第五章 “事故”

わたしが教室に行くと、
『おはようございます。姫華様は来ますか?』
『え?なにに!?』
『生徒だけで学び合う勉強会です。』
『そうね~。』
すると、わたしは先生に呼ばれた。
『姫華様、勉強会の事なんですけど。』
『はい?』
『参加してもらえませんか?』
『なぜ?』
『もしもの時、私達は魔界会議があるから、姫華様意外魔法を使える者はいないのです。』
『なんだっ!そうゆう事ならまかして!』
『ありがとうございます。』

すると、先生は注目の合図のベルを鳴らした。
『皆さん、勉強会には姫華様もさんかしてくれます。迷惑をかけぬ様気をつけなさい。』
『先生!勉強会の集合場所は?』
『そうね、姫華様のお部屋でいかが?』
『あっいいですよ!』
『ありがとうございます。』


今思えば、私が行って良かったと思った。

当日、みんなは私の部屋に集まった。
『どういった事をやるの?』
『えっと…今日は飛行魔法の実技です。』
『なら庭にいこう!』
『はい!ほうきもってきますね。』

彼女達は、自由に魔法をつかえるせいか一気に飛び上がった。
『fly』
『ちょっ』

『きゃー魔女みたい!』
『私達ここ卒業したら魔女だもんね?』
『そうだね!』
私はとりあえず飛んだ。
私はほうきが無くても飛べる。
『気をつけて!』
『姫華様!ほうき無しで飛べるんですか?すごーい!』

レナが集中力を切らした時だった!

『きゃあっ!力が入んない。』
『もう!いきなり飛ぶからよ。』
私はレナを抱きかかえた。
すると、美桜が
『集中力が…。』
私が美桜に気づいたのは、レナを下ろした後だった。

『あっ!』
そう言った時には間に合わなかった。
『きゃあっ!』
私はこれ以上怪我を出したくなかった。『みんな!落ち着いて。降りてきて。』
『はい!』
『だれか!電話して!』
『無理です。』
『なんで?』
『私達、そんな魔法知りません!しかも、魔力が無くて…。』
『分かった!じゃあ、ほうき片付けて来て!私は医務室に移動してるから。』
『はい!』
私は魔法で美桜を医務室へ運んだ。

幸い、美桜は何もなかった。
第四章 “椿ちゃん”

朝は五時半に起きた。
授業まで後一時間半もある。
『なにしよっかな?』
そう思って廊下を歩いていた。

すると、前から女の子が走ってきた。
そして、私にぶつかった。
『きゃっ痛い!だれ?』
女の子はこっちを見上げた。
『あなたこそ、よそ見して走っちゃだめじゃない。』
『あっ高校部十二年姫華様!?』
『うん。あなたは?』
『しっ小学部六年二組の沢川 椿です。』
『そう。よろしくね!』
そう言い終わった頃、
『姫華様、どうかなさいました?』
結城さんが来た。
『うん。ちょっとこの子が、ぶつかって来てちょっと足ひねっただけよ。』
『椿がですか?』
『うん。』
『申し訳ございません!椿っこのことは美咲さんに報告しますからね!』
『はいっ!』
結城さんが行ったら、椿ちゃんが崩れ落ちる様に座った。
『大丈夫?』
『私のお母さん厳しくて…。』
『ごめんね!』
椿ちゃんは部屋に戻った。

私も部屋に戻ろうとした。
立とうと思った。
でもその瞬間足に激しい痛みがした。
『いたっ!!!』
その声が廊下に響いた。
『姫華様!やはり足のお怪我…!』
私は椿ちゃんを庇おうと思って…
『大丈夫!足が痺れてただけ!』
そう言って、立ち上がろうとした。
『いつっ…』
立ち上がれない!
『だれか!姫華様を医務室へ!』
私は単純に、なんで魔法使わないのかと思った。
今考えたら、この子達はまだ魔法は使えないのか。

医務室の先生は魔法を使っていた。
湿布やテーピングテープが勝手にうごいていた。

私が少し休んでいた時、椿ちゃんが頬をおさえて入ってきた。
きっとお母さんに叩かれたのだろう。
『冷やしてもらっていいですか?』
と言って私の方をチラッと見て
『さっきは本当にごめんなさい!』
『ううん!いいのよ。』

椿ちゃんは頬を冷やしながら小学部に戻った。
第三章 “真実”

私は、披露宴が終わった後、部屋に戻った。

もう八時だ。
暇なのでママに電話した。

えっと、電話魔法は
『TEL real mother』

すると、結界みたいなものが張られ、
五秒くらい経つと、ママとつながった。
『もしもし?あら!姫華じゃない。』
『ママって魔界学院のなんなの?』
そう聞くとママは意味深そうに答えた。

『私は、超エリートで盗賊退治団の一員だったのよ。』
『盗賊退治団?』
『ええ。一万人に一人だけよ。』
『へー。なんで?』
『盗賊の退治に当たるのにはかなりのリスクを背負う事になるの。だから、世界中のエリートの中でも二十人もいないと言われてるから。』
『ママって凄いのね!』
『姫華はもっとすごいのよ?』
『え?』
『パパも超エリートだったんだから。』
『え―!』
『若いときには泥棒とかつかまえたものね。』
『だから私は魔界にいくの?』
『違うわ。』
ママはさっきと違って怖い声で言った。
『姫華は私達以上の力を持っているの。』
『は?そんなのもってないよ!』
『姫華は十四年前、魔界のドアをあけちゃったの。』
『それで?』
私の鼓動は高まった。
『普通、十六歳以下の子は魔力に耐えられないの。』
『え!?』
私は思わず声をあげてしまった。
『しかも、一歳や二歳なんて即死よ!なのに姫華は魔法を使って自分を守ったの。』
『それって私に託されてるって事?』
『ええ。また電話してね。』
『うん。バイバイ。』

時計が九時を回ったころ、私の部屋に郵便が届いた。
『魔界連盟からの援助です。』
『ありがとう。良い夜を。』
そう言うと郵便屋は帰った。

中には、百リン入っていた。
日本で言えば一兆だ。
他には、現実への扉の鍵やこの学院の鍵、寮の鍵が入っていた。

私はとにかく寝た。