中国と裏社会の事情
毎日ルフィの話がニュースでやっておりますが、外国から日本へ犯罪の指示をするグループというのが流行っているみたいなので、今回は中国での犯罪事情などを書きたいと思います。
まず第一として、中国は警察が強いので、犯罪には向いておりません。
外国人が中国に逃げて意味があるのか?
半年前に、給付金詐欺でインドネシアに逃げた人や、今回フィリピンに詐欺集団がいて日本へ指示を送っていると聞いています。もしこれを中国でやったらすぐ見つかってしまいます。
一見何も考えていないように見えますが、パスポートを更新しても(20年も前のパスポートと紐づけされていたり)、警察が調べる気になれば、徹底的に調べられるみたいです。
中国では、都市間移動のバスや電車では、身分証明証が必要ですし、新型コロナ期間は、週に1回程度は提示を求められました。仮に外出を全くしないと仮定しても、年に1回ぐらい調査員が、この家に誰が住んでいるかと調査をしに来ます。
それ以外にも、電子決済をするには銀行口座が必要で、口座を作るのに、身分証が必要だったり。身分証を登録して電子決済をすると、そこから居場所がばれたりと、こちらの情報が筒抜けになってしまいます。中国では、携帯なし、財布なしの顔認証の買い物もできるのですが、そんなことをしたらバレてしまいます。
違法薬物など
タイでは確か大麻が合法になったとか聞いたことがありますが、中国ではNGです。中国に住んでいる外国人は、全くやっていないから中国に住んでいると言ってもいいと思います。中国は、昔アヘンが大流行したのもあり、国全体にアレルギーがあるみたいです。
私は中国とかかわって25年ぐらいになりますが、この間、違法薬物を売っているのを見たことはないし、直接の知人でやっている人も聞いたことがありません。言い方を変えれば、何も投獄されてしまう中国でやらなくてもよいと思います。
確か、タイやミャンマーの山岳地帯あたりで大麻を栽培していると聞いたことがあります。それが雲南省経由で一応中国にも入ってくるそうです。
売春について
売春はほとんどの国ではあるのだと思います。日本でも東京の裏路地の方であります。ただ外国人が利用できるほど分かりやすくはない気がします。
中国では、昔はホテルとかに売春婦がいて営業していたりしたのですが、現地駐在員の話を聞くと、2010年ぐらいからそういうことはほとんどなくなったと言っていました。どうしてなくなったのかは、第一に取り締まりが厳しくなったからだと思います。
1か月前、日本のネットニュースにも出ていたのですが、上海の南京路というところで日本語を話す中国人女性に話しかけられバーなどに行って、ぼったくられるという被害が多発しているそうです。上海ではないのですが、以前蘇州で知人がこれにあったことがあります。5000円ぐらい取られて殴られて開放されたとか言っていた気がします。もう20年前の話ですが。
それでは、現地の人がどうやって売春をしているのか、これはよく分かりませんが、SNSを通じて、どうにかしているのだと思います。
詐欺について
日本人が中国で詐欺にあうことは、ビジネス上ではあると思うのですが、普通に生活している分ではタクシー料金が高かったとか、そういう小さい詐欺にしか遭遇しません。
一方、現地の中国人は、頻繁に詐欺にあっているみたいです。
10万円程度の詐欺なら2人に1人ぐらいが遭ったことがあり、300万円程度の詐欺は4人に1人ぐらいが遭ったことがあります、数千万円規模の詐欺は100人に1人ぐらいがあったことがあると思います。
この辺の事情は、何度か書いたことがあります。
http://blog.livedoor.jp/kolo_china/archives/9349037.html
スリや泥棒
中国が監視カメラ社会になってから、泥棒はほとんどいなくなったと思います。自転車などもほとんど盗まれることがなくなりました。
スリに関しては、昔はよく財布が盗まれたのですが(大都市の駅付近とかで盗まれました)、最近はすられることはありません。ただこれは都市によると思います。すられる頻度は、10年に1回ぐらいです。
スリに関しては4人がチームになって盗みます。
2人は死角を作り、1人が話しかけたり気をそらし、1人がスリをします。気をそらすというのは、例えばこれはどこで買ったの?とか、道を聞いたりして気をそらします。
昔は都市間のバスの移動が、途中で乗車する人が多かったので、スリをしてすぐ降りたりして、すられやすかったのですが、最近駅でないと乗車できないので、スリは減っていると思います。