だから余計に

脱落者と思われるのが嫌だった。

そして自分より優位に立ついっちゃんが

妬ましかった。



小さい人間だ。




本当は臆病で

周りの目ばっかり気にしてる。




自分がどんな人間なのか

この数日で改めて考えた。



そして認めた。





いっちゃんが

羨ましかった

妬ましかった



と本人にも伝えた。




心の奥底にある本音をはじめて明かした。






認め、伝えたら

少し楽になった。



私が穏やかになると

いっちゃんも穏やかになる。



2人だけの生活で

見栄を張る意味なんてないんだ。


上下関係もないんだ。



周りの言葉や態度に振り回されるのは

もうやめよう。。