和深駅 | 国立公園鉄道の探索 ~記憶に残る景勝区間~

国立公園鉄道の探索 ~記憶に残る景勝区間~

国立公園内を走る鉄道の紹介と風景の発見
車窓から眺めて「これはいい」と感じた風景の散策記

[国立公園鉄道の探索]

和深駅

(吉野熊野国立公園)

 

 

 

紀勢本線の和深駅(亀山起点236.370km)にやってきました。

 

 

 

 

 

 

和歌山県串本町にある和深駅は、紀伊半島南西部・枯木灘に面した海岸集落の一角に開設された駅です。

 

 

 

 

 

 

 

標高13.8mの高台に開設された駅からは、海を眺めることが出来ます。

 

しばらく歩けば景勝の浜辺に行くことも出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和深駅近くの海岸景勝地帯は、2015(平成27)年の国立公園拡張により、吉野熊野国立公園に編入されました。

 

 

吉野熊野国立公園は2015(平成27)年9月25日に、和歌山県内の二つの県立自然公園(田辺南部白浜海岸県立自然公園と熊野枯木灘海岸県立自然公園)を編入することにより、大幅に拡張されました。

 

その理由として

「海域の生態系が多様かつ串本町以東の既存域と連続していること、既存域と同様日本列島の成り立ちを伝える地形・地質が点在していること」が挙げられています。

 

国立公園の再編は全国的に進められ、その指定区域は増加しています。

その理由は、従来の風景地保全の観点から、徐々に学術的観点から保全が必要とされた地域に指定区域が拡張される傾向になりつつあるように思われます。

 

 

 

ところで、この和深駅ですが、要注意事項があります。

 

 

 

2番線の白浜、田辺方面の電車に乗ろうとしたとき、焦ることがあります。

 

ぎりぎりで和深駅に着いたとします。

「あ、電車が来ている、よし、駆け足で乗ろう」

ということが出来ないのです。

 

 

 

 

 

 

いくら駅構内を見渡しても、跨線橋もなければ構内踏切も、地下通路もありません。

 

そうこうしているうちに電車は発車してしまいます。

 

 

 

2番線ホームに行くには地下通路に類するものがあるわけですが、

但しそれは一旦駅構内を離れ、外に出なければなりません。

 

 

駅舎の壁面に案内図が掲げられています。

それに従って進んで行きますと、

 

 

 

駅前の駐車場の彼方に何やら案内標識のようなものが見えました。

 

 

 

道しるべに沿って坂道を降りて行きます。

 

 

 

 

坂道を降りると、和深川(鹿淵根川)沿いの低地に開けた集落が見えてきました。

 

2番線に向かう連絡路、というより、これはもう国立公園鉄道の探索路です。

 

 

 

坂道は古道と行き当たり、ここを海側に曲がることになります。

 

このトンネルがある築堤上に紀勢線の線路が敷かれています。

 

トンネルを抜け真っすぐ進むと和深海岸へ出ます。

 

 

 

 

 

トンネルの入口付近に、和深駅の案内表示版が掲げられていました。

 

 

トンネルを抜けた場所の壁面に「和深駅」の駅名標があります。

 

 

海辺へ向かう古道と別れて和深駅2番線ホームへ向かいます。

 

 

 

 

 

 

青空と坂の上の雲を目指して階段を上がっていきます。

 

 

 

 

ようやく和深駅2番線ホームに到着しました。

 

 

 

 

 

 

ホームの幅は、1番線、2番線ともに狭くなっております。

 

 

 

ベンチは海に向かって設置されています。

 

 

 

その先には、「吉野熊野国立公園」に編入された景勝の海辺が広がっています。