お元気ですか。新緑が目に沁みます。
先日、中学時代の同窓会に参加しました。
和歌山市立城東中学校、文字通り和歌山城の東に位置します。50年ぶりの
懐かしい顔、顔、顔。だんだん思い出してきました、淡い気持ちを抱いたあのお人も。
約70人が集いました。参加率17パーセント。不謹慎ですが、同窓会の醍醐味は最初の約30分です。だいたいの顔を認識すれば、もういいかなと。
ところがどっこいです。2時間を過ぎたころ、65才といえど素敵な洋服をお召しになったスレンダーなご婦人が私の席に近づいてくるじゃあーりませんか。
「みっちん、(私の当時の呼び名)久しぶり」
「誰ですか?」「私よ私、小学校、中学校とよく私をからかってくれたじゃないの」
「えっ、えー」
恐る恐る当時の写真付きのネームホルダーをみると、そこには、あの「〇〇の代名詞」Tさんがおられたのです。ガーン!
今思えば、みんなでTさんにはひどいことをしました。でも彼女は強かった。だからもっとしたのでしょーか。そんな彼女が一度大泣きをしました。当時、「象が踏んでも壊れない筆箱」と一世を風靡したアーム筆入れに彼女を無理やり乗せたら壊れたのです。
そんなこんなも今は懐かしい思い出です。彼女の自信に溢れた所作を見て、なんとも言えない幸せな気持ちになりました。
光陰矢の如し、65男、学なりがたし
通りは外国客でごった返していますが、ここの常連を守る心意気か、
キャッシュオンリーの立て看板で静かな昭和を味わえます。