現在のオーダーメイドの受付に関して
先に結論を書かせていただきますが、現在通常の何でもオーダーするという状況にありませんが、
- 急ぎでない(2か月後に使用など)
- 月5着程度限定
- 他に仕事をしているので複雑すぎない
3月19日追記
お客様から「どのような注文だったら負担が少ないでしょうか?」というありがたいご質問があったので回答させていただきます。
A.
●受付中止にしているデザインの詳細
- 1着作るために10回以上、やりとりをしなければならいようなもの。
- 特殊な材料を使用し、お客様が送ってきたり、当方で買いに行かなければならないようなもの。
●生地に関して
- 特にこれにしてくださいという要望はお店側にはありません。在庫から選んで欲しいというのもありません。
- ただ数年間のコロナ禍により、生地屋も疲弊しており、また当方でも実は1年に1回も仕入れに行けておりません。なので在庫が切れているものが、たまにあります。基本的にお客様が好きなものを選んでいただき、無かった場合にはないとお知らせします。
- 刺繍に関しても、刺繍はなしでいうのもありません。ただし以前のように刺繍も簡単ではなくなっておりますので、期待値を低くしていただけたら幸いです。
オーダー受付中止にしたり、再開したりしている理由です。
・もともとコロナと関係なく、徐々に辞める方向で動いておりました。
そして2年前に、基本的に辞めたのですが
- 生地の在庫が100万円分ぐらい残っている
- 年に何度かどうしても作って欲しいという方がいる
以上の理由により、こっそりと少しだけ作っておりました。
去年12月にとりあえず12月限定で久しぶりにオーダーメイドを受付再開させていただきました。
理由は
- 旧正月前だったので、その時期を逃すと、2月中旬まで再開できなくなること。
- 以前一緒に働いていた職人が、暇だと言っていたこと。
ところが12月8日頃、中国で突然ゼロコロナ政策が方向転換され、その後1か月で約10億人が感染するという事態になってしまいました。
私も感染したのですが、先にAさんが感染し、次にBさんが感染し、次にCさんが感染するという具合で、1か月ぐらいかけて、次々にいろんな人が感染し、仕事ができなくなってしまいました。
また「今暇なので仕事ないか?」と言ってきた知人は、あちらに注文を送ってから1か月以上作りませんでした。
幸い年末に受けた注文は、あまり急ぎではなかったので、大問題にはならなかったのですが。
ただ12月15日から感染が始まったとして、旧正月は1月22日だったため12月と1月は全く仕事が進まなくなっておりました。
日本の観光業や飲食店業と同じく、縫製業界も非常に困難になっております。
もともとコロナとは関係なく大変な状況だったと思うのですが、コロナ禍で売り上げが3分の1ぐらいになったため、どこも以前の4分の1ぐらいに人員削減をしてしまい、しばらく品質が安定しないのではないかという懸念はあります。
これは日本の飲食店も同じだと思います。3年ぐらい前に大幅に人員削減してしまったため、また一から教育しなくてはなりません。親方に至っては、新入りに教えることが多くて、手が回らず、間違えることも考えられます。
チャイナドレスのオーダーメイドが困難になっている理由
- 人民元が3年前と比べ3割程度高くなっていること
- 5年ぐらい前は日本まで5日間ぐらいで配達できたのですが、ここ数年は早くて6日間、遅い時は25日間ぐらいかかり、全く安定しないこと
- 生地や人件費の方も、高くなっていること
- コロナ禍のリストラの影響もある