第二章 “入学”

扉は私が魔界に入ったとたん閉じた。

ただ真っ直ぐ歩いていた。
すると、どこかからか馬車が来た。
『姫様、お乗り下さい。王宮へ案内します。』
私は言われるがままに馬車に乗った。
『私、魔界の姫じゃないよ。』
そう言うと、
『姫華様、あなたは魔界学院の姫ですよ。魔界の姫ではごさいません。』
私には理解が出来た。
あの“princess”の文字の意味が
ママは魔界学院の王女なんだ。
私はもうそれ以上聞かなかった。

気が付くと立派なお城に着いた。
『本当にここ学校?』
『もちろん。魔界学院本部王宮に到着致しました。』
そう言うと彼女は魔法を使って王宮に入っていった。

『姫華様、披露宴が始まります。急いで着替えて。』
私は言われるがままに着替えた。

とても可愛いアリスの様なドレスだった。
私には勿体無い気がした。

私は魔法でドアを開けた。そして注目の中、披露宴会場を歩いた。

それと同時にナレーションが入った。
『本日、この学院に転校してきた姫華様です。』
『彼女はあの、美佳様を母に持つこの学院の姫です。』

私は自己紹介で
『魔界の事はよく知らないけど、現実には長く滞在してました。』

と言った。
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   ドア・ノック
第一章 “魔の扉”

私の家は、魔の国と現実との臨界にある。
しかし、家が魔の国と現実の真ん中にあるため、私は中央から現実寄りの家の中しか見た事がない。

そして、私は昔からママに、
『十六の誕生日まで開けちゃだめよ。』
と言われ、育てられてきた。

あと少しで十六歳になる。
十四から魔界の事を覚える。
二年にわたって、魔法や魔界の基礎知識を学ぶ。

今日おそわったのは、魔界での問題だ。
魔界では今、犯罪が増えているらしい。
それは、魔界と現実の臨界にある扉が増え、現実の者が入りやすくなっているから。

昔は、人間では入れない様な所にあったらしいが、魔界の臨界面積が広くなったので、安易な所に魔界の入り口がふえたらしい。

私が後学ぶのは、魔界での掟だけ。
明後日、ドアを開ける。

魔法は母もびっくりするくらい早く覚えた。

―そして私は誕生日を迎えた―
『おめでとう!姫華。』
パパが祝福してくれた。

ママは、魔法の書と小さな箱を持ってきた。
小さな箱には“princess”と英語で書かれてあり、中には水色の石がはめ込んである指輪があった。
『魔法の書はわかるわね?』
『うん。魔界のガイドブックでしょ?』
『ええ。このアクアマリンの指輪は、あなたが生まれた時に握りしめてたの。』
『つまり、魔力を秘めているって事!?』
『そうよ。』

ママは私にその指輪をはめた。

そして、
『今度はこれね。』
そう言ってさっきより大きい箱をだ出した。また、“princess”と書いてある。
『この中はティアラよ。』
たしかに、その中には綺麗なティアラが入っていた。
『ママ、この意味はなんなの?』
そう聞くと、
『行けばわかるわ。』と答えて、
他の荷物の入ったバックを持ってきた。
『電話の魔法は覚えてるわね?落ち着いたら電話しなさいよ。』
そう言ってバックをくれた。
私は扉に手をかけた。
いつもは鍵で固く閉まっている扉は、今日は簡単に開けられた。
最終章 “父からの贈り物”

僕は、マリアとの出会いを思い出した。

唯一の親戚で大好きだった父が亡くなり、落ちこぼれて一週間。

窓から天使がやって来た。
僕は、その天使に初恋を捧げた。
僕はその恋を永遠の物にしたかった。

天使も僕に初恋を捧げてくれた。

僕と天使の恋はすれ違う事無く叶った。

父は神の様な人だった。
いつも僕を守ってくれて、
三歳の時に母を亡くした僕を慰めてくれた。
いつも人の前に立つ仕事で、
いつも忙しいのに家族の時間を大切にする様な完璧な人だった。

そんな父の代わりにマリアが来た。

天使の様に優しく、
心まで綺麗なマリアが。

僕はマリアは父が贈ってくれたのだと思う。

父は、僕に『マリア』と言う名の天使をくれた。

マリアに込められたメッセージは、
『体の弱い天使だから守ってあげなさい。幸せにな。』

お父さん。天国からの贈り物届いたよ。
あと、マリアはちゃんと守るよ!