■ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず | 心屋仁之助オフィシャルブログ「心が風に、なる」Powered by Ameba

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見えないけれど、やさしく包んでくれる。
風のように、水のように、普通の幸せに気づける、
そんなお話をお届けしようと思います。

ゆく河の流れは絶えずして

しかももとの水にあらず


淀みに浮かぶうたかたは


かつ消え

かつ結びて


久しくとどまりたる例なし


世の中にある

人とすみかと またかくのごとし


(方丈記)



昔の古文で習ったような気がします。

鴨長明・・・


当時は、ただの「お勉強」として

その言葉の奥深くに流れているものなと気づきもしませんでした。





いま、ここまで44年生きてきて、

人並みに苦労してみたり、努力してみたり、


人の生き方や人生、命なんていうものを

真剣に考えるようになって


そんなときに、

ふとこの文章に触れて、その意味を感じ取った時に、


少しは大人になったのかな、という気がしました。




の方丈記の一節、

実は般若心経にも同じようなことが書いてあります。


あの経文には、実は現代の物理学の最先端のことが書いてあります。




 この世のどんなものでも、

 時が来れば消滅してしまう。



 この世の中の物質(色)は、みんな原子が集まって分子となって

 それが集まって「物体」となっている。



 それは、「物体」だけではなくて、心までもがそうだ



ということです。




わかりやすく言えば、砂丘に行って砂山を作った。

それが僕たちの体である。


そして、風が吹いてきてその山が崩れたら、

その砂は、砂の山の中に消えていく。



え?わかりにくい?(笑)




言い方を変えてみましょう。


「エネルギー不変の法則」というものがあります。


要するに


「宇宙に存在するすべてのエネルギーは、

 形が変わったとしても、その総量は不変である」


ということなのですが、


この世にある、すべてのものが

砂のように形を変えていくだけで、

すべて元は同じものであり、すべてつながっている。


減ることもないし、増えることもない。(不増不減)




ということです。



親父が火葬場で焼かれて、灰になった。


親父の姿は、体という物質はいったん消えました。



でも、いっけん消えましたが、

実は灰という物質、煙という物質、二酸化炭素という気体の一部・・と

すべてが姿を変えて、いまこの地球上にまだ残っているはずです。




人が死んだ瞬間、数グラム体重が軽くなるといいます。


「魂」という、

「見えないげれど存在するもの」が、体から抜けるのでしょう。


空気も、見えませんが、酸素や窒素、二酸化炭素・・・という

たくさんの「物質」で出来ています。


「ウイルス」という「生命体」も、見えませんが

確かにそこにある。



そこには、何もないが、すべてがある。(空)



でも、それを「ある」と感じるのは、

僕たちに、目や耳や皮膚や舌や鼻があるからで、


目の前の出来事を「つらい」「苦しい」「悲しい」と感じるのは

そういう「こころ」があるからです。


もし、目も耳も舌も鼻も皮膚も心もなかったら

そこにはなにもないのと同じです。



だから、その

「つらい」「苦しい」「悲しい」と感じる「原因」をつきとめ、滅ぼして

正しい道を行こう(無苦集滅道)ということです。


この「原因」は、僕たちの「頭の中」にあります。

「脳」という「肉」の中にあります。


それを突き止めて、苦しみを取り除く。

それが、僕のやっているセラピーです。




でも、全部取り除くと、

敵のいないサッカーみたいなもので、


最初は楽しくても

全部ゴールできたら、技も磨けないし、何より楽しめない。


だから、また自分で悩みを作って人生というゲームを

ドラマチックにしていく(笑)







そんなことが、やっとわかってきて

自分の心も変化しているんだなぁ、と感じます。



そして、それでも

日々の中で、いろんな場面で感情が動いたり、


誰かの一言で悩んだり、苦しんだり。






自分が、前に進もうとしたとき、



神様が、パズルを目の前に置いてくれます。

「さあ、解け」と(笑)


「うーーーーーーーーーん」と悩みます。



すると、神様がヒントをくれます。


周りの人や出来事を使ってヒントをくれます。

それらを使ってまた


「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」と考えます。



そのたびに心が鍛えられていく。磨いていく。

自分を成長させていく。


パズルを解かない、

「今回はパス」というものありです。



でも「パスは三回までね」というルールがあるのかもしれません(笑)

かならずまた回ってきます(笑)



そのパズルを解くのは簡単です。


自分が足の下に踏みつけて、

見ないようにしているピースをはめれば、答えは解けます。


でも、ついつい知らないふりをしてみます(笑)



いやいやながら、そのパズルをはめると、

次に進めます。


次に進むと、新しいパズルが置いてあります。

「かみさま・・・・(--〆))ー」


英語で言うと「おーまいがっ」という出来事です(笑)



人生は、アメリカ横断ウルトラクイズ みたいです(笑)


「しあわせになりたいかーーーーーーーーーーーーーーー(^◇^)」




さて、かみさまという名コーチに、


問題と、アドバイスやヒントをもらいながら

苦手な人や苦難という、仮想敵を相手に


明日もまた、ゲームを楽しみましょう。





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ゆく河の流れは絶えずして

しかももとの水にあらず


淀みに浮かぶうたかたは


かつ消え

かつ結びて


久しくとどまりたる例なし


世の中にある

人とすみかと またかくのごとし



川の流れは絶えることなく、

しかも、目の前の水は、もう、つい一瞬前に見た水とは違う水である。


よどみに浮かんでいる泡も、

消えたかと思うと、別の所にまた別の泡が現れる。


いつまでも同じ形ではない。


この世の人、すみか、すべてがこれと同じなんだよ。


(現代訳)




変わりゆく

成長し、変化する自分を止めないで。


止めてしまう何かを

止めている過去の記憶と仲直りしよう


(心屋 追加意訳)



今日、ビッグコミックの「浮浪雲」を読んでたら

この一節が出てきて、


昔と同じ文章なのに

感じ方が全然違うことに気づいたのでした。




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2日間田舎に帰って、

父の年金・保険・銀行の手続きをしてきましたが、

一日ではとても終わらない(@_@;)


人一人が生きているということ

本当にたくさんの人にかかわって、助けられて、

仕組みを構築してもらって初めて

便利で不安のない生活が出来ていることを実感しました。


今回、銀行や、色んな役所を回って

そういう、社会のインフラを支えている方たちの仕事を

あらためて見直すことができました。


ありがとうございました。



また来週、帰ります。