植物はまったくもって偉大な存在だ! | koma3232のブログ

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-森林は生命的だ!-

*新潟朝日岳の山姿

*横川黒川谷全姿


 

森林を都市の外れから眺望すると,森林は自然的景観に溢れている!
都市を山の麓から眺望すると,都市は人工的景観に溢れている!

森林内に一端足を踏み込んでみると,
そこはあらゆる野生生物たちの生活の場だ!
都市内に一端足を踏み込んでみると,
そこは人と云う種と飼育生物たちの生活の場だ!

森は鬱蒼とし,多種多様の広葉樹たちの樹木個体と,
林床植物たちの低灌木個体や草本類個体および
幹や枝葉に生育している,着生植物と寄生植物たちが生活している。
そう!これらの植物たちが森林の基盤を構成して,
森林は,他の動物たちに生活場所を提供している。
ほ乳類や鳥類,両生は虫類,昆虫類,魚類だってそうだ!
生きとし生けるもの全てが,森林を住処として生命を育んでいるのだ!
植物は植物で,動物たちに生きるを提供している。
種子や花粉の運び手は,これ全て動物たちだ!

森林は単なる生物たちの寄り合い世帯ではない。
そこには相互依存という,
生物共生社会としての構造と機能があるようだ!
お互いは利他的であるようで,お互いは利己的であるような,
複雑な絆の相互関係で,まるで結ばれているようだ!

この複雑で多様な生態系を支配しているのは,おそらくは植物だろう!
植物はまったくもって偉大な存在だ。

北米西岸カリフォルニアの樹高100m超のコースト・レッドウッドを見よ!
カリフォルニア,シェラネバダ山脈の体積1.486 m3のジャイアント・セコイアを見よ!

アメリカ西部カリフォルニア,ネバダ,コロラド等の最高樹齢4,730年余のブリッスルコーン・パインを見よ! 
スウェーデン西部山岳地方の樹齢8000年の世界最古のヨーロッパトウヒを見よ! 
日本屋久島の樹齢7200年の縄文杉を見よ!
まるで,神をも超えた生命体の様な寿命ではないか?

また,熱帯多雨林の多様性は何と表現したらよいのだろうか?
飛び抜けた超高木の樹冠下には,
樹高30~40mクラスの樹木個体が階層を作っている。
更に,その下にも3つほどの階層が林床まで連続して繁茂生育している森林!
この巨大な森林に抱かれて,沢山の生物たちが動き働いている世界!
森林なくしては,この地球を語ることはできないであろう!

だが,森林もいつかは朽ちて死んでいく。
その森林の死に様が,今の人間の快適な生活を支えている皮肉さよっ!
私たち人は,彼等の死に様をエネルギーとして生きている。
また,私たちの先祖は森林を基盤にして進化してきた。
森林で育まれてきた臆病なサルが,今では森林を支配している皮肉よ。

森林を乱伐し,都市を構築していく!
森林は今では衰退の象徴となった!
森林衰退は,野生生物たちの衰退でもある!

今や森林の消滅後には,
人工構造物と飼育植物と飼育動物たちの楽園が創造された?
と思い何でもできると勘違いし,天狗・傲慢になってしまっている人間。
しかし,自然はそんな柔ではない!

自然の堪忍袋の緒が切れ,
今,自然の逆襲がはじまった!

これから,人間はどうする?
これからも科学を信じて,森林をただの物質と結論し,
生物圏には回帰せずに,人間圏の強化を図っていくのか?

森林に生命体と云う不思議さを認めずに,
あくまで,人間のための使用材料として取り扱っていくのか?

人間の自然保護は,人間のための自然保護である。
人間の快適生活を前提とした自然保護,森林保護である。

人も生物であろうが?
今生きている生物たちは,
環境に適応し,また利用して,進化し絶滅を避けてきた生物たちだ。
その生物たちの中で,
人間は環境に適応するのではなくて,また利用するのでもなく,
環境を徹底的に破壊し,環境の全てを食い尽くして,
自分たちに都合の良いように改善,改良し,
果ては,自分らに適した環境を新たに作り始めていった。
だから人にとって森林は神秘でもなく,
ただの機械的物質となってしまった。
快適性を追い求めるための素材だけの存在になってしまったのだ。

そんな森林に,人間が生命体と云う勲章を授与することは永遠にない!
今の森林は,ただの便利屋の森林だ。
人は快適に生活できるための精巧な森林を創造してしまえば,
もう天然の森林は無用となると本気で考えているのだろうか?

ああ、森林は絶滅してしまうのか!
ああ、森林が絶滅しても,人と云う種は絶滅しないのか?
それは,人と云う種の傲慢ではないのか?
森林が絶滅しても,人は激変した環境に適応できると云うのか?
もし,適応できるならば,
それは,もう人と云う種ではないだろう!

 

そんなこと考えるだけで、おお怖い!