二手、三手先を読んで経営する
浜岡原発の停止が決定し、
東海地方にも電力不足の影響が迫ってきました。
すでに私の地元・三重県四日市市でも、
震災の影響で業績が悪化している会社が
出始めています。
取引先の操業停止により仕事が半減した製造業。
自粛ムードにより月間の売上が過去最低になった飲食店。
このような状況で、今度は電力不足の懸念。
経営者として、今このタイミングでどんな手を
打っておけば良いのか?
先行きが見えずに不安を抱えている方も
いらっしゃるでしょう。
そこで、
「二手、三手先を読んで経営していただくためのセミナー」を
四日市で開催することにしました。
なお、参加費は、会場費を差し引いた残りを
すべて義援金として寄付いたします。
(つまり、チャリティーセミナーです)
詳細はこちらです。
→ http://kokucheese.com/event/index/10683/
被災した既卒学生を採用する企業への助成金
震災の影響により、
内定を取り消された学生も出てきています。
これから社会に出て行こうとする矢先、
このようなことになるとは思ってもいなかったでしょう。
この問題への対策として、
被災した既卒学生を積極的に採用する企業に対して
助成金が増額されることになりました。
対象となる既卒学生とは、
平成21年3月以降に学校を卒業し、
青森、岩手、宮城、福島、茨城、長野、新潟、栃木、千葉の
9県に居住している人です。
上記の人に限定した求人を行い、
採用する企業に対して助成金の増額が行われます。
概要はこちらです↓
http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/dl/14c_1_110415.pdf
このような時、
被災した既卒学生を積極的に受け入れようとされる社長は、
「困っている若者を助けたい」という想いで動かれて
いらっしゃると思います。
お金がもらえるからやるわけではないでしょう。
とはいえ、
その想いで動いた結果、
助成金に該当するということであれば、
せっかくですので活用していただきたいと思います。
休業手当の財源を確保する
私の身近でも、
震災の影響で元請企業が操業を停止しており、
仕事が入ってこないために休みにしている会社の話が耳に入ってきます。
前回書きましたように、
労働基準法には「休業手当」というものがあります。
しかし、法律で決まっているとはいえ、
休業手当を支払うにも財源が必要です。
仕事が止まり、売上がない状態で休業手当を支払うのは、
厳しいです。
そこで、財源確保策として活用できる助成金がありますので
ご紹介します。
「中小企業緊急雇用安定助成金」というものです。
ざっくりご説明すると、
経済上の理由で事業が縮小して社員を休業させた場合に、
社員に支払う休業手当の8割を国が補助するというものです。
↓
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/a01-2.html
今回の震災の影響で事業が縮小した場合にも使えます。
↓
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/dl/a09-1a.pdf
助成金は借入と違って返済不要です。
要件に該当する場合は活用をご検討ください。
計画停電による休業時の給料の取扱い
震災による電力不足のため、
計画停電が実施されている地域があります。
計画停電により会社を休業する場合、
社員の給料はどのように扱えば良いのでしょうか?
労働基準法には、
「休業手当」というものがあります。
事業主の都合により休業する場合には、
給料の60%を保障しなければならないというものです。
しかし、計画停電による休業は、
事業主の都合による休業とはなりません。
よって、休業手当の支払いは不要です。
ただし、
計画停電の時間帯以外の時間帯に休業する場合には、
原則的に事業主の都合による休業になりますので、
休業手当の支払いが必要となります。
ご注意ください。
(例外もございます)
こちらの取扱いに関する通達を、
厚生労働省のホームページで見ることができます。
参考資料としてご活用ください。
↓
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/other/dl/110316a.pdf
震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます
日が経つにつれその甚大さが明らかになってきます。
このたびの震災により亡くなられた方の
ご冥福をお祈り申し上げますとともに、
被災された皆様、その関係者の皆様には
心よりお見舞い申し上げます。
テレビなどで見る現地の様子には、
大変胸が痛みます。
私も、自分にできることをやることで、
少しでもお力になりたいと思っています。
まずはいまできることとして、
義援金の寄付を行いました。
献血も考えたのですが、時期をずらすことにしました。
いまは震災の影響で献血をする人が急増しています。
しかし、血液には有効期限があり、一時に多くの血液が集まっても
期限切れで無駄になる可能性があるとのこと。
必要な時に必要な量を確保することが重要とのことですので、
今後タイミングを図って行うことにしました。
他にもできることを考えていきます。
小さなことでも、1人1人ができることを積み重ねることで、
復興に向けた支援につながると思うのです。