中国での農夫山泉のボイコット運動 | 現在中国雑貨店長の運営ブログ

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中国での農夫山泉のボイコット運動

 まず農夫山泉水とは、何のことか分かるのでしょうか?
 
 これは中国の有名なミネラルウォーターのことで、中国ではナンバー1のシェアを持っています。
 
 他にお茶とか、飲料関係の商品も出しているのですが、農夫山泉と聞けばとりあえずミネラルウォーターになります。
 

 そして中国第一の富豪は、なんと農夫山泉の創業者、鍾睒睒なのだそうです!資産は日本円にして9兆円超えだそうです。日本でよく名前があがる香港の大富豪、李成誠の2倍以上、ジャックマーの3倍以上の資産を持っているようなのです。

 

 そして鍾睒睒はメディアにほとんど顔を出さず、社交的な活動もせず、謎が多い人物なのだそうです。

 

 その農夫山泉がここ1か月間ぐらい中国各地で不買運動にあっており、正確には分かりませんが、大体8割以上のお店から商品が撤去される事態になっています。

 

 風評のみで商品全部撤去とは、中国でもほぼ初め起こったことです。これはどういうことなのでしょうか?

 

 1時間ぐらいいろいろ調べてみましたが、かなり分かりにくい話です。

 

 簡単に言えば、農夫山泉のライバル会社に娃哈哈という会社があります。こちらも水と飲料が主力商品です。この2つが対立して、農夫山泉が大炎上を起こしているような感じです。

 

 イメージでは、コカ・コーラとペプシが対立し、9割のスーパーからペプシが撤去されたような話になります。

本当にコカ・コーラとペプシぐらいに、経済規模が大きい話なのです。

 

 日本では、農夫山泉のボトルが日の丸を想像させるとか、お茶の商品ラベルのイラストが浅草寺に似ているのが原因だとか記事に書いてありました。左が娃哈哈、右が農夫山泉です。

 

 

 私の理解は、それは間違っています。先に鍾睒睒が大炎上を起こし、そのあらさがしの1つとして、売国奴の疑惑が起こったのです。なぜなら売国奴ならどんなに攻撃しても罪にならないからです。

 

 一時期、炎上のせいで株価が下がったと言われていましたが、15%ぐらいの変化があった程度で、大して変わっていないようです。

 

 

 

 それではこの黒幕は誰なのか?これは中国でもみんな分かりません。

 利害関係だけ考えると、空売りを仕掛けた人物が大きな利益を生みますが。

 

なぜ杭州市でいつも問題が起こるのか?

 不思議なのですが、農夫山泉、娃哈哈集団、アリババ全部杭州の会社なのです。この3社は、杭州のトップ3の会社と言っても過言ではありません。

 

 ちなみに鍾睒睒の故郷は杭州市の隣の市みたいです。アリババの馬雲は、杭州市出身と書いてあります。

 

 また約2年前に脱税で大騒ぎになった薇娅の会社も杭州です。薇娅の年収は500億円と言われておりました。

薇娅とは、脱税事件が起こる前はEコマースの女王と言われていました。ジャパネットたかだの社長みたいな立ち位置です。(依頼主から頼まれていろんな商品を宣伝していました)

 

 本当かどうか知りませんが、薇娅と馬雲は仲が良かったそうです。それで馬雲が調査された際に薇娅の脱税がばれたと書いてありました。現在追加納税を終え、以前と少し違うことをしていて、ある程度成功しているみたいなのですが。

 
 事件を調べるのに、非常に複雑で2時間以上かかってしまったのですが、経緯などは、次回また書きたいと思います。

農夫山泉の会社の歴史

 この話は、非常に複雑なのですが、その前に会社の歴史を知る必要があります。
そこで、証券会社のWEBで会社の歴史が書いてあったので載せておきます。
 5ページあるみたいですが、1ページあたり1-2分で読めます。会社の歴史が分からないと、意味が分からないのです。
 
 

今回のポイントは

  • 農夫山泉水は、中国ナンバー1のミネラルウォーターであること
  • 農夫山泉水の創業者は、中国一の富豪であること
  • 同じ杭州の会社で、娃哈哈という同業のライバル会社があること
 次回また書きます。