精神について | 心の力学

心の力学

心にはエネルギーがあり・・・誰の中にも自分らしい肯定的なエネルギー源が存在しています。
心の力学を通して・・・自分らしい心のエネルギーを共に育んでまいりましょう。

前回の「魂について」の記事に続きまして、こちらでは精神についてお伝えしてまいります。

 

こちらもやはり「心=魂+精神」の内容を基礎とするものです。

 

この中で精神とは「魂のエネルギーを肉体を通して表現するためのシステム網」であるとお伝えしていました。

 

 

魂はとても認識しづらいものですので、普通人間が意識的に変化をもたらせるのは、ほとんど精神ということになります。

 

逆に言いますと、精神とどのように関わり、どのように整えていくかによって、魂のエネルギーの発揮され方も大きく変わってきます。

 

魂自体は認識しづらく、それ故に意図的に活用しづらいものですが・・・。

 

精神は比較的認識しやすく、魂の補助役として、そのエネルギーをより活用しやすい方へ昇華していくことができるのです。

 

では、その点も含めまして、精神に関するより詳しい情報をお伝えしてまいりましょう。

 

 

〇魂と精神の関わり 


心=魂+精神」の中で、精神には「思考」と「意識」というツールが存在しているとお伝えしました。

 

頭の中で何かを考えて、理解を整理したり構成したりする「思考」と、何かや誰かを意識して、その存在感や在り方を認識する「意識」・・・。

 

実は、この二つのツールと魂のエネルギーは、密接に連動しているようなのです。

 

僕達がごく普通に生活していく中でも、「思考」や「意識」を通して、時に魂のエネルギーを実感できる場合があります。

 

 

例えば、あなた様が心の中で誰か大切な人のことを思い浮かべる時・・・不思議と心(胸のあたりや体の中)があたたかく感じたことはありませんか?

 

他にも、自分が好きなことや、やってみたいことを思い浮かべると、心にエネルギーが溢れてきて活動的になれることなどはありませんか?

 

このような場合は大抵、魂のエネルギーが発揮されている時で、最初の例では「思考」を通して大切な人を「意識」したことで、魂のエネルギーが引き出され・・・後の例では「思考」を通して好きなことなどを「意識」したことで、魂のエネルギーが引き出されました。

 

 

ただ、これが大切な人ではなく、嫌いない人の場合や・・・好きなことではなく、嫌いなことの場合、なぜかほとんど魂のエネルギーが引き出されないと思います。

 

これは、魂がそもそも肯定的なエネルギー源ですので、自分が心から肯定的に感じる人や物事ほどそのエネルギーも共感しやすく、発揮されやすいのです。

 

 

以前、あるテレビ番組で、「人は『愛している』と言われると体温が上がる」という実験データがあることを紹介していました。

 

この番組の中では「その原因はわかっていない」とのことでしたが、おそらく『愛している』という言葉に魂が反応して、そのエネルギーが引き出されたからではないかと・・・筆者は想像しました。

 

魂は「良心」、「愛」、「あたたかさ」、「優しさ」、「穏やかさ」、「明るさ」、「生命力」などの言葉で表すことができるとお伝えしておりましたように、このような肯定的な意味が込められた言葉や在り方を意識することでエネルギーが引き出されやすいのです。

 

 

もう一つには、魂は「根本的な生きる意図」を持っていますので、その意図に沿ったことにもエネルギーが引き出されやすいという面もあります。

 

このように、魂からエネルギーが溢れてくる「やりたいこと」は、おそらく魂が持つ根本的な生きる意図に沿うものなのでしょう。

 

(ただ、時期や状況などの変化によって、このような「やりたいこと」も変化する可能性があるようです。)

 

 

僕達がごく普通に生きていく中でも、やはり日頃からよく感謝していたり、その人らしい優しさや明るさを大切にしている人は元気に見えますし・・・また、心からやりたいことをやっている人も元気に見えます。

 

この背景には、魂のエネルギーが存在していて、このような心の力学が存在していると考えています。

 

 

〇魂と精神の調和 

 

このように見てみますと、心の中でいつも肯定的に物事を考えたり、好きなことだけをやるのが魂のエネルギーを活用することのように思えます。

 

しかし、「心=魂+精神」でお伝えしておりますように、あまり精神を重視しすぎても、かえって魂のエネルギーを上手く活かすことができなくなるという面もあります。

 

これは「魂について」の、〇生きる叡智の項目の中で触れていることとも深く関わっていますが・・・。

 

魂は、常に成長しながら生きている自由なエネルギー体ですから・・・カッチリとした枠にはめられることを嫌うような性質があるのです。

 

 

では、魂については何も考えず、活用しようともしない方がよいのでしょうか?

 

いえ、基本的なこととして、魂がそもそも肯定的なエネルギーであると踏まえることや・・・自分らしい「根本的な生きる意図」について理解を深めていくことはとても大事だと思います。

 

なぜなら、例えば同じ「感謝」ということついても、その人の理解の深さや、心の込め方など・・・つまり、その人の心の成長度合いによって、引き出される魂のエネルギー量や質も変わってくるようだからです。

 

ですから、あまり意図的に魂を活用しようとするとかえって逆効果ですが、しかし一歩ずつ魂の奥深さや尊さを知っていく努力、また外の世界に自分らしく表していく努力が大切だと言えるでしょう。

 

 

このような姿勢の中に、魂と精神の調和ということもあると思います。

 

魂は自分の本質で、自分のものではありますが、精神を通して魂を知っていくことや表現していくプロセスは、とても奥が深い道のりであると、筆者は感じています。

 

急に素晴らしい人間になろうとせずとも、一歩ずつ自分らしくコツコツと理解と実践を繰り返してく中に、いろいろな気付きがあり、そこに少しずつ魂と精神はより調和していき・・・より肯定的な魂のエネルギーも引き出されていくようです。

 

ただ、心は常に自分と共にあって逃げるものではないですから・・・何も焦ることはないと思いますし、身の丈に合った自分らしい歩みでよいのだと思います。

 

 

「心の力学」は純粋な学問ですので、宗教のようなにあなた様にその道を勧めるものではありません。

 

それでも、あなた様なりの理解と納得感の中で、このような情報をご自身の人生へ活用頂けるとしたら、それはあなた様にとっても、この世界にとってもよいことだと思います。

 

なぜなら、世界とは一人一人が創っているものですから・・・あなた様の肯定的な一歩は、この世界の肯定的な一歩でもあると思うからです。

 

あなた様の幸せは・・・きっとそのまま、この世界の幸せでもあるのです。

 

 

〇エゴを手放す 

 

心=魂+精神」の中で、「エゴ」という要素について、「本来は肯定的なはずの魂のエネルギーが、肉体で上手く表現、解消できなかったために、否定的に変質して蓄積されたもの」というを説明していました。

 

精神的な理解を深めながら、魂と精神を調和させていくプロセスの中で・・・どうしてもこのエゴを手放していくプロセスが重要になってきます。

 

なぜなら、エゴはそのまま魂のエネルギーのフタとなっている面があり・・・大きくなるほどに、心身の健康を妨げる要素でもあるからです。

 

 

ただ、このエゴについては・・・エネルギー力学的な仕組みが非常に複雑で、人のさまざまな観念や感情、人間関係の多様なエネルギー交流など、多くの要素が絡み合っています。

 

ですから、特に根の深いエゴについては、少し自分と向き合って理解したり、癒そうとしても、なかなか癒されないこともあります。

 

これについては、すでに「時には、気を長く向き合っていく姿勢も大切」とお伝えしていますが・・・。

 

「心の力学」では今後、一つ一つの感情や人間関係のケースについて、目に見えない領域の状況を詳しく解説しながら、じっくりと丁寧に掘り下げてお届けしていこうと思っています。

 

 

しかし、ここではもう一歩だけ踏み込んで、エゴを手放すということについて、二つの大切な要点をお伝えさせて頂きます。

 

一つ目は・・・外ではなく、内側を見つめる・・・ということ。

 

もう一つは・・・裁かず、責めず、落ち着いて、愛で満たす・・・ということです。

 

 

と言いますのも、エゴというエネルギー自体が、ほぼ必ず外側に脅威を感じていたり、外側の何かに執着しているもので・・・内側に安らぐということを知らないものなのです。

 

ですから、外側に向いた「思考」と「意識」を一旦、内側に戻して・・・そして自分も他人も裁かず、責めず、落ち着いて、愛で満たしていくことで、多くのエゴを手放していくことができます。

 

もし、あなた様の中でどうしても収まらない感情や、なかなか解決できない人間関係の心の問題などがありましたら・・・よかったら、まずはこのようにしてみて下さい。

 

一時的に、どうしても外側へ意識が向いたとしても、また再び内側に戻って・・・コツコツ根気よく自分に愛を満たすようにしていくことで、次第に感情が収まっていったり・・・人間関係の問題解決の突破口が見えてくるかもしれません。

 

 

エゴが手放されることで、魂のフタが無くなりますので、すると自然と徐々に魂のエネルギーが溢れ、元気になっていくことができます。

 

じっくりと時間をかけて手放していくようなケースもありますが、大きな気付きによって、パーンと大きなエゴが爆発するかのように・・・ある時、ゴッソリ手放されるケースもあ得ります。

 

 

筆者自身、今も相変わらずエゴと向き合っていまして・・・もう20年以上もコツコツと、内側に意識を向けて、少しずつ愛を満たすよう生きてきました。

 

若い頃はエゴを野放しにした時期もあって、欲が満たされて楽しいと感じることもありましたが・・・それによって痛い目を見たり、予想外のトラブルを招き寄せることもありました。

 

やはり、現実を通して体験していることは、自らの心の反映・・・だと感じます。

 

常に満たされず、何かを求めているエゴの奥底には、恐れや不安が潜んでいて・・・エゴを野放しにすると、最終的な結果も恐れや不安へたどり着くことになるようです。

 

この点は、すでにご覧下さっている多くの方も気付いていらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

「心の力学」では、便宜上「エゴ」という言葉をよく使いますが・・・ただこれは人様の欠点を指摘するための言葉ではないのです。

 

結局のところ、「心の力学」は自分自身の心を活かすための学問であり、他人を意図的に変えるためのものではないからです。

 

本当に親身になって、人様のお心の力になろうとする時・・・かえってエゴという言葉は不要なものです。

 

 

「心の力学」が、よい意味であなた様の人生に活用されますように・・・また、これからも共に自分らしく、魂と精神を調和させて生きていけたらと思っております。

 

よかったら次回の記事も、どうぞよろしくお願いします。

 

 

〇記事まとめ〇

 

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