■山がしゃべった?! | 心屋仁之助オフィシャルブログ「心が風に、なる」Powered by Ameba

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見えないけれど、やさしく包んでくれる。
風のように、水のように、普通の幸せに気づける、
そんなお話をお届けしようと思います。

「御隠居!てぇへんだ!!」


「おうおう、安じゃねぇか、朝っぱら騒がしいね、どうしたんだい」


「ててて、てぇへんです、やややや、山がしゃべったんです」


「何寝ボケてんだい、山がしゃべるはずねぇだろう」


「いや、ホントなんでさ、おらもう、びっくりしちまって」


「ほぅ、で、山がなんてしゃべったんだい」


「へぇ、朝から山に薪を取りに行ったら、山が“バカヤロー”っておいらに向かって言ってきたんです」


「おうおう、そりゃ穏やかじゃないね。で、おまえさんどうしたんだい」


「へぇ、ムカっ腹が立ったんで、言い返してやったんです」


「ほぅ、なんて」


「お前の方こそバカやろうだってね」


「ほぅ、そしたら、なんて」


「そしたらまた“お前の方こそバカやろうだ”って言い返してきやがったんです」


「ほぅ、そりゃ、終わりがない喧嘩だねぇ」


「へぇ、そうなんです。だから言ってやったんです。“今日はこれぐらいで勘弁してやらぁ”ってね」


「ほう」


「そしたら、山のやつも“今日はこれぐらいで勘弁してやらぁ”ってまた言うんで・・」


「ところでおまいさん、最初に山に入って、なにか独り言言わなかったかい」


「独り言ですかい・・・? そういや、朝っぱらからうちのカカアにむかっ腹の立つことがあって、山の広いところに出たときにムカムカ思い出しちまって、バカヤローって叫んだんでさぁ」


「安、山のしゃべりの正体は、それだよ」


「へ?」



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「ごごごごご隠居!!てぇへんだ!!!」


「おう、安、また朝っぱらからどうしたんだい、まったく騒がしいねぇ、おまえさんはいつも」


「ご隠居! そんな悠長なこと言ってる場合じゃないんでさ、かかかかか」


「か、が どうしたい」


「かかかかかか」


「まぁ、落ち着いて水の一杯でも飲みなさい」


「へ、へぇ・・ んぐっ んぐっんぐっ・・・   はぁ」


「で、か がどうしたんだい」


「そうそう、大変です、ご隠居、かかかか、か・・・」


「か がどうしたんだい」


「か、鏡がしゃべったんです」


「今度は鏡かい、またおまいさん、鏡に向かって何かいったんだろ」


「鏡に向かって独り言なんて言うようになっちゃ おしめぇですよ、ご隠居」


「ほぅ、そうかい、で、鏡が何をしゃべったんだい」


「そう、鏡のやろうが、こともあろうに この安様に向かって“お前なんか嫌いだ”

 なんて言いやがるんです、それも憎々しい顔で」


「ほう、それは不思議なこともあるもんじゃ」


「それに、あっしゃ、あんなダミ声じゃねぇですし、ちゃんと ぼいすとれーにんぐ っちゅうのにも通ってますし」


「(こいつ、自分がダミ声だって知らねぇのか)」


「どうしましょ、ご隠居、あの鏡のやろう、ぶっ壊してやらないと気がすまねぇ、許せねぇっすよ」


「まぁまぁ、まちなさい、おまいさん、鏡に向かって何も言わなかったっていってたな」


「へぇ、独り言はなにひとつ」


「ほぅ、じゃあ、最近誰かに腹が立ってたりしやせんか」


「・・・・ おお、うちのカカアが、朝から文句ばっかり言いやがるんで、ちょいと・・」


「で、それは、おかみさんには言ったのかい」


「い・・言えるわけねぇですよ」


「なんでだい」


「カカア怒らせたら、飯とか洗濯とか全部投げ出しやがるから・・・」


「から?」


「・・・腹ん中に溜めてやす」


「何を溜めてるんじゃ」


「“お前なんか嫌いだ”って言う言葉です」


「おまえやーーーーーーーー!!!!」



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ええ、朝っぱらから、ちょいと小話にお付き合いいただき

まことにありがとうございます。



性格建て直し相談員の

心屋仁之助と申します。



昔から「ひとは鏡」なんてことをよくいいますが、

ひどいやつが目の前に来た時に


「あんなのはわたしじゃない」

「わたしはあんなひどいことはしない」


なんて抵抗される ご仁もたくさんいらっしゃるようで。


ところが、みなさんご存じの通り

今回のお話のように

山や鏡がモノを言うわけじゃございません。


それと同じで、わたしたちの周りの人は

まるで自分の意思で何かをやっているように見えて


その実、わたしたちが心の中で思っていること

はたまた

心の中にあるけど、出しちゃいけないと思っていること、

そもそも心の中にあったのに、なかったことにしてしまっているものなんかを


忠実に見せてくれているのでございます。



だから、「本当の自分」なんてものを探しておられる方にとっては、

きっと素晴らしい自分を想像して探しておられるんだと思うのですが


残念ながら、あの、嫌なやつ、おのむかつくやつが

あなたの心の声をそのままわたしたちの耳に入れてくれる

ありがたーーーい存在なんでございます。



ただ、もちろん

あの、素晴らしい「ご仁」も

あなたの本来持っている素晴らしい珠(たま)を

見せてくれているってことを忘れないようにしたいものでございます。



まぁ、他人のことはこうやって

面白おかしく話せるものでございますが


こと自分のこととなると

このわたしも、安とかわりがなくなるのでございます。


そうやってひとつひとつ

自分のことを知っていくのが

人生なのでございましょう。



そう、ひとはかがみ


ひと は か かみ


ひと は ありがたーい 神 なのでございます。





おあとがよろしいようで。。。。



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さて、今日は京都のBeトレ&7周年記念ぱーりーです。


「執着」を手放す について

お話しさせていただきます。


執着を手放すということは

何かを手に入れるということ。


そんな、世にも恐ろしいお話を

させていただきます。。。




本日の寄席は

13時半の開演でございます。。。。





あ・・寄席ではございません( ̄▽ ̄)






遅れてこられる方も

途中からでも入れますので


あきらめないでお越しくださいね。



欠席連絡いただいた方も

ひとつひとつお返事はさせていただいておりませんが

承知いたしました。


「音学」さんにメール(otogaku.com ) していたただいて

DVDを受け取ってくださいね。



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