[ 国立公園鉄道の探索 ]
明治神宮から参宮橋駅まで
明治天皇と昭憲皇太后を御祭神とする明治神宮は、荘厳な樹木に覆われています。
東京都渋谷区の約70万平方メートルの鎮守の杜は、全国各地から献木された木々が植樹され、
原生林に近い風景が成立しています。
もともと「代々木の原」と呼ばれていた野原は、本多静六、本郷高徳、上原敬二、など
気鋭の林学者、造園学者が参画して、植生遷移の概念などを勘案しつつ、類まれな鎮守の杜が創出されました。
この事業に参加した人の中には、田村剛や石神甲子郎のように、日本の国立公園成立に大きな役割を担った方々もおられます。
田村剛氏は、日本の国立公園の父と呼ばれ、石神甲子園郎氏は、戦後最初に誕生した伊勢志摩国立公園設立のキーパーソンとなった人物です。
そうしたことから、境内の森は、神域であると同時に都会の中の国立公園、といった趣もあります。
境内の一角には、仏国ブルゴーニュ地方から献納された葡萄酒の樽も展示されております。
明治天皇が健康のためワインを好んで飲まれたことに因んで、とのことです。
鬱蒼とした森の中に参道があります。
明治神宮には、幾つか入口があります。
これから、小田急線参宮橋駅方面に進んでいきます。
本殿近くの参道は、原生林としていってよいほどの風景に包まれています。
参宮橋方面にしばらく進むと、芝生が現れ、公園のような雰囲気に変わります。
明治神宮を出ると、「渋谷区立 代々木ポニー公園」があります。
参宮橋につきました。
小田急の青いロマンスカーが通過していきました。
都会の中の小さな駅は、神域、そして深みのある自然風景地へ入口の役割を担っています。