(「心の力学」は、目には見えない心のエネルギーを扱う新しい学問です。
はじめての方は、よかったら「はじめに」からご覧下さいませ)
「心=魂+精神」などの記事で、人間は皆、肯定的なエネルギー源である魂を持っていることをすでにお伝えしておりました。
この時に、もしそのエネルギー源である魂を、もっと人間関係や社会環境の中で活かし合うことができたら・・・この世界は、より肯定的で素晴らしくなるのではないかと思う方もいらっしゃることでしょう。
筆者もそのように思います。
実際、2006年に心の力学を知ってから、そのことを考え続けてきました。
では、僕達が人間関係の中でどのように魂を活かし合うことができるのか、今回は基本的なところと・・・。
またその時に、どのような点に注意すべきかなどについて掘り下げてまいりましょう。
〇魂の共鳴
魂は、人間の肯定的なエネルギー源であり、また「根本的な生きる意図」を持っていることをお伝えしておりました。
僕達が人生の中で楽しかったり、前向きに感じられる時・・・または自分が心からやりたいことに向き合う時などは、内側から肯定的なエネルギーが溢れてくることを感じることがあります。
これは、魂のエネルギーが溢れてきているからなのですね。
この時に、そばにいる誰かが楽しそうだったり、前向きだったり、心からやりたいことをやっていると、自分も同じように肯定的になれることもあると思います。
相手の真似をしているだけではなくて、本当に相手と一緒に心から肯定的になれている・・・と感じる時があるはずです。
実は魂のエネルギーは、お互いに共鳴し合うもので・・・知らず知らずお互いに共鳴し合い、高め合い、支え合うような面があるのです。
ですから、時に周囲の人達を思いやって、明るくしている人がいますが・・・これによって、自然と周囲の人達もエネルギーが引き出されて、明るくなれていることがあると思うのです。
これが魂の共鳴効果でして、もちろん明るさだけではなく、優しさや落ち着き、穏やかさや聡明さなど・・・それぞれの魂の個性によって、さまざまな質のエネルギーがあり得ます。
人はそれぞれ、自分らしい質の魂のエネルギーを持っていますので、つまり・・・見えない領域では、誰もが自分らしい魂のエネルギーで、周囲に肯定的な効果を届けているということが言えるのです。
ただ、「精神について」や「心=魂+精神」の中でお伝えしておりますように、人の心にはエゴというマイナスのエネルギーも存在しています。
そして、このマイナスのエネルギーも共鳴効果があるもので・・・そばで誰かがイライラしていると、なぜか自分もイライラするような事があるかと思います。
ですから、肯定的で幸せな人生を創造していく上では、このようなマイナスのエネルギーの共鳴効果に気をつけつつ・・・自分らしい在り方でよいので、他人を思いやり、できるだけ肯定的なエネルギーを周囲に届けるように生きていくとよいと言えるでしょう。
〇無理のない奉仕でいい
このように、実は見えないところで人は知らず知らず魂を響かせ合って生きていて・・・また一方で、マイナスのエネルギーを響かせ合って生きている面もあります。
要するに、知らず知らず見えない領域で他人に奉仕を届けていたり・・・逆に、知らず知らず足を引っ張っていたりするわけですよね。
ただこれは、あまりナーバスに考えるようなことではなくて、そもそも考えたところでどうしようもない部分も多いですから・・・見えない領域ではそういうこともあるのかなぁという程度に踏まえて頂ければと思います。
もし、他人からのマイナスのエネルギーを感じたとしても、基本的に自分自身の心の成長をベースに考えて生きていけば、いずれその影響が去っていくことがほとんどなのです。
また、魂のエネルギーをもっと相手に届けようと・・・もっと自分が明るく、優しく、頑張らなければ・・・と、そんな風に自分を追い込む必要もないと、心の力学では考えています。
なぜなら、魂というものはそのままでいつも太陽のように輝いているものですから・・・たとえエネルギーを届けようとしなくても、自然と届いているものなのです。
逆に言えば、無理に届けようとすればするほど・・・その意思の強さが、かえって頑ななエゴとなり、魂のエネルギーの一部をフタしてしまうことがあります。
ご経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、妙に頑張って奉仕しようとしている人と長く関わっていると・・・ありがたい反面、なぜかだんだんと疲れてしまうことがあるものです。
これは、その人が魂のエネルギーと共に、奥の方でエゴのエネルギーも発しているからで・・・すると受け手としては負担があるものなのですね。
ですから実は、他者に奉仕を届けようとする時、無理をして届けようとする必要はなくて・・・自分の心が最も落ち着く在り方で、自分に合っている肯定的なエネルギーを届けていけばよいのだと思います。
社会一般的には、明るく前向きな心を特に評価するような傾向がありますが・・・。
見えない領域から見れば、優しさや静けさ、落ち着きや穏やかさ、聡明さや調和など・・・その人らしい魂のエネルギーがありますので、基本的にはそれを無理に変えようとすることはないと言えるのです。
ただ場合によっては、魂の「根本的な生きる意図」に含まれた挑戦として、本当は静かなタイプなのだけど、あえて明るい自分になろうとしてみる・・・というケースはあるかもしれません。
その場合も、一定のレベルまで明るさを鍛え育んだ後で・・・時期が来ればまた自分本来の在り方に帰っていくことが多いようです。
〇エゴへの対処
すでにマイナスのエネルギーの共鳴効果について、少しお伝えしておりましたが・・・おそらく、多くの方がこのことへの対処方法などを知りたいことでしょう。
人間関係というものは、とても複雑なもので、いつも肯定的なエネルギーを響かせ合うだけの関係は非常に希で・・・誰もが、お互いのマイナスエネルギーを受け止めながら、それによって心を磨き鍛え合い、心を成長させて生きているものだと思います。
もし本当に、マイナスのエネルギーをどこまでも大きくしてしまったら・・・その瞬間だけは気持ちよく感じるかもしれませんが、結果的にはけして本人のためにもなりません。
現実を通して体験していることは、自らの心の反映・・・と言われるように、自己満足のために繰り返しマイナスのエネルギーを活用することは、次第に自分自身の人生に大きなマイナスの結果を招くことになるからです。
このことは、おそらくほとんどの人が心の中で感じていることで、だからこそ多くの人が自分らしく肯定的なエネルギーで生きたいと願っているのではないでしょうか。
では、もし他者の強いマイナスエネルギーを受け取って・・・自分自身もマイナス感情が湧き出てきた時、どのようにすればよいでしょう?
筆者自身、まだ難しいと感じることはありますし、過去にはマイナスを共鳴させて失敗したこともありますが・・・しかし、それを受け止め切って、再び肯定的なエネルギー状態の関係に戻せた経験も多くあります。
このような経験から学んだのは、お互いの間にマイナスのエネルギーが発生した場合・・・なによりも、まずは落ち着いて受け止めることが大切かと思います。
やはり、マイナスのエネルギーを共鳴させ、ますます大きくし合っても仕方がないですし・・・それは相手のためにも自分のためにもなりません。
ですから、もし自分や相手のマイナスのエネルギーが強くて受け止めきれていないような場合、相手を説得することや、相手の態度を変えようとするよりも・・・時間をかけてもよいので、まずは落ち着いて、信頼し合える状態に戻すことを優先すべきだと思うのです。
それは例えば、自分の至らない部分に真摯に向き合うことであったり・・・キチンと伝えられていなかったことについて、謝罪や感謝を伝えることであったり・・・もしくは、無理をしていた自分に気付き、まず自分自身を深くねぎらうことかもしれません。
ただ、このような対処方法はケースバイケースで、多くの場合、その時の自分の心に正直に向き合う必要がありますが・・・それでも簡単には対処できない根の深い問題もあり得ます。
心の力学では今後、このようなさまざまな人間関係の問題について、少しずつ詳しく扱っていく予定です。
やはり、そのケース毎に特徴的な心理状態や拘り、観念などが潜んでいますので、そういうものを一つ一つ丁寧にほぐしていく必要があると思うのです。
このような試みには、おそらく時間がかかると思いますので、少しお待たせしてしまうかもしれませんが・・・。
よかったら、ぜひこれからも共に一歩ずつ心を成長させ・・・自分らしい心の力学を学びながら、幸せを育んでまいりましょう。
〇記事まとめ〇
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