中国の生活費
先日、中国の少子化の話を書いた時、一説によると不動産が高いせいで結婚しない人が増えていると書いたのですが、それと関連した話で、中国の1か月の生活費がどれぐらいかかるのか?ということを解説させていただきます。
また近隣諸国と比較をしなければ、日本の物価が高いのか、安いのか、よく分からないと思います。
まずうちがある都市は浙江省の北部なのですが日本の同レベルの都市では、宇都宮市や柏市あたりです。
柏市あたりの新築物件は4000万円ぐらいだと思いますが、こちらも同じぐらいです。上海のように2億円とかではありません。また杭州のように1億円でもありません。都市の規模では、上海の20分の1ぐらいでしょう。
下はうちの生活費です。
YouTubeで少し検索してみたのですが、上海の生活費を中国人が解説しているものがでてきました。(漢字が香港の漢字なので香港人だと思われます)。
この方、毎月20万円かかっているというので、さすがに独身の20代前半で月20万円は使いすぎだと思いました。
周囲の家族は、毎月いくらかかっているのか?
よく聞くのは、夫婦+1人子の3人家族で、約1万元かかるそうです。1万元というと約20万円になります。
これは日本の生活費と全く同じだと思われます。20万円かかるというので、夫婦の手取りが23万円ぐらいでないと赤字になってしまいます。夫婦の手取りが23万円というのは、日本でも半数しかクリアしていない気もします。
上の表はうちの毎月の出費を書いてみたのですが、住居費は2006年に一括払いで買ったもので実は全くかかっておりません。1800元というのは、仕事用に借りているアパートの金額を書いておきました。自宅に関しては、もし借りたら3千元ぐらいだと思います。
ちなみにこの生活費は、中の中ぐらいの感じだと思います。中流の下ということもないですが、決して中流の上でもありません。毎月15万円というのは、無駄使いを一切していない感じでこれになります。
私は車を持っていないので(日本にはありますが)、車を持っていたら、さらにお金がかかります。
中国の車は高いので、一般的な車を買っても大体25万元(500万円)します。それのローンと言ったら毎月7万円とかになってしまいます。さらに保険代やガソリン代もかかり、節約している家庭でも恐らく毎月25万円ぐらいの出費になります。
お金の話を聞いただけでも、老後を中国で過ごそうという話は、全く現実的ではありません。
中国では不動産の比率が大きい
上の表を見ると、うちは不動産が月1800元(管理費120元)と書いてあるのですが、それを除いた費用は、日本円でちょうど11万円になっています。
すると、どこの都市にいても、この部分の金額はあまり変わらなくて、例えば上海みたいに月20万円の不動産の都市にいれば、20万円+11万円=31万円。南京市のように月7万円の不動産の都市にいれば、月7万円+11万円=18万円ということになります。(車や医療費は考えていないですが)
中の中の生活でこれぐらいです。