2019バレエ鑑賞回顧録・シンデレラ | Adagio Days

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カオスなブログ

 

 

 

 

 

 

ブログ記事、

 

中途半端に下書きして→放置

 

それが雪だるまのようになり。。

 

ということで、今年の記事は今年のうちに回顧録①

 

Kバレエ・シンデレラ

 

前も書いたけど、バレエや演奏会のチケットって半年くらい前に取るので、

 

チケット予約時と公演時の気持ちに温度差が生じ、

 

もちろん好きで取ったので楽しみじゃないわけないのだけど、

 

実際その日近辺になった時って気持ちに余裕なかったりで

 

まさにこの時もそんな感じで、

 

着物の着付けはぐちゃぐちゃだったし、

 

せっかく取ったチケットもったいないから行くかモード全開バリバリ。。

 

 

 

 

 

 

※画像はすべてKバレエ・シンデレラパンフレットより引用

 

 

 

 

 

 

 

ゆえに、

 

大衆演劇『シンデレラでしょー』とナメてかかったスタート

 

だったのが、

 

上演後そんな邪(よこしま)な思いは消え去り、

 

テンポよく展開していくダンスに、ストーリーに、

 

魔法をかけられちゃった。

シンデレラだけに。。ww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンデレラ、

 

誰もが知るであろうそのストーリーをざっとおさらいすると、

 

 

 

 

幼い頃母親を亡くしたシンデレラは、

 

父親が再婚した継母とその連れ子である2人の姉に

 

召使いのように扱われ、

 

 

 

 

 

 

 

 

亡くなったお母さんの肖像画を破られたり、

 

お母さんが大事にしていたドレスを暖炉に投げて焼かれてしまったりと、

 

悲惨極まりない日々を送る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ああ、そんなストーリーだったな・・・』

 

 

 

 

 

 

遠~い昔、図書館の片隅に座り込んで目にした幼い頃の記憶を辿りながらも、

 

どんな苛酷な運命であろうと前向きに生きるシンデレラ・中村祥子さんの優美なステップに

 

その”魔法”はより心地よいものに♪

シンデレラだけにww(しつこい)

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は中村祥子さん(シンデレラ)×宮尾俊太郎さん(王子)大好きなペア。

 

 

 

 

 

 

 

 

レッスン風景まで絵になるお二人ラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

 

衣装デザインは

 

熊川さんが英国ロイヤル時代からの親交のあるヨランダ・ソナベルトさん

 

絶妙な色使いや生地の質感に、

 

何世紀も前の物語がすぐそこに存在するかのような錯覚に陥るほど美しかったキラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続き。。

 

 

 

 

 

 

 

ある日、

 

宮殿では王子のお妃探しをする舞踏会が催され、

 

お姫様に変身した美しいシンデレラが登場し、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンデレラが落としていったガラスの靴を頼りに、

 

王子はシンデレラを求めて街中を探し回るわけですが。。

 

 

 

 

 

 

巻いて~

 

巻いて~

 

 

 

 

 

 

 

 

そのガラスの靴は自分のものだと言わんばかりに、

 

自分や娘たちに有利に働くように嘘ばっかつく継母が

 

処刑されそうになり、

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、

 

シンデレラが身を乗り出して止めたのですよ。

 

継母さんを罰さないでと懇願するのです。

 

 

 

 

 

 

『なんで?』

 

『あんなに酷いことばかりしてきた継母をなんでかばう?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全に物語に入り込んでしまっていたから、

 

シンデレラが必死に継母をかばう姿に心中かき乱され。。

 

と同時に、

 

その懐の深さというか、心根の美しさに迂闊にも泣けてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の展開は周知の通り、

 

王子とハッピーエンドで幕が下りるわけだけど。。

 

 

 

 

 

冒頭にも書いた通り、

 

その日心余裕ゼロから始まったKバレエ・シンデレラ、

 

Kバレエのダンスや衣装が美し過ぎて感動することは多々あっても、

 

誰もが知る大衆化された物語の展開に

 

それが一瞬であってもマジ泣きするなんて想定外中の想定外で、

 

それだけシンデレラ役の中村祥子さんに演技力があったから

 

っていうのはもちろんなんだけど、

 

それを考慮しても腑に落ちなく。。

 

あれほど琴線に突き刺さるって、

 

 

 

 

 

『なんでだろ?』

 

 

 

 

 

そんな自問を繰り返しながらハッと思ったのが、

 

シンデレラと中村祥子さんが完全に重なったというか、

 

役になりきったとかそういうのでもなく、

 

中村祥子さん自身がどんな状況になったとしても、

 

シンデレラじゃないけど、

 

時に誰かから酷い仕打ちを受けたしても、

 

その人を許す人だからじゃないかって思ったんですよね。

 

つまり、お芝居の中のシンデレラであっても、

 

それを演じている中村祥子さん自身がシンデレラと同じような心根の美しさがある人だから、

 

あのシーン、

 

継母が処刑されそうになるのを止めるシンデレラは、

 

”中村祥子そのもの”だったからじゃないか。。

 

その結論で腑に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kバレエってバレエ鑑賞という域を超え、

 

毎回何がしかのテーマを与えてくれるのですよね。