中国不動産の動向 | 現在中国雑貨店長の運営ブログ

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中国不動産の動向

 日本では、中国では不動産がバブル崩壊して、散々な目に遭っていると言われています。
 
 確かに広い意味で、恐らく経済の6割以上(不動産業はGDPの3割程度ですが、その担保を利用してみんな買い物をしていた)を占めていた不動産業は、下落が鮮明になってきました。
 
 今月の統計を見てみたいと思います。
 
 この統計は、毎月中国の統計局が発表しているデータです。
 
 確か全国各地の70都市のデータを毎月発表しております。その70都市の選び方としては、北から南、東から西まで、比較的バランスよく選んでいるみたいです。緑色は前年比で下落した都市、そしてパーセンテージは、前年同月比です。
 
 見た感じ、前年同月比、平均8%ぐらい下落しているようです。
 
 日本は円が毎年下落している、中国は不動産が毎年下落しています。人民元は大して下落していません。
 
 

庶民の動向はどうか?

 統計では不動産が、下落はしておりますが、まだ購入に向かっている人はたくさんいるようです。
 
 私の知人でも4月に不動産を購入した人がいます。その人は両親のために不動産を買ったと言っていました。
※厳密には両親のお金で両親のアパートを買いました。
 
 現在のアパートが6階で父親が74歳ぐらいのために上るのが辛いそうなのです。それで今あるアパートを売りに出し新しいアパートに越すと言っていました。ただ古いアパートは売れていないみたいです。
 
 以前チャイナドレスの刺繍を担当していた職人がいるのですが(女性、夫は工場の労災で15年ぐらい前に亡くなった)1年半ぐらい前に自分の家が立ち退きに遭い政府から100万元(約2千万円)もらったそうです。2005年ぐらいに買った時は、20万元ぐらいで買ったのですが。それでその100万元を使いもっと高いアパートに越したと言っていました。それが1年ぐらい前の話です。
 
 下の表は、自分で作ってみました。都市によって不動産価格が全く違い、上げ下げのタイミングも全く違うのですがざっくり言えば2020ー2021年ぐらいが天井で、その後25%ぐらい下がったというのが平均的みたいです。
 下は、毎年10%の下落を3年続けたという設定で、計算しました。
 
 円換算は円が変動しすぎて分からないので、元で表記しました。
 
 
 平均的には25%ぐらい下がったと言いますが(特に2線都市の下落が大きいように見える)、問題は来年もまた10%下がるのでしょうか?
 
 現在の下落幅なら、まだまだ体力が持ちそうなのですが、来年もまた続くと、さすがに経済もゼロ成長になるぐらい経済は悪くなると思います。