お子様の経験による、テーマの誤読 | 悠太郎が綴る中学受験国語と、ときどきパパナス育児ブログ

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中学受験と国語、まれに育児、ゆる~~く綴ります。

というわけで、リサイクル

 

末尾に追記あり

 

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お子様が物語文を読んでいて、誤読されるケース、よくあります

 

特に、文章のテーマ、というものに属するものは……

 

そして、その中で、さらに誤読しやすいもの

 

恋愛・離婚(再婚)・死

 

この三つがあります

 

恋愛、に関しては、説明を省きます

 

……おおむね、恋愛に関して、経験が不足していること、イメージがわかないことから来るもので、本日の記事で語りたいことは、ちょっと違うので。


 

本日は、

 

離婚(再婚)・死

 

この二つに関するものを


 

上記で恋愛は除く、その理由は経験不足、と記しました

 

ならば、離婚(再婚)・死も、同様の括り方でも通じるのですが……

 

いえ、もちろん同様の括りとして、お子様に経験にないものだから、苦手、という括りでも可能なのですが、

 

問題は、経験がある場合…

 

普段は、主観的な読み方をしないお子様でも、経験がある場合、どうしても、自身の経験に引きずられてしまう、ということがあります

 


 

離婚に関して

 

同列のモノとして、「死」を挙げていますので、もちろん死別とは異なる、という前提です

 

小学生に読ませる文章ですから、離婚原因について、そんなどろどろしたものはありません

 

しかし、お子様の(つまり、親御様の)ご経験に引きずられるケースままあり……

 

私としても、細かく書くには、どうしても躊躇いがある部類のモノになります

 

その結果、離婚というものに、「どちらかの親が、一方的に悪い」という思考にとらわれます

 

*その経験が、読解において、必ずしも誤読に結び付く、ということではありません

 

あくまで、そのようなことがあった、という程度です


 

再婚に関して

 

これまで担当した生徒さんで、数人しかいらっしゃらないので、こうだ、というものは語れず……

 

強いて言うと、物語文で描かれるような葛藤までに至らない、と思えます…

 

私が担当した、つまり、個別も併用する中学受験生という10歳前後のお子さん故かもしれません

 

年齢的なもの、あるいは、集団塾と個別塾を併用させる経済的な基盤がすでにあること、それらが複合され、再婚に関してのマイナスはなかなか結び付きづらい、と思えます


 

死に関して

 

特に、ご両親のいずれかという場合、多大な影響があります

 

ご自身の経験が、特定の誤読へと誘導されます

 

それは

 

悲しい

 

その一点につきます

 

どういうことか

 

物語文、突き詰めると「変化」を描いているものです

 

その結果、死を悲しむ、という段階からスタートしている出題範囲文章では、

 

終わりではその死の悲しさから乗り越える

 

という描かれ方が多いです

 

それに対して、初読では共感はもちろん、理解も示さない、ということが多いです

 

しのぶ会、などで、式後に楽しく語らう、なんてものがまるで理解できないことがあります

 

説明されていても、です

 

10、20分程度の解説では、無理でしたね……




 

上記内容、「自身の経験を絶対化する傾向がある」というのが、共通点でもあります

 

もし、ご家庭にそのような事情がおありな場合、

 

同様の内容の小説をお目通しされるとよいかもしれません

 

要は、特定の状況になり、どのような気持ち、考えになるのか、

 

それらのサンプルが自身のものしかなく、それが絶対となってしまうケースがあります

 

そうではない、別の考え方がある、ということを少しでも知ると、変化があります

 

 

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と……。。。

 

読書というものに、どのような利点があるのか、

 

人それぞれのお考えがありましょう

 

ただ、その一つとして、

 

自身の思考、それ以外のものもある

 

というものに、触れる機会、というものを挙げます

 

記事としては、テーマに類するものを挙げましたが、

 

舞台、というか、人物関係とかも、同様

 

 

はっきりと本文中に記されないことが多く、

 

出版年や、筆者の年令からの推測になりますが、

 

昭和3,40年ころまでが舞台ならば、

 

貧富の差

 

というものに対して葛藤を抱く登場人物がいますが、

 

これもまた、お子様の理解が難しい……

 

 

他にも、いろいろとありますが、

 

理解はしてほしいけれど、経験はしなくていい

 

というものが、多々あり……

 

 

高学年になれば、現代の世相を反映したものが増えてくるので、

 

かえって説明しやすいことがありますね……

 

4年生以下のカリキュラム、どこかの塾さん、

 

大幅に改定してくれないかしら……。。。

 




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