チャイナドレスの製作の件
これに関してどうなっているのか?という件を書きたいと思います。
基本的にはしていないのですが、過去20年間ぐらいやっていたために、以前販売していた飲食業やその他の職業(例えば音楽家)の方などから、年に数回頼まれることがあります。
もし他に作る人がいるなら断るのですが、現状日本に作れる人がいないので、たまに受けたりすることがあります。例えば夏頃少し手が空くから夏なら作りますとか、回答するのですが。
日本でチャイナドレスを作るとすると3日間かかります。今アルバイトでも1日1万円もらえるのでクレームの恐れがあるチャイナドレスを作っても意味がないのです。
辞めた理由は、コロナ禍とかいろいろあるのですが(もともと2015年頃に辞める計画をしていた)
- 第一に、下のシルクの生地が約1年半前から工場で製造が終わってしまい新しい生地が生産されていません。それが2023年とは知らなかったのですがいづれ生産終了とは以前から知っていました。
- 第二の理由として、職人の高齢化が進み、中国全体で見ても縫製業界で一番若い人が45歳ぐらいになっています。(もちろん例外として若い人が働いている職場は稀にありますが)
- 第三の理由は、日本円の価値が25年前と比べ3分の1になっていることです。約2.5倍ぐらい値上げしないと(25年前比で)つり合いが取れないことです。
それではたまに作る理由は何かと言えば(それでも夏休み、冬休みとかの1,2回ですが)
- 家に生地の在庫がある。いくら分か分かりませんが150万円分ぐらい。(その生地は生産停止されていて、近々全部なくなる)
- 以前のお客様に依頼される。
- サイトは見えない状態なのですが、なぜか問い合わせを受けたりする。
またそのついでにこの1年間に依頼されていたお客様のも少し作ろうと思い、一時的にサイトを閲覧可能状態にして、しばらくしたら閉鎖しようと思っています。
中国でのお葬式と仏教
最近知ったことなのですが、中国では人が亡くなると政府からお金がもらえるそうです。現在は1人8万元(160万円ぐらい)もらえると聞きました。10年前は2万元(40万円)だったのですが、物価の高騰により額が増えたそうです。(市により額が異なると思います)
中国で人が亡くなった際にかかる費用としては葬儀が2万元ぐらい、その他食事等の用意でたぶん2万元ぐらい。合計4万元ぐらい(約80万円)。
ちなみに去年日本で父が亡くなりましたが、葬式でかかった合計額は230万円ぐらいだったと思います。うちお寺へのお布施が60万円でした。
中国ではお墓は自分で買うのですが、うちの市だと大体5万元(約100万円)、上海だとその2倍か3倍します。
日本のお墓は中に大人数の遺骨が入っている場合が多いのですが(つまり一度買えば石が壊れるまで買う必要がない)、中国の場合、お墓の単位は夫婦で、夫婦毎に買わなければなりません。
中国のお葬式には何度か行ったことがありますが、儒教式でやっているみたいです。儒教と仏教が入り混じってしまいよく分からないことになっています。
以前よくあったのは、1日中、カセットテープのお経を流していました。今はネットから拾ったお経の音源だと思いますが。お坊さんが来てお経を読むとかはないです。葬儀屋が来て簡単な儀式的なものはやっているようです。
仏教の伝来
仏教はインド北部で始まったのですが、西暦380年‐400年頃、インド人の父(現新疆、亀茲国の女性を母)を持つ鳩摩羅什により経典が漢字に翻訳され中国に伝えられました。
ただ伝わる過程で中国の風習と混ざってしまい釈迦の教えをだいぶ変えて日本へ伝来したため、本来のものと違うものになっています。仏教と先祖はあまり関係がない概念だと思います。日本の仏教界から怒られるのであまり触れませんが。ちなみにその仏教は共産党支配により衰退してしまい(特に文革で禁止された)、現在中国の仏教界はむしろ日本を総本山としているような感じです。
下は鳩摩羅什が何年(何十年?)も住んでいたキジル石窟です。うる覚えですが、鳩摩羅什は王族の後継争いに巻き込まれてここに逃げてきたと聞いた気がします。
昔はこのような洞窟の壁に絵を描いて拝んでいたみたいです。実は私も2004年頃、この石窟に行ったことがあります。一般公開されたのが2002年頃で、客は私しかいませんでした。参観料金は1人1万円ぐらいでしたが。クシャの郊外は今まで行った様々な観光地の中でも上位にランクインしています。西遊記の風景みたいなところです。グランドキャニオンに似ていると言った方が分かりやすいかもしれません。