1992.2.24 渋谷CLUB QUATRO
昨年スペシャで放送されたフィッシュマンズの古いライブを見返してみた。
5人編成の頃、ハカセとギターの小嶋氏が健在。
デビュー2年目、当たり前だけど若い!
欣ちゃんの髪型が譲さんの黒メガネがオデコが‥。サトちゃんはあんま変わんない。
曲はアルバムでは聴いたことないような初期のポップソング、ロックっぽいのもあるが、後にも歌われる名曲達が既に沢山。
「ひこうき」「土曜日の夜」「頼 りない天使」などはレゲエテイストの濃い演奏。「むらさきの空から」は歌い方や演奏にも後期のバンドに繋がるものを感じる。「土曜日の夜」はなんと小嶋 氏がメインボーカル、サトちゃんが見当たらないなあと思ったら脇でコーラス担当。ある意味貴重だな。
古い曲やりますと言って歌い出した「パラダイス」は既にアルバムでのアレンジが完成されてる。逆に「Walkin'」なんかはピアノがメイン、しかも途中で突然欣ちゃんボーカルのアノ曲に変わる。誰だっけCMとかで聴くこの曲。
「Wan't You 俺の肩を抱きしめてくれ
生き急いだ~ 」
ノリノリで大熱唱。
ラストはアンコールで「Future」。泣ける。
サトちゃんと欣ちゃんの楽しそうな顔、譲さんの寡黙っぷりは変わらなかった。
ハカセもこないだタワレコで観たのと動きが変わってないし。
そういえば「新しい曲、歌詞見ます」と詞を片手に歌った「頼りない天使」は出だしの歌詞が違っていた。
こんなの↓
さよならロマンの風よ
何よりも普通だったから
■セットリスト
01.あの娘が眠ってる
02.いつまでも
03.つきすぎたモンキー
04.それはたぶん
05.ひこうき
06.パラダイス
07.土曜日の夜
08.むらさきの空から
09.頼りない天使
10.Walkin'
11.いなごが飛んでる
12.ウィンナーソーセージ
13.チャンス
14.100ミリちょっとの
15.Future(アンコール)
ZAKのウラ話「男達の別れ」
雑誌「Sound & Recording」でZAKさんの結構長いインタビューを読む。今や売れっ子のエンジニアでしょうからカラーで数ページの扱い。
機材の型番やら細かいとこはチンプンカンプンなんだけど、読んでるとエンジニアもアーティストなんだなあと思ったりする。もちろん色んなタイプの人がいるとは思うけど。
例えば機材の組み合わせでも楽器と同じようにコレでないとフィッシュマンズの音にならないというセットがあるそうで、ミックスにはそれを持ち込んだとか何とか。
ミュージックマガジンで”録音芸術家”なんて書かれ方をしていたが本当にそんな感じ。でもフィッシュマンズに出会わなかったら、プロデューサーやエンジニアなど裏方の人達の仕事にもこれほど目が行かなかったかもしれない。
で、「男達の別れ」のDVDは彼のミックスによるものなんだけど、そういえばあの頃って既にZAKはフィッシュマンズの仕事から離れていたんだよなあ、と思っていた。確かにそうだったんですけど。
「あの日は普通にライブ観にいったんだけど、結局レコーディング用のモービルに乗せられちゃって録音してた。だからライブは直接見てないんです。」とのこと。そうだったんですか、はあはあ。
今回のDVDは2枚組で片方は5.1chサラウンド仕様になっているんだけど、そっちがメインというかまずやりたかった事らしいです。その制作過程の話も面白かった。途中からベースだったか低音だかが上がってるらしい、「やってみたらよかったんで。計画性がない(笑)」とか。
トークショーでも言ってたけど時間なくて大変だったみたい。シングルにDVD2本にライブだもの。お疲れ様ですありがとうございます。
そんなの読むとホラ、今度は5.1chのシステム欲しくなってくる。ていうか5.1chで鳴らさないと。時代は5.1chだ!くらいの感じで。
いい音で鳴らしてあげたい
「空中」「宇宙」が出た頃から何となく思っていたこと。
「いい音楽をいい音ででっかい音で聴きたい」
部屋では6,7年前くらいに買ったONKYOのミニコンポに友達からもらったRAMSAのスピーカーを1セット追加で繋いで聴いてた。最近そのCD部も調子悪くなってDVDプレーヤーから音出してた状態。
スピーカーは2セット繋がってて偽サラウンドみたいな事にはなってるけど、いかんせんここは日本の狭小集合住宅、出せる音量にも低目な限界アリで。外ではAAC圧縮のiPod。
まあでも結構音楽聴いてる世の人も大半はこんなものではないかと思う。
譲さんがブログ
で音楽の提供形態(CDとかMP3とかSACDとか)や再生環境について考えを語っている中で
「せっかく作った音楽が違ったかたちで聴かれてしまう、せっかく入れた音がある機器では聞こえなかった、そんな状況が当たり前に起こっているのが今の現状です。」
というようなことを語っている。
作り手はその楽曲や演奏はもちろんだが、自分が思っている以上に音そのものに意思やこだわりや愛情を込めている。
そのような作り手がごく一般的な音楽の再生環境を知るときっと歯痒い思いに駆られるんじゃないかと思う。
もちろん昔のカセットテープであろうが百万円のオーディオだろうが、素晴らしい音楽を聴いたときの衝撃は同じだと思うけど、何度も聴く大事な音楽はなるべくいい音で鳴らしてあげたい。
前置きが長いけどCDプレーヤーとヘッドフォン購入。
ちょこちょこ調べて、お店で試聴したヘッドフォンはゼンハイザーのHD580。
CDプレーヤーは単品プレーヤーでは一番安いクラスのでマランツCD5001。
合わせて大体5万円くらい。まあ自分には入り口としてはこんなとこでしょう。
SACDはいかせんせんまだ聴きたいCDが少ない。フィッシュマンズがSACDで再リリースされたら即プレーヤー買うんだけど。
とりあえず先日のシングルの「WeatherReport」聴きまくってます。
頑張って働いて、譲さんオススメのシステムくらいはいつか欲しいね。
CLAP YOUR HANDS SAY YEAH!
- クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー
- クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー
とりあえずバンド名イイ。
「手を叩けイェーと言え!」
まるで清志郎の煽りです。「イエーッってイエー!」。
「デヴィッド・バーンの再来」みたいな騒がれ方してるからヒジョーに気になってたNYの新人バンド。
うーん正直そこまでの衝撃はなかった。なかなかイイとは思うんですけど。
似てる、と言われるボーカルの高音はヨレヨレフニャフニャな感じ(悪い意味でなく)。
初期のバーンは確かに特徴的な高音(神経質な、とか言われる)なんだけど、声の地というかがかなりいいんだと思う。
曲も面白いのあるんだけど。。
今後に期待。
やっぱこっちのほうが衝撃。
- トーキング・ヘッズ
- サイコ・キラー’77
SUPER FORK SONG /矢野顕子
最も好きな女性アーティストの一人。
その最も好きなアルバム。
彼女はアルバムではピアノに限らず色んな音を取り入れているが、真骨頂はやはり弾き語りだと思う。
弾き語りスタイルのアルバムは何枚か出しているけど、これが最初の1枚。ライブ収録ではないが、小さいホールにピアノをセットしての録音、というせいか聴くとすごいライブ感がある。
特徴でもある独特の歌い回しとピアノの音の絡みあいが凄い。ピアノも声もその間でさえも無駄な音が全くなく、絶妙な抜き差しで繋がり合う。どれを聴いてもとうてい誰にも真似できないだろう。
自分だけで弾いて自分だけが歌う、そのことを最大の強みにしている音楽。
インタビューで「歌はピアノの音の邪魔をしない、最小限のものでいい」というのを読んだ気がするが、正に最小限であり最大限の歌という感じ。
曲はカバー曲が中心で鈴木博文、大貫妙子、佐野元春、山下達郎など。おいそれとカバーできないような面子だが、彼女の手にかかると元の曲をなかなか思い出せないくらいアレンジが変わり、全て彼女のものになってしまう。「SOMEDAY」なんて元の曲を全く連想させないバラードに。「中央線」はTHE BOOMの曲だということを知らない人も多い位、矢野さんの歌で有名になってしまった。
清志郎が30周年記念にそうそうたる面子で行ったトリビュートライブの際、「凄かったのはアッコちゃんだけだったな」と他の出演者に失礼ともつかねこと言ってような。
「SUPER FORK SONG」、「大寒町」、「それだけでうれしい」あたりが特に好き。
この録音時のドキュメンタリー映画がDVDになってます。これはこれですごいので別に書こうかと。
鬼気迫るものがアリ。
- 矢野顕子
- SUPER FOLK SONG
6台のピアノ / スティーブ・ライヒ
スティーブ・ライヒ
20世紀音楽史上に偉大なる功績を残した"ミニマル・ミュージック"の先駆者。60年代中期より、アフリカ/ガムラン/ユダヤなどの民族音楽から学んだ手法を巧みに取り入れながら、メロディやコードといった要素を排した極小の音と反復によって前人未到の境地を開拓する。管・弦・打・吹奏楽器を用いて、複数の人間が同じパートを奏でることにより生じる揺らぎが、時空を超越した宇宙空間を創造。
CD屋さんのブログで紹介されていて初めて聴いた。新幹線で聴くのにイイと書かれてたのでとりあえず中央線で車窓を眺めながら聴いた。確かにイイ。気持ちいいのと何だか頭グラグラしてきて気持ち悪くなるような感覚と。どちらにしろ無意識に脳にかなり入り込んでくる。
この作品は6台のピアノのみ。8ビートで複数のピアノが絡み合う。同じような旋律、計算されたズレとに否応なくトリップさせられる。
こんなシロモノ自分には上手く書き表せないので諦めます。Amazonでも見て下さい。
同じCDに「ドラミング」というこちらは打楽器のみ、4パート構成で80分以上の曲も収められていたが、他にも代表曲が色々あるようなので、聴き漁ってみたい。歌詞にジャマされないので読書するときなんかにもいいのかもしれない。
「LONG SEASON」聴いて気持ちよくなっちゃう人は一度聴いてみて欲しいです。もし合わなくてもこういう音楽があるのを知っておいてもいいんじゃないかと。
(追記)
ネタ元のCD屋さんからTBしていただきました。よっぽどちゃんと解説されてますので興味ある方はご参考に。
↓これには「6台のピアノ」入ってませんが。安いしとりあえず買ってみようかな。
大いなる休暇 / 皇帝ペンギン / シンデレラ・マン
会社割と近いところに名画座があるので年間パスでたまに寄る。
観たい映画は大体ここでやってくれるのでロードショーから足が遠のいてしまいがちだが、自ら選びはしないような映画も観る気になるのがよいところ。
で、最近観た3本をざっと。
大いなる休暇
- ハピネット・ピクチャーズ
- 大いなる休暇
- こういうヒューマン・コメディ・ホノボノみたいなタイプの映画も結構多くなった気はするのである意味慣れてしまった感はあるかも。ストーリーも割と単純 なのでそれ以外の雰囲気やドタバタを楽しむといい。うんいい映画だった結局。 「ウェイク・アップ・ネッド」とか好きな人におすすめ。
小さな島を舞台にした映画というと大好きな映画のひとつ「シッピング・ニュース」を思い出す。あちらはコメディ部分はニヤリ、という程度だが話が深い。 原作も読もうと思ってまだだったな。
- ジェネオン エンタテインメント
- 皇帝ペンギン
- 夏に話題になってたな「この夏家族映画はコレで決まり!」みたいに。家族映画としてはいいのかもしれないけど、ドキュメンタリーとも言われていただけにガッカリ。
ペンギン1人称、要は一組の夫婦がセリフを喋るスタイルなのだが、これが全く受け付けなかった。
3ヶ月ぶりに再開した夫婦が極寒の中、確かにダンスという動きをして鳴き合う。そして美声のフランス男性が甘く低く囁く。
「覚えているかい?恋の歌とダンスを。」 って。
フランス語なら何喋らせてもいいのかい?
生まれた子供のあまりに可愛い声もどうにもダメだった。
凍傷になりながら撮影したという映像はいい。厳しさも愛情も伝えている。それだけ、もしくは淡々としたナレーションの方がよっぽどその厳しさは伝わったと思う。
音楽もボーカル曲は甘すぎ、インストは安っぽかった。
フランス人て何でもこうしちゃうんだろうか。
気になってAmzonのレビュー観ると、稀にに同じような意見もあるが大半は絶賛。
自分は偏った見方なんだろうかね。
シンデレラ・マン
- ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- シンデレラマン
DVDで観る予定の方、ネタバレありです。
エンディングはまあそれはハリウッド的に劇的に終わるんだけど、何せ実話だから文句なし。フィクションだったら逆に負けて終わりというのを選ぶかもしれない、「負けたけど人々に希望を与えた」みたいな。でもね現実に勝っちゃってるからね。 すごい。
でも時間の大半はラストに至るまでの、生活苦など暗い部分。その描かれ方が良かった。
ラッセル・クロウ。整った2枚目だったらイマイチ入り込めなかったと思うが、最初から殴られちゃってるような顔の彼の演技が何ともよかった。レネー・ゼルウィガーも同じくヨシ。
素直に2、3度ほど泣きました。
キング・コング
観てしまいました。話題になってんだかなってないんだかこのゴリ映画。
スターウォーズ3でさえ見送ったのに久々にハリウッド系のロードショーに足を運んだ。
昔美術やってた頃にキングコング作ったことがあって、このゴリラにはただならぬ思い入れがある。資料として初めて観たオリジナル版(1933年)に驚愕。1933年にこんなもの作ってるアメリカ、侮れない。今回の監督のピーター・ジャクソン(ロード・オブ・ザ・リングの監督)はこの映画を観て映画監督を志したそうな。
上映時間188分!そんなにストーリーあったっけ?
えーとコング出てくるまでが長い!それ以外はまあOK!楽しんだ。
見せ場はアンを守って恐竜と戦うシーン、コングめちゃくちゃかっこいい。超人的?な身のこなし、格闘センス、たまらない。もうひとつの見せ場はエンパイアステートビル頂上での空中戦、これはコングそのものより、摩天楼からの風景に魅せられる。
久々にCGにやられてしまいました。表情がよく作られてる。一体何なんだあの目の演技。渡辺健より上手いぞ。
でも核はゴリラの純愛です。可哀そう。泣けます。泣かなかったけど。
実は一番すごいのはナオミ・ワッツ演じるアン。NYの売れない女優が裸足でジャングル激走。フツー痛くて無理だろう。
STUDIO VOICE 1996年10月号
説明も不要だろうけど何ていったらいいでしょうこの雑誌。
表紙にはマルチメディアミックスマガジンとあります。ベタ?
サトちゃん生前にフィッシュマンズを表紙に迎えた雑誌の一つ。
特集が「音のある風景1996」ということで音楽特集の号。当時の編集長が「空中キャンプ」を聴いて抜擢したそうな。以前紹介したQuickJapanがだいぶ後の1998年3月だから大抜擢と言ってもいいのでは。
VOICEっていうと何かホラ、お洒落イメージですから。表紙もこんなだし、ちょっとファンアイテム化してるかもしれない。バックナンバーは在庫なしだけど、オークションなんかで1000円くらいで出てますね。
内容はカラー4ページで写真とインタビュー半々。インタビューは3人揃ってワイキキで。
デビューの頃のバンドブームについての辺りは結構面白いんですけど、それ以外はインタビュアーが微妙に噛み合ってないかも‥。
デビュー当時のバンドブームについては、恩恵はあったものの逆に謙虚な気持ちでいたらしい。
佐藤「バカにしてたよね完全に。たかが俺達がデビューという感じというか」
譲さん結構喋ってる。
譲さんはデビューアルバムのとき小玉さんと音の持っていき方みたいな事で結構やりあったらしい。譲さんはアレンジに結構力入れてるような話何かで読んだことある。
そして小5でYMOとかクラフトワーク聴いて小6でバンド結成ですって。早熟ですね。
サトちゃんは音楽を「ただやってる」というのを繰り返している。
「音楽があるでしょう?音楽やってて曲書いたりしてほんとこれだけでいいじゃんていつも思うもん。ひとりの人間の役割があるとしたら。オレにはこれができるんだよっていうかね。」
全体的に、譲さんのコダワリや、時期的にサトちゃんが世間から離れていくというか内に向いていってるようなものが感じられる。その空気が「宇宙 日本 世田谷」に繋がっていくのかどうか。
面白いのが欣ちゃんの一言。
「僕が世間と繋げ止めてる(笑)。なんてそんなこと思っちゃいないんだけど(笑)」
目を止めたのは終わりのほう、「フィッシュマンズでカバー曲をやるとしたら?佐藤さんだけは邦楽に限定で」の問い。
茂木「プリテンダーズ。「いとしのキッス」とか」
柏原「ホレス・アンディ」
佐藤「トランジスタ・ラジオ」
トランジスタ・ラジオ。確かにぴったりな感じ。
えーと、飾っておくのにいいんじゃないですか。



