困難なことに立ち向かっている人に勇気を与える「勇気づけ」


1回目は「私にはできない」という自己認識を

「私ならできる」に変える「有能感」を意識したかかわりについて



2回目は孤立させずに、安心して頑張る為の支えとなる人や居場所があると感じられる「所属感」について書いてみた。


今回は、課題への認識を変える「希望」について書いていく。当事者からすると越えられないと思う様な課題(困難)でも、周囲の人から見るとそんなに難しく感じないということもある。


目の前の事実は、その人の認知(感じ方、理解の仕方、受け止め方)が作り出している。

↑この「エリスのABC理論」については、今後どこかで。


つまり課題への見方や受け止め方が変われば、困難さが軽減されることは多い。



例えば不登校のお子さんが

「学校に行けない自分なんて死んでしまった方がいい」

などと考える。発達特性として0か1かという極端な考え方(ゼロイチ思考)をする人が陥りやすいパターン。


そこに新たな見方や考え方を伝えてみる「希望」


例えば

「アメリカではホームスクーリングで学ぶ人が多いんだって。有名な大統領だって学校に行かずに家で学んでいたそうよ」

とか

「不真面目で休んでるんじゃなくて、心と体が休むことを必要としているんだよ。今は心置きなく休んでエネルギーが貯めることが大事」


また、具体的な解決法の提案も「希望」に含まれるだろう。


「遅刻でもいいんだよ」

「お母さんと一緒に行こうか」

「午前だけ行って早退って方法もあるよ」

「休んでる間に家で学んでおけば、登校した時にも安心だよ」

などなど


大事なことは、あくまでも支援者は課題解決を代わってあげることはできないし、本人の判断と決断がないと押し付けになってしまうということ。


困難に直面している当事者が、この希望を自ら見出せずに煮詰まってしまうことはよくある。私にもよくあるので、信頼できる人との本質的な語らいや相談を心がける。


間違っちゃいけないのが、語らい相談する相手。

同情、同調、表面的に話を合わせて、なんら新たな希望を見出せない、何なら悪の道へ導く様な悪友だっている。


巧言令色(いい顔、甘い言葉)には気をつけるべし😊


まとめると、勇気づけの中の「希望」は、問題への認識を新たにし正に希望を見出せる様な関わり。その為には多角的な見方やリフレーミングが役立つ。


今回でアドラー心理学の「勇気づけ」はお終い👏

書くことで学びが整理できて、仕事でもスルッと使いこなせる様になるだろう。


何かのご縁でお読みいただいた方にも、いつかどこかでお役に立てれば幸いです🍀