中国人と投資の話
最近は、チャイナドレスの注文があっても、全部作れないので、一部を以前一緒に働いていた学生時代の友達の所でも作ってもらっているのですが、昨日「先日作ったドレスは、お客様が喜んでいたよ」と連絡しました。
その人とは大学で知り合いました。当時知らなくて留学していたのですが、その大学は211と呼ばれる中国の第2グループの頭がいい大学だったそうです。(その人は大学を1年終了時に中退して服の仕事を始めてしまったのですが)。211の上は、985と言われる大学なのだそうです(北京大学や清華大学等)。
その時友人は「ある服があるんだけど、それを日本で売ってくれないか?」と言ってきました。
その話は、初めてではないのですが。(売れる服ならいいのですが、動かないような服なのであまり売りたくないのですが)
その関連の話として私は「日本円はかなり安くなっている。おかげでインフレになっていてみんなお金がないよ」と言いました。
中国人の知人はそれを聞いて「アメリカの利子が高いからだ。香港の銀行に行ってアメリカドルに両替するといい。利子が高いよ。また人民元は下落する」と言っていました。
日本円が安い話をして、すぐにアメリカの利子を持ち出し、香港に貯金する話をするとは、素人ではないことが分かります。
中国の先行き
その人は、南京市に3軒の不動産を持っていて(1軒はたぶん自分で住んでいる)、うち1軒は屋根が高いので屋根が低い2軒分に改装し、実質2軒分にしてしまったと言っていました。なので3軒を貸していることになります。SOHO的なこぶりな部屋を持っているということで、たぶん家賃は1軒月5、6万円だと思います。
本業は服の仕事ですが、服は儲からないので、現在不動産の賃貸が主な収入源だと思われます。
下のグラフは、1か月ぐらい前に、自分で作った中国の不動産価格のイメージです。
価格は都市によって違うので見ていただかなくていいのですが、25年間で7倍になり現在高値から2割程度下落しているというのが、大体のイメージです。 問題は、2割の下落で収まるのかということなのでしょう。
またもう1つ問題があり、人民元が今後数か月で下落するという噂があります。今はまあまあ高いです。
そうした場合、中国人にとっては、不動産を売り、香港に行き人民元をアメリカドルに両替して香港の銀行に預けるというのが一番投資として安全なやり方に思えます。
またもし中国の超富裕層の間で、この考えが広まってしまえば、アメリカドルが高騰し人民元が暴落するという日本のような事態が起こります。