同じ診断であっても症状は千差万別な神経発達症(発達障害)。
ASDは認知の問題と言われますが、世の中の多くの人と感じ方や受け取り方が大きく違うことが生きづらさにつながります。
とは言っても、人それぞれ認知は違うのです。ただ、その違いの程度が問題なのですね。
「ついでに○○してくれない?」
と依頼するも
「△△してくれるなら、いいよ」
との返答。
見返りを求めるのは、この子にとってはとても分かりやすいのです。
損得勘定と言うのでしょうか。
損はしたくない。得をしたい。
分かりますが、あまりにもあからさま過ぎて、周囲から引かれてしまうこともあるでしょう。
実は私の父もそう言うところがあって、職場で孤立したことが多々ありました。
父については愛着の問題かと思ったのですが、それだけではなく併存しているのかなと。
沢山の兄弟姉妹が母方(私から見たら祖母)に付いて行ったのに、1人だけ父方(私の祖父)に付いたのは「食いっぱぐれがないと思った」そうです。
そして、沢山いる兄弟姉妹の中で1人だけ母(祖母)からの愛情を感じ取ることができなかったのではないかと。
祖母もそんな父を可愛いと思いづらいでしょうし、父も祖母では満たされないと感じていた。。。
想像の中でしか分からないけれど、ASDの特性は感じられます。
息子を見ると、こんなに恵まれた環境で大事に育ててきた(つもり)ですが、それを「愛」だとは感じられないのは認知の歪みからくるものなのかも知れません。
「ついで」にやってもらっていることは、目に見えないので、感じることは難しいのです。沢山の愛情を受けてもなお、それを実感できなければ愛着形成不全に陥ります
私にできることは、
○社会に出る前に少しでも損得勘定をどう表現するかを教えること
○目に見えない「ついで」に自分は助けられているのだから、自分も余力があれば「ついで」に働くことが心地よいのだと、実感してもらうこと。
何よりも、
☆あなたは愛されている、安全安心の中で生活していると実感してもらうことなのだと思います。
損得勘定ではない次のフェーズにいつか進んでくれるといいなと。。。
まあ、世の中に出てから気付くこともあるでしょうから、母は余力の範囲で種蒔きをしようと思います
「発達特性関係なくこんなことはあるわよ」
そんな声もあるでしょうが、頻度と程度が大幅に違うのです。毎日毎日起きます
だから、特性だと理解していても家族はストレスが止まない雪のように降り積もります
息子なりに息子のペースとタイミングで成長してくれることを信じて
こんな時は過去の記録に励まされましょう