その扉の向こうは多分混沌 | 川柳、あるいはお茶を片手に勝手な人間観察

川柳、あるいはお茶を片手に勝手な人間観察

人間観察するはずだったんですがね…

基本的には備忘録、数年後の自分へのメッセージです。

少なくとも学問的にはカオスだろうなぁ。


今週はじめの2日間、病院機能評価というものがあり、そのためにかなり皆てんやわんやしておりました。


たしか100項目近いチェックポイントがあって、回復期リハビリ病院として適切に機能するようになっているかをみるんだね。機構から派遣されたサーベイヤー(医師、ナース)が評価し、結果を機構に報告。2ヶ月後くらいに判定がでるらしい。

低い評価だとね、いろいろね。


その中に臨床倫理という分野があってね。

実は当事者だったらしいのだが、まだ立ち上げたばかりの組織なのでー、みたいにご報告するにとどまったらしい。


これが。

検索したところ、まさに現場では直面しがちな問題に切り込む話なんだな…。


認知機能低下で、リハビリ拒否する患者さんにどのようにアプローチするのが倫理的なのか、とか。

家族が患者さんの終末期治療について意見が分かれ紛糾した場合どうするのか、とか。


最近ネットを騒がせた、車椅子ユーザーの映画鑑賞(素人映画館職員が車椅子を持ち上げて段差を移動し席につかせ、鑑賞させることの是非、断ることの是非)なんかも、実はここの分野関連なのだね。


患者の意思の尊重がベースにはあるんだけども…。

下手すりゃゴネ得の世界、声の大きなモンスターペイシャントやファミリーに皆が振り回される結果になるんだわな。

そんなとき、正当な理由があって「そのご要望にはお応えできません。どうしてもということであれば、他所様へ行かれたらいかがでしょう。」これが言えなくなったら医療は終わるね。


臨床倫理学会というものがあり、そこでなんか教材もあるようなんだけども…。

扉を開けたものかどうかだなぁ。

一応担当なんだからチラ見はしないとだろうなぁ。


ピックとかいうのには手を出さないことにしますぜ。


お写真はですね、ここしばらく、Xでフォローしてる方の作品のポストカード。

まだまだ新人さんなのでしょうけども、この人の作品ならいつか入手したいなと思ってる。