宿題の廃止について | 心の風景

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 17日の読売新聞に宿題をめぐっての特集記事がありました。要するに「宿題は必要か」ということで、維持派の意見とともに、最近増えてきた宿題を廃止した学校の取り組みも紹介されています。

 

 宿題をやめた学校は家で何もさせないかというと、そうではなく、「自主学習」をさせるそうで、生徒の興味に応じたことを調べさせたりするそうです。

 

 具体例は、小学4年生の「中東情勢の新聞記事の切り抜きをまとめて自分の感想を書いたもの」や5年生の「長い国名ランキング」があげられています。

 

 う~ん。私は宿題ありの立場から言いますが、この記事だけでは情報が不十分で、宿題なしについて何とも言えないですね。

 

 生きていくために必要な四則計算や漢字はぜひとも習得してほしいものですが、それは教室の授業だけで十分なのか。落ちこぼれが今より多くなることはないのか。

 

 自分から進んで勉強する方が強制されるより好ましいのは言うまでもありません。ですが、それは計算や漢字などの基礎がしっかりした上でのことですからね。

 

 そして「自主学習」といっても、低学年が自分で課題を見つけることができるんでしょうか。何らかの対策はあると思うのですが、記事には書かれていません。

 

 宿題を出さないことで、以前よりも好結果が出るならば宿題廃止もけっこうです。ただ何を好結果とするかの定義は難しいかもしれませんが。

 

 ところで、教育に限らず、マスコミがこういう新しい試みを紹介するときは、現場の人が必ずと言っていいほど「うまくいってます」という声をあげているんですね。「まさかマスコミに向かって否定するわけにもいかないよなあ」と意地の悪い私は少々懐疑的になっています😅。