自分史、自伝をつくるうえで、どうしても挿入したくなるもの。
それは写真です。
実際に私がお手伝いさせていただいている自分史、自伝においても、表紙をはじめ、各章それぞれに写真を入れてほしい、という要望が多々あります。
カラーで入れるのか、白黒で入れるのか。
それによって値段が異なるのですが、そこでいつも思うことは、「写真を大切に取ってあるかどうか」です。
現在はほとんどの写真がデータによって保存、管理できます。
枚数制限も限りなく「ない」に等しく、小さなマイクロチップ一枚に何百、何千という写真が保存できます。
しかも気に入った写真だけを選んで、コンビニで簡単に現像できる時代です。
ところが、これから自分史を書こう、自伝を書こうとされている多くの方が、アルバムで写真を保管されています。
私も子どもの頃の写真はすべて、アルバムで保管しています。
長い年月のなかで、火事や地震など、思わぬ災害に見舞われて、アルバムを消失してしまうことがどうしても起こり得ます。
マイクロチップも消失すれば同じことですが、そのまえにパソコンや携帯電話、さまざまな媒体にデータをコピーしておくことができます。
津波の被害にあわれた方が、まずはじめに捜した物は、アルバムだったそうです。
自然災害に限らず、引っ越しの際に誤って捨ててしまったり、大掃除の際にどこかへ失くしてしまったり。
普段くり返して見るものではありませんから、いざというとき、なかなか出てこなかったりします。どこへ入れたのかわからなくなったりします。
写真は自分史、自伝をつくるうえで、「絶対に必要」というわけではありませんが、やはりあれば必ず役に立ちます。
自分史、自伝に挿入する写真に限らず、当時のことを思い出すのに、とても効果的です。日記ではどうしても補えない「視覚」を写真は補ってくれます。
それほど、写真はとても大切なのです。
最近ではアルバムをまるごと、データ化してくれる業者もありますので、もし不安でしたら、そちらにお願いすることも有効ですね。
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