ざっくりの感想、1はこちら


舞台の漆黒天 始の語りには出てこなそうな部分、かつ関係ある辺りを書きつつ…


まず自分の頭の中を整理します!

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これを書いている時点で、全くわからないんです。

映画を見ても、結局名無しとはなんだったのか、漆黒天とはなんだったのか、この映画の前日譚とはーーー?????ってなってます。

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最初は名無しを中心に物語が展開するのですが、なんか嫌な影がチラチラする。

面をつけた人。


「面」って、明らかに怪しい…


しかも面自体が、呪詛にでも使われていそうな不気味なもの。あきらかに怪しい…さらに面を取ると…


荒木さんー!!


これは誰???

二役ね、そうね!と思いつつ頭大混乱してました。


でもそれはおいといて。


時々差し込まれる、盗みや殺しをしながら日陰で暮らす義理の親子の話


脈絡なく差し込まれます。

名無しのいる江戸の町ではないような、田舎のような感じ。

この人たちも名無しに関わってくるのかな…と思っていたら


名無しの過去の記憶だった…(泣)


2回3回と差し込まれるので、おかしいな、と思ったところで「名無し(旭太郎と名付けられた)は双子の片割れ(捨てられた方の子)」でしたーと明かされる。



双子ね!!

それなら二役の意味がある。


似てる他人で済ませるなら末満さんらしくないし…これは地獄展開だなと、この辺りで本格的に覚悟しました。

いや、見始める前、なんなら発表された時点で、

「やったー!」と同時に

「地獄展開待ったなし…」でしたが。


※双子は昔、忌み嫌われていました。江戸時代でなくても、一人を里子に出したり口減らしをしたり…今とは時代が違いますからね…



そんなわけで、日陰で生きてきたらしい名無しこと旭太郎は面の男を見たことで、記憶を無くしていた過去のことを徐々に思い出すのですが…


自分と同じ顔の人間、ただ、立ち居振る舞いや言葉遣いが武家のそれ。

その人と、過去に関わりがあったと思い出します。


双子の兄弟、宇内陽之介


名前からして、日陰の名無し(旭太郎)とは正反対、陽なたを生きてきた感じがしますよね。


で、さっきの親子とは別の場面もたびたび差し込まれます。

「日陰党」という悪事の限りをつくしている人間たちが暴れている様子など…


本当に過去か今か、誰なのか??が、わからなくなります。


でも

なんか怪しいなー?

でもこの怪しいなーと思わせるのも、脚本や監督さんの腕…!


え、なになになに???と思わされているのは観客だけなのでは


名無しはだんだん真相?に近づきますが、そもそも、江戸に入ってきた時点で周りにいる(近づいてくる)人間たちがみんな自分の命を狙っていると悟っています。

役人さえも。


そもそも「日陰党」のトップが名無し!


これはさすがに差し込まれる過去の記憶が映される中で「そうかな?」と思ってました。

で、その悪行の中、兄弟とは知らずに陽之介の家へも押し入り…幸せそうな兄弟を見つけてしまいます。


「俺がこっち側だったかもしれない」と考える旭太郎。


そこからの行動が、普通の物語の恨みつらみとはちょっと違う。


この瓜二つの幸せそうな兄弟の日常を観察し尽くし、行動や小さなくせ、剣技までを同じように訓練していきます。


ちょっとこの辺りでだいぶ狂ってますよねさすが末満さん!


で、成り代わるのかな?と思うのは甘い。


兄弟になりすまし、その妻子を惨殺


ひどい…

奥さんは、「なんでこんなことを…」と訴えつつ、本物の旦那さん(陽之介)に看取られてなくなります…


「私ではない!」


その声奥さんにはもう届かない…😭


こんな悲しいことあります??


自分の愛する家族が、自分に殺されたと思って恨んで、目の前で死んでいくって…😭



もう、知らないうちに涙ぼたぼたーーーでした。

「奥さんっ、それは違うよーーー😭」って心の中で。

ハンカチの他に手ぬぐい持ってて良かった…(念のためと思ったけど役に立った)



ザ、末満ワールド!!!



まだ終わらない末満ワールド。


とうとう呼び出される名無し


名無しに全てのことを思い出させて後悔させてから殺す、と思ってここまで行動してきた役人たちと、大切な人を殺された人たちが待っています。


が、その人たちこれまで名無しを助けたりしてくれてた人全員!


ひどい…末満さんほんとにひどい。

途中で、さすがにちょっと気付かされる人もいるんです。

過去の記憶に出てきて、どう見ても名無しとは敵にあたる人が、今は近くにいるから。

この辺り、作りがうまい。

気づくようにしてある。


それでも、この場面に来て、


「さすがにこの人は違…ぎゃあああああああ」

「え、まさかこの人も…ぎゃあああああああ」


人の心がない…(褒めてる)


最終的に


よくわらないのですよ…


??????


ほぼ全員死ぬのですが、

最後の場面、生き残ったのは名無しなのか陽之介なのか?

(もう一人「お前は生かす」と言われた戯曲作家は生きてるのですが…)


「最後のカット怖かった」という感想ツイートなどはチラッと見ていましたが、皆さんきちんとネタバレしてないので助かりました。



まじで怖い。

怖いんだけど、絵面が怖いとか云々じゃなくて、


なにがなんだかわからない疑心暗鬼に追い込まれてて自分で勝手に怖くなってる…のです…


背筋がぞーどころじゃないです。

だから未だになにもわからない。


あの時、映像では陽之介みたいだったけど、もしかして逆?

いや、どこかで入れ替わったように演出されてるだけ???

えっと待って待って…ってなってます、現在進行形で!!


心理戦に、してやられた感。

末満さんの勝ち(勝ち負けじゃないけど)


これで!舞台を、「始の語り」と銘打っている方の物語を観ろと?!

鬼!!



「映画だけでも舞台だけでも楽しめます」


って、言ってた。

うん、配信で聞いた。

どっちかだけ、単体でも楽しめる、けど、


映画を先に観るのをおすすめします、と…


この地獄のような疑心暗鬼を抱えて舞台を観ろということですよね???



まとまらないまとめ


とりあえず、私の表現力と文章力ではこれが限界でした。

ネタバレしてます、と書いてありますが、


見落としている何かがあるかもしれない

演出で思い込まされている何かがあるかもしれない

意図的に隠された(あるいは見せられた)場面があるかもしれない


だから、ほんとのとこは、

このブログ見てもなんにもわからないとは思います…



さすがです。

舞台、無事観に行けたら、また感想になるのか、疑心暗鬼になるのかわかりませんが、書きます。


舞台を観た後の感想こちら